本当にこのツアーが北米の短いツアーの後に日本にやってくるなんて奇跡!アメリカまで行かないと観れないと思っていました。まさか日本で、しかも名古屋で観れるとは。(感涙)
日本での初日となる名古屋はサミーにとっても相当に久しぶりの日本オーディエンスなので、どんなショウになるのか楽しみです。
メンバー登場前、ライブのイントロとして正面スクリーンに映し出されるサミーのキャリアからのスポットライトをまとめた動画が今夜の期待を高めます。
そしてメンバー登場。「ハロー、ベイビー!」のサミーの声と共にバンドがロックのお祭りをスタートします。それにしても何て元気で声が出ているんだ!サミー本当に76歳?

私の席からはマイクが近かったのですが、彼も70歳だというのに元気に跳ねて小走りしたりしている!
この会場は音がイマイチなことが多く、心配でしたが、今回はまあ合格レベル。私の席からはサミーの声と演奏は聴きやすく、マイクのベース音は少し大きめ。ケニーのドラムは音量的に良い感じで、サッチのギターは少し聴き辛く感じましたが、途中からかなり改善されました。
サッチのギターサウンドは3月に聴いたソロのときよりも少しウォームでクラシックなロックサウンドになっていると感じました。ソロのときの方が音粒までクリアで硬質な感じ。
そしてやはりさすがサッチは何を弾いても上手いし完璧。けれどソロ公演のときの寸分違わぬパーフェクトさと比較すると、レイドバックして仲間とのプレイを楽しんでいる感じ。"Runaround" ではギター弾きながらぐるぐる回って皆で遊んで楽しそう。
「久しぶりだ、来てくれてありがとう。このまま一晩中いくぞ。俺は名古屋に4日くらいいて、クールな所に行ったし、バーにも全部行った。すっかりここが気に入ったから、皆も俺たちバンドを気に入ってくれると嬉しい。さあ次はジョー・サトリアーニにギターを弾いてもらおうか」
ロックなギターソロをイントロに始まったのは "There's Only One Way to Rock" そりゃあ盛り上がるよね。サミーは前方のオーディエンスにマイクを向けたり、アイコンタクトしたりと動き回って、年齢を感じさせない動き。さすがアメリカを代表するフロントマン。
「楽しんでるか!今夜は俺たちが好きなVHの曲をやる。次は全てのVH曲の中で俺のお気に入りの曲だ」
始まったイントロは "Panama"!かつて日本中のギター少年少女がこの曲の練習をしたのではないでしょうか、最高にカッコイイVH曲。
そしてアイコニックなこの曲のギターソロ、サッチはオリジナルのパートやサウンドを再現しつつも完コピではない絶妙の匙加減です。曲のコーラス部ではオーディエンスが歌って飛び跳ねる盛り上がり。
「ジョー、準備はいいか?次の曲はVHの中で最も難しい曲だ。まあ、ジョーには何てことないかもな、俺には大変だ」
"5150" にオーディエンスは歓喜。LPジャケットを持参してサミーに差し出すファンから受け取ると、サミーがサインを書いてあげていました。ファンサービスもとびきり!お手製のメッセージ付きフラッグを持参したファンからもフラッグを受け取りサインしてしばらくステージに飾ってくれたり。
何といっても、オジサマ達がそれは楽しそうに演奏して歌っているのが伝わります。西海岸の香り漂うとことんハッピーなヴァイブ。
「1985年に俺は呼ばれて5150スタジオに行った。そこで試しにエド、アル、マイクとプレイした。俺たちは話しながらビールを飲んでた。エドがギターを手に取ると、トランストレム(Trans-Trem)って見たことのないものがのってた。ジョーのようなギターに詳しい奴なら知ってるだろう。俺は初めて見たんだ。
(注:Steinberger社製のギターにかつて搭載されていたトレモロ・システムで、コードを弾いた状態でアーミングしても音程を維持できる機能と、アーム操作だけでチューニングを変更できる機能が特徴的。エディは "Summer Nights" で使用していた)
それで俺たちは曲を書いたんだ、『5150』アルバムに入ってる。それで俺たちはツアーに出たんだが、そのギターはどうにも安定しないんだ。俺のプレイは最悪だったよ。そうしたら今回その曲をできるかって訊くと、ジョーはあのギター(トランストレム付き)じゃなくても弾けるって言うんだ!」
"Summer Nights" をトランストレム無しでこともなげに弾くサッチがどんな凄いのか、私にはよくわからなかったのですが、詳しい方のお話では相当凄いようです。さすがプロフェッサー・サッチ。
やっぱりサッチのギターは至福🎸
— Green (@ribbon_bear) 2024年9月21日
サミーに「エイリアン👽」って紹介されてるw#SammyHagar #BestOfAllWorldsTour #JoeSatriani pic.twitter.com/WCtjs1Y4sL
「来月カボで俺の誕生パーティーをするんだ。まあ、毎日がパーティみたいなものだけどな、昨夜はバンドの皆で出かけて日本酒を2本空けたよ、最高だ。さあ、俺の相棒、マイケル・アンソニー!」
(注:昨夜は名古屋錦の和食料理店でディナーだった御一行、お店では一升瓶の日本酒を2本空けた模様。お店情報)
次はサミーの休憩タイムとなり、"Ain't Talkin' 'bout Love" ではマイクが中央でマイクを取り、シンガーに。
ベースは昔雑誌で見たあの Jack Daniel's 柄のアレです!このベース、ボディ上部に小さなボトルが2本収納できるスペースがあるんです!そこから1本取り出したマイクはボトルを加えて一気飲み。空のボトルをオーディエンスに投げていました。すげい…今でもこのノリ。
ヒット曲のオンパレードで盛り上がりは続く。しかし、本当にサミーはよくこれだけ歌えてると感心。"Top of the World" でもひとしきり盛り上がり、サミーがブレイクを入れると
「ナゴヤ、今夜は音楽のセレブレーションだ!久しぶりの日本をお祝いしよう、そして人生と音楽を祝おう!」
すると鍵盤のレイが Kool & The Gang の "Celebration" のサビを歌って、ドラム以外のメンバーがステージを同じステップで歩いて楽しいひとときとなりました。
再びサミーの休憩タイムとなり、私にとってはお楽しみの "Satch Boogie"がスタート。この曲を年に2回もライブで聴けるの嬉しすぎる。今回を機にサッチのソロ来日ツアーが実現しないかなぁ… Satch/Vai でもいいんやで。(熱望)
"Right Now" では後ろのスクリーンに「今」と出て、歌詞を訳しているのかと思ったら、「カボは良い天気」とか「今生まれる子供は100歳まで生きるかも」とか「ジョー・サトリアーニはエイリアンです」とかは一体何だったのだろう?(笑)
メンバー紹介でレイを紹介するとき、シドニー出身のレイについて:
「ここと時差がたった1時間だもんな、俺らにとっては1日半も違うのに(注:そんな訳ない)。今日はカリフォルニアにとっては明日だもんな」
ケニーについて:
「ジェイソン・ボーナムが家族の事情で英国に帰らなくてはならなかったとき、ケニーはたったの24時間前の頼みでやってきてくれた。彼がこのツアーを救ってくれたんだ。ケニーは Chickenfoot にもいたんだ、『Chickenfoot III』だよ」
(注:チャドがツアーに出れないときに、ケニーが代役で『Chickenfoot III』のツアーを行った)
これを聞いて、Chickenfoot をそろそろやってくれるのかなと心待ちにしましたが、実際には最後まで演奏されませんでした。バンドのメンバーが全員そろっているのになぜセトリから消えてしまったんだ~?北米ツアーでは1曲やっていたじゃないか~!(号泣)
"Mas Tequila" ではサミーが持ち込んだ自身のブランドのテキーラをボトルからプラスチック・カップに少しずつ注ぐとステージ端から端の前方のファンに手渡ししていました。これ、北米のツアーでやっているのを動画で見ていたので知っていましたけど、日本でもやるとは思わなかった。(笑)正に酒宴の様相に。
サッチはここまでずっとVH曲を自身のJSモデルで弾いていたのですが、サミー曲になってからフランケンで弾いていました。事情があるのかもですが、VH曲では弾かないのね…(苦笑)

「俺たちは他のバンドみたいに曲を終えてはけてから歓声で戻ってアンコールってことはしない。最後の曲を終えるまでどこにも行かない。まだ終わりじゃないぞ。
俺たちが日本に行くことが決まってから、あの曲をやって欲しいという声がいくつもあった。それらをやったら24曲になっちまう。
でもこの1曲をやらなきゃいけないと言われた。この曲はVHでもやっていなくて、まあ1度くらいやったかも知れないけど。3時間前に楽屋で君らのためにリハーサルした。失敗しても怒るなよ、俺は歌詞だって覚えていないんだ」
きました、"Can't Stop Lovin' You"!サビのメロディはレイが主旋律を歌っています。レイはマルチの大活躍。もちろんサビはオーディエンスも大合唱。
Here it is! Live debut of @VanHalen Can’t Stop Loving You tonight in Nagoya! Check out my IG for more on this being in the set. This was a big hit for VH in Japan and never played live before tonight by @sammyhagar or any band. pic.twitter.com/PYhDW3wl0X
— Eddie Trunk (@EddieTrunk) 2024年9月20日
"Jump"、"When It's Love" と続いたVH曲で楽しいロックンロール・パーティは終演を迎えました。ちょうど2時間。2024年になって日本でたっぷりのVH曲をサミーで聴けるとは、感無量。
30年くらいタイムスリップして、あの頃の自分に戻ってライブを体験した余韻冷めやらぬ熱いオーディエンスの拍手は長く続く。
「君らのためにこの音楽に命を吹き込み続けたんだ、来てくれてありがとう」
メンバー全員でカーテンコールに応えた一行はステージを去っていきました。
楽しいライブでした。本当に日本に来てくれてありがとう。
北米ツアーのセトリと比べると "Can't Stop Lovin' You" が追加された一方で "Judgement Day" と "Oh Yeah" が消えていたのは個人的にとっても悲しいです。Chickenfoot!(まだ言う)
本日のセットリスト
01. Good Enough
02. Poundcake
03. Runaround
04. There's Only One Way to Rock
05. Panama
06. 5150
07. Summer Nights
08. Ain't Talkin' 'bout Love
09. Top of the World
10. Best of Both Worlds
11. Satch Boogie
12. The Seventh Seal
13. Right Now
14. Why Can't This Be Love
15. Eagles Fly
16. Mas Tequila
17. Heavy Metal
18. I Can't Drive 55
19. Can't Stop Lovin' You
20. Jump
21. When It's Love