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ジョエル・ホークストラ & Inglorious / part 2 of 2 :JH13ニューアルバムとマイケル・スウィート新プロジェクト

ジョエルとUKのロックバンド Inglorious のリーダーでボーカルのネイサン・ジェイムズとギタリストのダニー・デラ・クルスとのライブチャット続きです。

 

ジョエルとネイサンはマイケル・スウィートとの新プロジェクトも控えており、その辺りについても少し話しています。以下はチャットの概要和訳です。

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NJ(Nathan James):ところで君のアルバムも僕らと同じ日に発売になる。ラッセル・アレンの声のファンなんだ。彼には俺にできないビッグでファットな DIO ヴォイスがある。君の書いた曲はラッセルの声にぴったりだった。自分のプレイよりもラッセルの声に合わせて作曲しているの?

JH(Joel Hoekstra):ああ、このアルバムでは歌詞もメロディも僕が書いたから。君のアルバムではギターリフを書いて、君がメロディで書くものに十分な余地を残しておいた。僕のアルバムではラッセルの声のレンジを考慮し、またミュージシャンのラインナップに最善の作曲を心掛けた。ドラムのヴィニー・アピスとベースのトニー・フランクリンのリズム隊では DIO 的なプレイが生まれる。

 

でも僕はヘヴィだけでなくもっとライトな曲も好きだ。だからDIO 的なヘヴィネスから Foreigner 的ライトさがある。ラッセルはそのライトなスタイルでも見事な仕事をしてくれた。ラッセルと僕の付き合いはTSOでもう長いから、お互いが良く分かっている。それにバッキングボーカルにはジェフ・スコット・ソートが参加してくれた。史上最も才能過多のバックコーラスさ。彼にリードを歌ってもらうならもう1枚アルバムを作らなくちゃならない位だけど、彼はソロやプロジェクトで忙しいから、バッキングを頼もうと思ったんだ。

前作ではリードシンガーをラッセルとジェフで分けたのだけど、それがリスナーから唯一不満をもらったんだ。それで今回はシンガーを1人にすることにした。でもジェフは作品のレベルを上げてくれたよ。しかも彼は仕事が凄く早い。16トラックあるのに何でそんなに早くできるんだ?って位に。

NJ:レコーディングはパンデミックの去年?それとももっと以前に?

JH:ロックダウンの時には半分終えていた。ヴィニーもトニーも終えていて、ラッセルが3曲終えていた。僕が歌ったガイドトラックはあったから、曲は全て歌詞も書いてあった。パンデミック後、ラッセルに残りを歌ってもらい、僕のギターを入れて、ジェフのコーラスとデレク・シュレニアンのキーボ-ドだ。

デレクは特に信じられないくらい仕事が早かったよ。アルバム1枚を2日で仕上げてきたんだ。13トラックをだよ、クレイジーだ!前作では彼にあまりスペースを残していなかったけれど、今作ではスペースを残し、キーボードとギターで掛け合いする曲もある。イングヴェイの曲みたいにさ、僕の速弾きは余り無いのだけど。

DD(Danny Dela Cruz):ギタープレイヤーには気になると思うのだけど、ギターサウンドはプロジェクトごとにどうしているんだい?

JH:全てはレスポールから始まるんだ。僕はサウンド面でもプレイ面でもレスポールが大好きだから、これで Whitesnake にフィットできて嬉しいよ。最近ではクリーンでもレスポールから出す音が気に入っているんだ。大抵はクリーンならシングルコイルのストラトだろう、と言われるけど。

ニューアルバムでは全てゴールドトップで弾いてて、一部クリーンが欲しい時にストラトで、サステイナーが欲しいときは Jackson PC1 を使った。人にどのギターから始めるべきか?って訊かれるけど、レスポールストラトテレキャスターで全てだよ、後のモデルはそれらに何か加えたものだ。ジャズに行きたいならホロウボディもあるけど。

DD:アンプについてはどう?

JH: Marshall と Friedman が好きだ。時折、レブの Custum Audio Electronics を使うこともあるけど、それは電源が既に入ってて、すぐ弾きたいって時だね。(訳者注:Whitesnake スタジオでの話)Victory もクールだ、スタジオにあるMezzabarbaも。『Flesh & Blood』では基本 JCM800 だった。

『Running Games』ではプラグインを使わなくちゃならなかった。自宅のアパートで録音したから、4x12のキャビなんてないからね。それに、もしあって使ったとしたら(騒音で)追い出されちゃうよ。それで、持っているモデリングユニットを書きだしてミックスエンジニアに渡した。あとDIも通して、エンジニアにも好みのDIがあった。彼は今話題の新しい Neural DSPプラグイン)を使うから4つの異なったアンプがあるみたいな感じさ。

DD:僕はプラグインとか使わないけど、いいサウンドだったよ。

NJ:最後に、俺たちの友人マイケル・スウィートがアレッサンドロとプリ・プロダクションを始めたそうだ。彼らと俺と君とマルコ・メンドーサとトミー・アルドリッジの新プロジェクトだ。俺にとっては夢が現実になったみたいだ。マルコとは Dead Daisies のときに知り合っていた。実際、こういうラインナップって俺がセラフィーノ(Frontiers レーベル代表)に話したんだ。これまでのところ、君は何をしている?

JH:マイケルにソングアイデアのギターリフを頼まれたんだ。彼はジョージ・リンチとのプロジェクトの時のように取り組みたいみたいだ。曲の形でなく、イントロリフとかヴァース用とか、僕はアレンジしないでパーツを書く、彼が必要なパートを組み立て、アレンジして曲の形にしている。とても楽しみだよ、こういう形式で書くのは初めてだし、とても協働的なものになる。2人のプロデューサーがいるからよく話を聞いて仕事をしている。ストレートなブルースロックのリフを書いているよ。

NJ:デモを聴くのが楽しみだよ。どんなフィールか知りたくてマイケルに今週末にでも教えて欲しいって言っているんだ。とても楽しみだ。

今日はありがとう、皆は Inglorious と Joel Hoekstra's 13 両方のアルバムを買って欲しい。

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アルバムはどちらも2月12日発売です!

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