Whitesnake の "The Purple Album" でレコーディング初共演となったレブ・ビーチとジョエル・ホークストラですが、アルバムには2人のハーモニープレイもあるようで、今から聞くのが楽しみ。(Night Ranger 風味を感じるカモ…)
ただ、ダグ・アルドリッチとレブ・ビーチのコンビだったこれまでのように大幅に2人の個性が違うという訳ではないので、「ダグがサイクス タイプのプレイをして俺がスティーブ・ヴァイ的なレガートプレイをする」(レブ談)というコンビネーションがどのように変化するのかが興味深いです。
新しい1stギタリストの座は11年の在籍歴とキャリアを持つレブがもちろんのこと務めるようで、ビデオなどでも既に立ち居地がステージ左側に変わっていますし、今回のアルバムでは共同プロデューサーにクレジットされています。昨年は夏頃からほぼ毎週タホのデヴィカバ邸に通ってレコーディング~編集までやっていたレブの活動状態から考えても妥当なクレジットに感じます。
"The Purple Album" から今のところ公開された曲は3曲。私の感想を思うままに書きます。
イントロで嵐の到来を思わせる唸りは恐らくアームを使ったレブのプレイ。リズムギターに回っているのはジョエルで、ソロを弾くのはレブ。(映像で分かると簡単!)エフェクトの効いた歪んだ音とレブらしいタッピングフレーズはオリジナル曲を今のWhitesnakeがリメイクしたバージョンに仕上がっています。この曲はメドレーの一部としてこれまでもWhitesnakeのライブで演奏されていますが、今年のツアーではどんな音を聞かせてくれるのでしょうか。デヴィカバ様の声が一番心配だったりします・・・
"Burn"
オリジナル6分のところ、7分超えの仕上がりとなったこの曲、レブのコーラスが大幅にフィーチャーされています。注目点は増量されたギターソロ。ソロ前半がレブで、約1分続くソロはオリジナルにレブの速弾きプレイを詰め込んだ感じ。後半約45秒がジョエルです。ジョエルのパートはオリジナルにはなかった挿入ソロ。彼らしいタッピングから入って、後半はオリジナルのフレーズをアレンジしています。ツイートで彼に聞いてみたところ、ある程度準備してあとは即興でプレイしたそうです。
"Lay Down Stay Down"
イントロのタッピングフレーズは特徴的なジョエルのプレイ。彼のアイデアをデヴィカバ様が気に入って採用してくれたそうで、びっくり。(これもツイートでジョエルが教えてくれました)新入りジョエルの意見も聞く!デヴィカバ様がそんなオープンマインドな人だったとは!
ジョエルのイントロ・タッピングは、Night Ranger の "Lay It On Me" , "St.Bartholomew" でも聞けるのですが、どちらもカッコイイ。
"Lay Down Stay Down"のギターソロ前半はジョエルで後半はレブ。オリジナルとは全く違うパートになっています。この短いソロを2人で分けているとは驚きでしたが、もしやリードパートをもらえないフラストレーションを知っているレブが配慮しているのではないかと想像しています。
先日公開されたEPK(先週の記事参照)には他に3曲の映像が挿入されていました。 "Solder Of Fortune" でアコースティック・ギターを弾いているのは、アコースティックの名手なジョエル。"Sail Away" はオリジナルとは大胆に変えてアコースティックにアレンジしており、レブが6弦、ジョエルが12弦を弾いていました。こちらのバージョンもなかなかに味があるのではないでしょうか。"Lady Double Dealer" は割とオリジナルに忠実っぽかったですねぇ。
レブとジョエルは共に Night Ranger でジェフ・ワトソンのパートをプレイする中知り合ったようで、急遽ジョエルがレブの代役を務める際には、電話でプレイのポイントをレブから教えてもらったそう。
実は2人はお互いがお互いの代役を務めるというレアなエピソードを持っています。(2007年ジョエルがレブの代役を務めるエピソードはこちら。2013年にはレブがジョエルの代役を務めました、こちら)
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2人について簡単に比較しながら以下まとめてみました。
1.生年月日
R:1963年8月31日
J:12月13日(生年は不明。恐らく1972年前後)
2.ロックギターに目覚めたきっかけ
3.音楽教育
R:幼少期から音楽の才能を見せ、私立学校で教育を受ける。(本人は「俺は耳がいい」と言うが絶対音感があるらしい。)バークリー音楽学校に進むも、中退 (教官にはレブのタッピングプレイは不評で、ロック・スターになりたいという夢を完全否定されたとのこと)
J:クラシック演奏家の両親を持ち、幼少期はピアノとチェロを学ぶ。11歳でギターに目覚める。短大でクラシックギターを学び、GITでエレキギターを専攻。
4.キャリア
R:WINGER, Alice Cooper, Dokken, Night Ranger, Whitesnake
J:Night Ranger, Rock Of Ages (Musical), TSO, VHF, Whitesnake (長~い下積み時代についてはこちら)
5.ギア
R:Suhr Guitar Reb Beach model, EMG Pick Up, Suhr PT-100 Custom Amp, Suhr distortion Shiba
昨年Wingerでのツアーにおいては1本しかギターを持ち運ばなかった。バックアップ他、必要なギターは現地レンタル。(レブのギア関連コメント記事はこちら)
予算のある Whitesnake ツアーで何本ギターを帯同するかが楽しみ。
J:Gibson Les Paul, Fender Strat, Atomic Guitar, Suhr Doug Aldrich Pick Up, EVH amp, T.Miranda pedals
WhitesnakeでのツアーのためにWSロゴ入りのギター5本を新調(以下ビデオを参照)
予算豊富なTSOのショウではギター交換もショウの一部であり、10本を持ち運んだ。
エレキギターは主にGibson、アコースティックは主にTaylor。Whitesnakeツアーのため、新調したギターのうち2本はストラト。(Deep Purple の楽曲のためということらしい)
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おまけ
ミュージシャンが音楽を学んでいた若い頃、夢はあるけどお金は無かった頃、何を食べていたか、という話が好きなのですが、複数のインタビューから以下4人のケースが判明しました。
レブ・ビーチ
ピザ (バークリー在学時代、キャンパス近くのピザ屋のスライス1ドル以下ピザばかり食べていたとか)
ジョエル・ホークストラ
マカロニ・チーズ (茹でたマカロニにチーズかけて食べるアレ、私は嫌い)
ダグ・アルドリッチ
ラーメン (若い頃、ラーメンで生きてたって言ってましたねぇ)
スティーブ・ヴァイ
シリアル (バークリー在学時代。シリアルばっかり食べてたとか)
皆さん、今は健康的な食生活してるといいんだけど。。。