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キップ・ウィンガー ライブ @ MORC 2019 円熟のパフォーマンスとミュージカルから新曲披露

Monsters of Rock Cruise から帰ってきました。今年も大いに楽しみました!ブログ更新を2週間お休みしていましたが、これよりライブレポの投稿に入ります。

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キップのライブは出航初日24日の夜、バーラウンジのステージで行われました。ライブ開始時刻の30分程前からその場でキップによるサウンドチェックが行われており、既に会場は大入り。

同時間帯にフルバンドのロックライブが船上の比較的大きなステージで複数行われているというのに、小規模のアコースティック・ライブ会場を数百人のオーディエンスで満員にしてしまうキップの集客力の底知れなさ。これは本当に凄いと思います。

船上では常に同時間帯に複数のライブやイベントがあり、オーディエンスには選択肢があります。アーティストの集客力が如実に表れる、船上は厳しい競争の世界でもあるのです。

客席がほぼ満席なのを見て、定刻よりも少々早くキップがライブを始めました。オープニングは定番の "Cross" 。今回もキップはパーカッションにベン・ハインズを帯同しており、ベンさんのセットアップは進化していました。2年前はジャンベのみだったと思うのですが、今回はシンバルも叩き、カホンもあります。しかもカホンにはキック・ペダルも使用していました。それゆえ、パーカッションのパワー、存在感や彩りが増していました。

この夜のハイライトはミュージカル Get Jack からの "Requiem For Nothing" 。これは是非とも生で聴きたかったので、嬉しかった!力強く響き渡るキップの歌声は鳥肌もの!

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キップ2回目のライブは27日にハイチのラバディ島で行われました。正午過ぎ、こんな早い時間にライブなんかやったことない、とぼやいていたキップでしたが、確か以前の Download Festival でこれくらいの出番あったよねぇ?

この日は12弦ギターのペグの1つが緩むらしく、チューニングが狂うそうで、キップが何度も直していたのですが、「言い訳をしたら1ポイントマイナスだったな(笑)」と言ってオーディエンスに受けていました。

前日にあったギターコンテストで超辛口審査員をやっていたキップは挑戦者が何かギタープレイの言い訳をすると、問答無用で得点からマイナスポイントしていたのです。このイベントは本当に面白かった。

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↑審査員ちゅうのキップ。隣はジョエル・ホークストラ。キップはさながらサイモン・カウばりの辛口コメントで会場を沸かせる役まわり。ジョエルはポーラ・アブドゥル的な優しい審査員役。

ライブの話に戻ります。いつもの様にキップがリクエストを募ると沢山の声が掛かるのですが、珍しく "Little Dirty Blonde" の声にキップが反応していました。

「その曲はライブでプレイするのは不可能なんだよ。2014年に日本でセカンド・アルバムの全曲再現をやったのだけど、ベースは人に弾いてもらって、俺はデイヴ・リー・ロスを演じたんだ」

確かに、2014年にその曲ではベースをジョンに弾いてもらっていました。弾きながら歌うのは不可能な曲ということだそう。

"Blue Suede Shoes" ではオーディエンスにいる退役軍人の皆さんを1人ずつ名前で呼んで、彼らの貢献に感謝を捧げ、美しく切ないあの曲を歌いあげていました。

いつもは "Seventeen" で締めなのですが、この日はステージのサウンド担当さんに何とかもう1曲できないかと頼んで、"How Far Will We Go" をやってくれました。この美しい曲を聴けるのはやっぱり幸せ。

2/24 セットリスト at Star Lounge 10:45pm

01. Cross
02. Easy Come Easy Go
03. Who's The One
04. Can't Get Enuff
05. Hungry
06. Ever Wonder
07. Free
08. Miles Away
09. Requiem For Nothing
10. Rainbow In The Rose
11. The Lucky One
12. Spell I'm Under
13. Headed For A Heartbreake
14. Down Incognito
15. Madalaine
16. Seventeen

2/27 セットリスト at Island Stage 12:30pm

01. Cross
02. Easy Come Easy Go
03. Who's The One
04. Can't Get Enuff
05. Hungry
06. Free
07. California
08. Miles Away
09. Blue Suede Shoes
10. Blind Revolution Mad
11. Rainbow In The Rose
12. Headed For A Heartbreake
13. Down Incognito
14. Madalaine
15. Seventeen
16. How Far Will We Go

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初日のライブ終演後に、私のインタビュー記事を掲載した FOLLOW-UP 誌をキップに手渡すことができました。お疲れのところ、撮影に応じて頂き、ありがとうございました!誌面の写真を気に入っているそうです。