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ジョエル・ホークストラ 「ニューアルバムは僕がリスナーだったら聴きたいものを形にしている」

Whitesnake のジョエル・ホークストラが自身のロックプロジェクト Joel Hoekstra's 13 での3rdアルバム『Crash of Life』を6月16日にリリースします。

アルバムからの2ndシングル "Torn Into Lies" のMVも公開されました。新シンガーのギリッシュ・プラダンがメロディックに歌い上げており、良いです!

 

 

 

ニューアルバムのプロモーションでジョエルが応じたインタビューを以下にまとめました。

 

 

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ニューアルバムは素晴らしいね。多くの音楽的スタイルがありながら、ハードロックにまとまっている。

新作は1作目の『Dying To Live』に立ち戻ったような感じなんだ。バラエティに富んだ楽曲だった。2作目のときにレーベルから、もう少しスタイルを絞ったらどうだろうと言われた。でも僕は様々な音楽が好きなんだ。

Led Zeppelin 『House Of The Holy(聖なる館)』では多様なスタイルを聴ける。ジミー・ペイジの様々な異なるギターを聴けるんだ。僕のささやかな音楽世界の制作ではこの作品をイメージした。僕はジミー・ペイジにはなれないけど。

それで、このアルバムでは1作目の『Dying To Live』に立ち返って、バラエティ豊富にしたんだ。サウンドとしての一貫性を保つために、同じミュージシャンが同じ生のトーンをプレイした。僕はアンプやギターを頻繁に変えるタイプじゃなくて、基本はレスポールだ。それがアルバムでのサウンドとして一貫性を示したと思う。

曲としては、AC/DC, Led Zeppelin 的なものもあるし、中にはリフがヘヴィで Megadeth のようなものまである。1stシングルがそうだね。

 

 

 

今日公開した2ndシングルはバラードだけど、途中で変わった領域にそれる感じだ。レーベルも協力的で満足してくれたよ。

歌モノの曲とインストゥルメンタルの違いは君にとってどう?

僕は曲に重きを置いている。JH13のアルバムというのは、僕がリスナーだったら聴きたいものを形にしている。僕がギタリストとしてやりたいことではなくて

正直に言って、3分のギターソロを弾くとか、そういう多くのギタリストが張り合うようなことは僕の好みじゃないんだ。僕は良い曲に真にクールなギターソロが入っている方が好きだ。だから、僕に影響を与えた音楽について訊かれたときの答えは、ギタリストではなく、バンドなんだ。

新シンガーについて教えて。

ギリッシュ・プラダン、彼の名前を正しく発音するためにレーベルに僕のボイスメモをチェックしてもらったよ!(笑)彼はインド人だけどアメリカに馴染んでいて、このプロジェクトにぴったりだった。彼はとても多様性のあるシンガーなんだ。カメレオンのように、超絶ヘヴィなものから、メロディックなものまで歌いこなす。

レーベルと話したのだけど、僕が求めるシンガーのモデルは、ルー・グラム、ポール・ロジャース、ディオを歌いこなせるタイプなんだ。彼がボーカルを入れ始めたとき、彼は本当に全部できるんだなと感心したよ。

彼をどうやって見つけたの?

レーベルの Frontiers さ。「彼はどうだ?」と勧められた。僕にとって、(前2作のシンガー)ラッセル・アレンからの変更は大事で、ラッセルは彼のようなハイテナーの激しいスクリーム・タイプじゃないから、どうかなと思ったけれど、彼と少しやってみたら、彼は曲のために歌えるタイプだった。トーンも素晴らしいし、仕事仲間としても快適だった。

ジェフ・スコット・ソートのバックコーラスとのブレンドも素晴らしいね。

ジェフはバックコーラスには能力が高すぎるのだけど、それを失礼だと言うような人ではないし、そもそも彼は多数のプロジェクトを抱えているからね。彼がこのプロジェクトをどう捉えているのかわからないけれど、僕らは親しい友人で2010年くらいから続いている。彼は友情で引き受けてくれているんだろうね、おかげでアルバムは質が上がる。バックコーラスというのはアルバムでの役割が大きいんだ。

ジェフは本物のプロなんだ。彼の名前を多くの作品で見かけるのには訳がある。例えば彼にトラック入れを頼むと「ああ、じゃあ火曜の午後8時までに仕上げよう」と言ってくれる。そしてきっちりそれまでにくれるんだ。プロとしての仕事術は群を抜いている。その上、仕事仲間として性格も良い。

この前、彼と Rock Fantasy Camp で一緒になったときに言ったんだ。「君はもちろん一流の才能の持ち主だけど、君のプロ仕事術に敬意を表する。全ての一流人が君のようなレベルのプロ仕事術を身に付けている訳ではないからね」彼は常に期限に正確で真のプロなんだ。

アルバム制作はどう進むの?

ギターパートの録音は去年の夏頃に始めた。通常は曲のアイデアをヴィニー(・アピス)に伝えて、最初にドラムを入れてもらう。それからトニー(・フランクリン)にベースを。リモートで録音してもらうと色々と一斉に進むものなんだ。

リードボーカルは明らかにバックコーラスの前に必要になるね。デレク(・シェリニアン)が僕のギターパートの上に鍵盤を入れるかどうかは逆もあり得る。順序はまちまちだ。歌メロも歌詞も僕が書くから、ガイドトラックとして僕が全曲を歌うんだ。これが嫌な仕事なんだけどね。(笑)

頼んでいるミュージシャンたちには彼らの好きなようにプレイしてもらっている。僕から指示することはないんだ。彼らのアーティストとして持った筆が曲に色彩を付けるんだ。

例えば、ヴィニーは意外なプレイをする傾向がある。セッション・ドラマーの定型的な仕事とは違うんだ。全く違うことをしてくる、そこが好きなんだ。それが正統なクラシック・ロックの風味を加えてくれる。それでセッション・ミュージシャンのリモート録音作と違うものになるんだ。

Whitesnake はツアーを中止しているけれど、何か予定はあるのかい?

数週間のうちにデヴィッドのところへ行く予定だ。1~2週過ごす予定だけど、何をするかはわからない。僕には何も情報がないから答えられないよ。全てはデヴィッド次第だ。

ヌーノがMORCのバスケで怪我をしたね。

誰かがぶつかったのでもなく、着地が悪かったんだ。とても残念だし落ち込むよ。

実はクルーズの前にヌーノがメッセージをくれて、僕とはTSOで共に働いたガブリエラとショウをやるけど、彼はジンベを叩きたいから、僕にギターを弾いて欲しいと言うんだ。僕を考えてくれて嬉しかったし承諾した。

そのギグはバスケの1時間半後だったんだ。(ヌーノが怪我をしたから)どうなるのか誰にもわからなかった。ショウはキャンセルなのか?って。それでも僕はガブリエラに2人でもショウをやろうと言ったんだ。そしたらヌーノは松葉杖で来て、座ってジンベをプレイしたんだ。彼とジャムできたのはとてもクールだった。

 

 

彼がギター以外をプレイするときに、ギターを弾いて欲しいと言われたのはとても光栄だったよ。

ヌーノは大丈夫かい?

ついさっきメッセージをもらった。詳しい病状はinstagramで発表していたけど、あの着地だけで靭帯断絶、半月板損傷だなんて、とても恐ろしい。彼はプロだから、バスケに参加したことを後悔していたけど、実際のバスケゲームでは接触は軽いものにしてるし、僕らはNBA選手の真似なんてしない。とても不幸な恐ろしい事故だったんだ。