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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Queen+アダム・ランバート @ナゴヤドーム 2020.01.30. 蘇る名曲の数々

超久しぶりに名古屋公演があるということで、半年以上前にチケットを確保したQAL公演に意気揚々と参加してきました。
Queenはレジェンドバンドなのでそれなりに曲は昔から聴いていましたが、フレディのいた来日は未経験で今回初めて彼らのライブを体験します。以下はそんな私のライブ感想です。

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私の席はアリーナのS席なのでステージは遥か遠く、人々の頭の向こうにスクリーンが見える感じでした。同じ会場で2018年にポール・マッカートニーを観ていたので、だいたい感じは同じ。ステージセットの横幅が幾分小さく、左右の大型スクリーンが無いところが違いでしょうか。

開演前のBGM、しっかり聴いてはいなかったのですが、TOTOが何曲かながれていて、どなたの趣味なのかしらと気になりました。定刻を10分近く過ぎてオープニングが近そうな雰囲気を感じると多数のオーディエンスが立って手拍子、既に熱気が溢れています。

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ステージ中央に置かれた半円型スクリーンに巨大で繊細なデコレーションの施された王冠。オーケストレーションされたバージョンの "Innuendo" が会場にながされると、ゆっくりと王冠がステージ最上段へ上昇し、スクリーンの赤いカーテンの向こうからメイ博士の登場!続いてアダム!と会場の熱気に火をつけます。

ステージ背景スクリーンは複数枚の組み合わせで映像が連動していて、かなり凝った創り。オペラ座の夜をイメージしたのか、クラシカルなシアターとそのバルコニー席を見ているよう。ステージを動くメンバーの姿は遠く、肉眼では豆粒大ですが、スクリーンのお陰でメンバーの動作も見える。メイ博士のお顔だけでなく、レッドスペシャルを弾く手元も頻繁に映し出してくれて嬉しい限りです。

残念だったのが、サウンド。迫力のあるライブサウンドを期待していて、ステージが見れなくても音が聴ければ良しと思っていたので、こじんまりまとまったサウンドになっていたことが残念で仕方ない。メイ博士の音はもちろん、あのトーンが聴けて感激だったけれど、ドラムサウンドも含め、もっと強力でバランス良いサウンドにできていたら。アダム君の歌唱も相当楽しみだったのだけど、ボーカルの迫力が今一つで、音が小さかったのが無念。自分の場所のせいでこう聴こえるのでしょうか?

それにしてもライブ開始からずっと名曲の数々。ベストヒット曲だけでセトリができるようなレジェンドバンドの凄さに感激しました。"Killer Queen" ではピアノの上に赤い扇子を持ったアダム君が視線を振りまく。フレディの後釜としてこれ程に完璧な人材が見つかるとは、本当に奇跡のよう。彼のおかげでQueenにもう一度命が吹き込まれた、こんなに有難いことはない。若く無名だったアダム君を選んだバンドもよくぞ英断をしてくれたものです。(もちろんアメアイでのアダム君は飛びぬけた才能だったけれど)

"Don't Stop Me Now" "Somebody to Love" これら名曲を一緒に歌えるのがもう幸せ過ぎる。
"Another One Bites the Dust" は大好きなので、ハジけました!メイ博士のカッティング・パートが大好物なので、音をもっと上げてください!

"Teo Torriatte" 、" Love of My Life" のながれは会場が合唱と数万の灯りで美しい一つの宇宙になる瞬間。メイ博士が何度も目じりの涙をぬぐっている姿にもらい泣き。とどめは曲の最後にスクリーンに登場して歌うフレディ。号泣する人続出に違いない…

"Doing All Right" ではバンドのコーラスに感激。"Crazy Little Thing Called Love" では途中、ギター弦が切れた模様でしたが、博士すぐに復帰。ステージ前方にドラムキットが設置されて、ロジャーが少し見易くなっているところが嬉しい。

ドラムソロからの "Under Pressure" でデヴィッド・ボウイのパートはロジャーなんだね。さすがの歌唱は70代になっても健在。この曲も好きだったなぁ。歌った2人がもう故人だなんて、悲しい。

メイ博士のギターソロは演出が素晴らしかった。小惑星に乗って宇宙に浮かぶ博士。エフェクト使いのギターコーラスや繊細なトーンを聴かせてもらいました。

"Tie Your Mother Down" はロックしていて大好きな曲なんだけど、ちょっと短めバージョン?物足りないからもっとやって欲しかった。

"The Show Must Go On" のアダム君は何と素晴らしかったことか。今日一番とも言うべき迫力ある歌唱でした。

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最高のお楽しみだったのは "RADIO GA GA"。数万人でサビに合わせてハンドクラップに参加するのは最高に楽しかった!

本家の "Bohemian Rhapsody" は実は少し物足りなかったです。当然なのですが、映像と音源を使うパートが多いので、全曲を生でやってくれるギターカバーの方がライブでは迫力があると感じてしまいました。会場のサウンドのせいもあるかも。

フレディとの「エーオ!」は皆がやってみたかったと思う!この演出は嬉しい。死して尚自在に観客を操るフレディ!最高です。

最後の2曲は世界を代表するロックアンセム!一緒に歌うのが快感ですが、もうすぐ終わってしまうというのも分かっていて、少し寂しい。公演毎で違うメイ博士のTシャツが今日は「感謝」になっていました。日本公演の締めをTシャツでもしてくれた博士、ありがとう。

満員のナゴヤドームに溢れるスマホのライトや華やかなレーザー光線がゴージャスなショウを更に際立たせていました。ライブに舞台芸術賞があるなら、それに値するステージでした。やっとQALが観れました。名古屋に来てくれてありがとう!

 

本日のセットリスト 

01. Now I'm Here
02. Seven Seas of Rhye
03. Keep Yourself Alive
04. Hammer to Fall
05. Killer Queen
06. Don't Stop Me Now
07. Somebody to Love
08. In the Lap of the Gods... Revisited
09. I'm in Love With My Car
10. Bicycle Race
11. Another One Bites the Dust
12. I Want It All
13. Teo Torriatte (Let Us Clinghether)
14. Love of My Life
15. 39
16. Doing All Right
17. Crazy Little Thing Called Love
18. Under Pressure
19. Dragon Attack
20. I Want to Break Free
21. Who Wants to Live Forever
22. Guitar Solo
23. Tie Your Mother Down
24. The Show Must Go On
25. I was Born To Love You
26. RADIO GA GA
27. Bohemian Rhapsody
encore: Ay‐Oh *Freddie on screen
28. We Will Rock You
29. We Are the Champions