今週は著名ギタリストたちが自宅スタジオで使用しているリグについてを特集した Guitar Player 誌の記事を取り上げます。
彼らの重要な商売道具ですから、人それぞれに好みや考え方が出ますね。ギタリストの皆さんのご参考になりますように。
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あなたのホームリグの主な目的は何ですか?
俺自身と時には人のアルバム・レコーディングの為だ。もっとも、俺のセットアップは3つの状況に別けて再配置されてる。主要な機材は俺のソロ作品、Mr.Big の『Actual Size』、2枚の Winery Dogs アルバムとそれから俺のソロアルバム『50 for 50』のレコーディングに使ったものだ。
以前の機材は俺の所有で運営していたレコーディング・スタジオにあったんだが、そこから自宅に移した。そのときに俺個人の使用には不要なものを処分したんだ。
スタジオにはどんな機材がありますか?
少しばかり名を挙げるなら Manley, API, Neve, Focusrite, ADL なんかのプリアンプや様々なコンプレッサーだ。Neumann と AKG のヴィンテージのマイクも。
俺はレコーディングでEQを使わないんだ。俺にとってはマイク設置、プリアンプ、コンプレッサーが最重要なんだ。もちろん、Neve や API のプリアンプを使うってのがトーンを得やすくするには重要だ。俺がステレオ録音するときにお気に入りのコンプレッサーは Anthony DeMaria Labs C/L 1000 又は1500だ。
このギアを選んだ理由は?
俺は随分と若い頃からアルバム制作を始めた。それでいつもレコーディング・エンジニアが特定のレコーディング設備に特別の機材を選ぶのが不思議だった。いつも何でも質問して早いペースで自分の好みを学んで、それで何年も前に機材を買い集めて、自分のレコーディング・セットアップを創り上げたんだ。
当初はMCIの16トラックのヘッド付き24トラック機材を持っていた。サウンドは素晴らしかったけれど、扱いが大変だった。Pro Tools が出てからはそっちに切り替えて、もう戻らなかった。
お気に入りの機材はありますか?
ペアで持ってるヴィンテージ Neve マイクプリアンプだ。サンフランシスコ在住のダン・アレクサンダーによってラック装備してもらった本物の傑作だ。
一番最近追加したリグは何でしょう?
俺の50歳の誕生日にラリー・ディマジオが Inward Connections って会社が作った素晴らしいプリアンプをくれたんだ。確かこの会社は Tree Audio の傘下だと思う。こいつは最高のサウンドで、俺の愛する API マイクプリアンプにとても近いんだ。
あなたのセットアップで最良の点はどこでしょう?
俺のレコーディング・スタイルとニーズに合わせて設計されていること。俺はよくソロ作では全てを自分で演奏してしまうから、俺のセットアップでは全ての楽器がマイキングされ、使用可能になっている。
何か変えたり加えたいものはありますか?
ドラム撮りの部屋は階下にある。そのため、俺はそこに大きなモニターを置いて、キーボードとマウスをドラムセット横にセットした。これはコントロール・ルームのコンピューターに繋がってるんだ。ドラムセットの後ろに座りながら Pro Tools を自在に操作できるのは最高さ、何かを調整したり変更するのに毎回コントロール・ルームに走らなくていいから。
(訳者注:リッチーのスタジオについてはこのビデオが参考になります)
ロン・"バンブルフット"・サール
あなたのホームリグの主な目的は何ですか?
主に作曲及びレコーディングのためだけど、同時に多くのミキシング、マスタリングそして教育のためでもある。音楽関連のこと全てさ。ここは20年程前に入手したセカンド・ハウスで、アーティストが仕事中に滞在できるスタジオとして使っていて、もう何十年も重宝している。
変わったスタジオでね、僕の古いスイス・チーズ・ギターとマッチするよう、壁に立体の穴が開いたスイス・チーズ部屋があるんだ。庭が広くて毎年ベリーが育つんだよ。
スタジオにはどんな機材がありますか?
良いラック機材を持っているのだけど、徐々にデジタル化している。そうするとスタジオ外での作業ができるから。スタジオでは、Steinberg Cubase と WaveLab のソフトウェアをPCに入れている。オーディオ・インターフェイスは沢山持っていて、Prism Orpheus, IK Multimedia Axe I/O に、でも主に使うのは Focusrite 18i20 に紐づけた Focusrite 18i8 (どちらも第三世代)をドラム撮りに使う。
ツアーには Focusrite 2i2 と Cubase と WaveLab を入れたラップトップを持参する。Shure と Sennheiser のダイナミックマイクは沢山持っていて、それから持って行くのは Audio-Technica と AKG のコンデンサーマイク、Cascade リボンマイク、Line 6 Vetta ヘッドと Engl ヘッド、古い Marshall ヘッド、Engl と Marshall キャビネット、TC Electronic ストンプボックス、それにカスタムエフェクトをいくつも;Morley スイッチレス・ワウペダル、G7th カポ、ガラス製とメタル製のボトルネックスライド、それから指ぬきとカズー! ギターは Vigier製エレキと、アコースティックは Cort 。
このギアを選んだ理由は?
何十年ものレコーディングとツアーの末に創り上げたセットだ。ギア1つずつに多くの思い出や出来事が紐づいているんだ。
お気に入りの機材はありますか?
それは Vigier のシグネチャー DoubleBfoot フレッテッド/フレットレス ダブルネック・ギターになるね。僕のメイン機材だから。次点は Line 6 Helix Native プラグインだ。想像できるあらゆるギタートーンを得られるし、作曲やプロダクションへの貢献も大きい。昨年リリースした "Planetary Lockdown" は Helix がなければできなかった曲だ。
(訳者注:こちらのビデオでは、ロンさんが実際に "Planetary Lockdown" で使用した Line 6 Helix のプリセットを解説しています。ご参考まで)
一番最近追加したリグは何でしょう?
TC Electronic が手持ち用ストリングサステイナー Aeon を作った。フレットレスで沢山使っているよ、お気に入りだ!(訳者注:E-bow のようです)
あなたのセットアップで最良の点はどこでしょう?
ドラム部屋だね。11x22 四方で壁は9フィート、天井はスロープになっていて15フィートまである。ラウドな部屋で、素晴らしい反響がドラムサウンドに命を吹き込むんだ。トーンとエネルギーに満ちている。これはマイクを近づけ、人工的にリヴァーブをかけても得られないものだ。部屋全体の反響が要る。
何か変えたり加えたいものはありますか?
もう使わない機材を処分して、それらに新たな持ち主を見つけたいよ。それらが埃を被るのではなく、使用してもらえるように。
(訳者注:ロンさんのスタジオについては、オリジナル記事中に本人撮影の写真があるので参考にしてください)