3月29日(日本時間)にエディ・トランクさんの番組で今年25周年(正確には26年)という初代G3オリジナルメンバーによる同窓会がZOOMで行われました。事前に登録したファンは質問を送り、番組から送られるリンク先でこのスペシャルなZOOMミーティングに参加できるという企画。
日本では午前5時半でしたが、もちろん参加してきましたよ!
45分くらい?の番組についてはまだ音声/動画が公開されていませんので、記憶が薄れてしまいましたが、当日の様子を備忘録的にざっくりまとめました。
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初めの10分程は見逃してしまったのですが、3人それぞれの近況の話だったようです。ヴァイ先生のニューアルバムは発売済、サッチのニューアルバムは4月8日発売、エリック・ジョンソンは2枚のニューアルバム『The Book of Making』『Yesterday Meets Today』を7月29日リリースとそれぞれ説明。
それからG3発起人であるサッチが当時この企画を思い付いた経緯や実現するまでの苦労話を。
そして実現したG3ツアーがどんなものだったかを3人がそれぞれ語ったという感じでした。(互いを褒めている内容)
将来のG3について、今年はそれぞれソロツアーがあるので、来年にでも実現したらいいねという話がサッチからありました。
そこで、「 Hydra に対抗して(?)私もトリプルネックを作ったよ」とサッチが取り出したのは謎のトリプルネック!(爆笑)JSギターを2本無理やりテープで繋ぎ合わせ、3本目のネックに至ってはゴムか段ボールで作ってある模様で、動かすとネックがべろん!と下に垂れました。
これにはヴァイ先生大笑いで、「正にFlex-able だ!(笑)」とこらえきれない様子。
その後は選ばれたファンと繋いでのQ&Aでした。
ラジオ番組なので途中にCMが入るのですが、その間にヴァイ先生がエリックのニューアルバムを聴いたとのことで、具体的に新曲を褒めている会話を聞けたのは興味深かったです。
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こちらのインタビュー(30分あたり)では、サッチがG3での面白エピソードを語っています。
(以下はサッチの発言)
G3の最初のツアーはスティーブ・ヴァイとエリック・ジョンソンとだったんだけど、このツアーで互いを詳しく知る機会に恵まれたんだ。スティーブは私と同じで「何が起ころうともショウを続ける」タイプなんだ。彼は全くうろたえないタイプさ。
ライブでは毎日何かが上手くいかないものなんだ。そういうものなんだよ。上手くいったときのプランは要らないけれど、悪い事態が起こったときにどうするかのプランが要るのさ。そういうことを受け入れることを学ぶんだ。
エリックはちょっと変わっていてね、あの当時はとても几帳面だった。あるとき、私とドラマーのジェフ・カンピテリでステージ袖からエリックを観ていたんだ。彼のパフォーマンスは素晴らしかったよ。
ところが彼はオーディエンスに背を向けて、アンプの何かを凝視しているんだ。観客は拍手しているんだから彼は観客に向いていなければならないところで、ちょっと変だった。
ところが彼は観客にもバンドにも一切の注意を払わずに何かをじっと見ているんだ。すると彼はゆっくりとアンプキャビネットに近づいてケーブルを凝視すると、インプット部からキャビネット下へ伸びているケーブルを1インチ動かしたんだ!
そうして彼は後ろに下がり、彼はその間ずっとプレイしていたんだよ。そして「よし、これだ」と納得した顔をして観客を向きパフォーマンスしたんだ。大笑いしたよ、いかにもエリックらしい。彼は完璧主義者だからね。そういうところでは私と全く違うね。
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またしてもエリック・ジョンソン伝説が!(笑)
2022年5月号の Guitar Player 誌の表紙は初代G3の3人でした。サッチも先生も最近弾いているのとは違うシグネチャーを持っているのは当時を振り返っているのかな?
Hydra と言えば、昨夜遂に "Teeth of the Hydra" の演奏動画が公開されました!
先日のディメオラさんとの対談でも「まだ半分くらいしか出来ていない」と言ってみせていたビデオが遂に公開され、Hydra 演奏のベールが剥がされました!
やっぱり先生すげい!「難しいが私に弾けることはわかっている」とイメージトレーニングを重ねている姿が思い出されます。またしても先生はギター界を驚愕の渦に、VAI芸術は更なる前人未到の高みへ。ああ、この時代に生きていて良かった。どうか先生、Hydra を日本ツアーに持って来てください。