Stay Together

Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

MARCIN ライブ@ Bottom Line Nagoya 2025.12.13  「アジアのインスト音楽愛は世界で1番」

昨年5月の初来日公演から1年半余りでMARCINが再来日してくれました。しかも今度は名古屋公演もありです!嬉しい。

staytogether.hateblo.jp

昨年の梅田クアトロでは初来日公演でソールドアウトをやってのけた青年は、今年の大阪公演はクラブ規模からシアター規模に会場を拡大させ、洋楽ライブには集客厳しい名古屋の地を初訪問で満員近くの集客を果たしました。恐るべき成長力。

これは同世代の Polyphia の日本デビュー時を上回っているような…彼らはクラブ規模の名古屋公演を1回で終えて、もう東阪公演しかやらなくなりましたよね。MARCINはまた来てくれるかな。

前回の公演ではベースとドラムを加えたバンド形式でしたが、今回は全てそぎ落としてのソロ公演。ステージには彼のロゴのバックドロップを背景に3本のギターが並ぶのみ。

アコギのソロ公演を成立させるのってなかなかチャレンジングな気がするのですが、期待しかない!

「コンバンハ、ナゴヤ!レッツゴー!」

定刻に登場した彼は昨年と変わらず爽やか青年。黒いシャツには何やら日本語が書かれています。

本人曰く、ひらがなやカタカナは少し読めるけど(それだけでもスゴイ!)漢字は全くダメだそう。

このシャツを選んだ経緯が気になりますが、プレゼントでしょうか?日本人のチョイスじゃなさそうなベタな日本語(「平和と団結」とか)満載のシャツ… とはいえ、彼の愛と平和主義が伝わります。

そしてスタートからの驚異的な演奏。いや本当に凄いわ。ギターが身体の一部のようです。アコギでこんな風に弾けるって左手の握力強いのだろうな、人差し指と小指のストレッチ長いし、小指でハンマリングとか。

「これが僕の初めての名古屋公演、来てくれて皆ありがとう!アーティストが初めての街でショウをするって、何かテストのようなものだよ。どんな人たちが来てくれるのか。今日は良いエネルギーを保ち、また何度も来たいよ」

挨拶に続いたのは "Smooth Operator" 。懐かしの名曲をアコギのアレンジで聴くのは新鮮。スムースでパンチもあってナイス。 

新曲の "How Music Works" では彼の奏法を解説しながら、その驚異的なパーカッションとリズムベース、ハーモニー、メロディを重ねていく様を実演してくれます。いやぁ、凄いわ。

次の曲ではエレキを演奏。エレキは白い Ibanez RGぽいギターでした。彼がエレキを弾くとどうなるのかと思っていましたが、オケをバックに結構メタルなサウンド

彼があと使用したのは Polyphia のティム・ヘンソンのシグネチャー。黒いボディにインレイがティムのツリー・オブ・デスで印象的なアコギ。これ気に入っているのだろうね。

「今回のアジアツアーはかなり大きな規模で、とてもナーバスになっていたんだ。香港、韓国、台湾でプレイして、昨日は大阪。去年プレイした会場よりも大きくなってた。でもここはとても小さい会場で、もし僕が熱くなれなかったらどうしようかと思ったんだ。でも正反対で、最高に楽しい、まるで友達に弾いているみたいだ!」

名古屋小さい発言にドキッとしましたが、良かった。

「ショウを進めよう!ここまで僕の新曲などオリジナルを中心にやってきたけど、ここからはカバーを沢山やるよ。僕が子供のときにラジオでずっと聴いていた曲で、ポップスのベストソングだと思った。余りにも僕が聴くから家族は飽きちゃったけど」

去年も演奏した "Cry Me a River" は彼の定番曲なんだろうね。 

「今日は悪いことが起きた記念日なんだ。僕が生まれるよりずっと前、故郷ポーランドでは問題があった。共産主義の時代で自由がなかった。政府が戒厳令を出したんだ。これを日本語で何と言うのかわからないけれど、ある時刻以降は外出できなくなって、自由はなく、戦争が始まろうとしていた。この日に合わせて、故郷の作曲家ショパンを弾こう。そして皆で自由を大切に維持しよう、互いに思いやりを持とう。ヤサシク」

彼がアコギで弾いたショパンは、せつなく、壊してはいけない美しさが1音毎に詰まっているようで、会場はその美しい音色を聴き逃すまいと静寂に包まれました。

弾き終えた彼はしばし感極まって、背中を向けて涙をぬぐっている様子でした。彼も私たち同様に戦争を知らない世代だと思うけれど、祖国の歴史に思うところは大きいのかも知れない。

「次は僕にとって最初の大きな世界的反響になった曲。フィンガースタイルのアレンジをするプレイヤーはいるけど、ポップスやビートルズが多くて、どうして誰も交響曲のアレンジをやらないのかと不思議だった。今僕がここで演奏できるに至った数多くのステップの中で最初になったのがこれだ。最初の音で曲のタイトルはわかるよ」

ベートーベンの運命アレンジに感銘。パワフルな演奏だから、体力使うよねぇ、ソロだから休憩する暇がないし。

大阪では Ichika がゲストだったのに名古屋申し訳ないと、次は彼がアコギの奏法を解説してくれました。去年は東京のみ Ichika 参加で、今年は東阪のみの模様。 Ichika 観たかった(涙)

「これは昨日も感じたのだけど、アジアのインスト音楽への愛は世界で最もビッグだよ。とても嬉しい、サポートをありがとう!故郷のポーランドよりもスゴイよ。僕の初めての海外公演は去年の日本だったからね。可能だとは思わなかったよ、こんな何万キロも遠い世界の人が僕の音楽をただ熱心に聴いてくれるとは。ありがとう!」

"Carmen" は彼の演奏の素晴らしさが味わえる名曲だねぇ。

アンコールは "Kashmir" で盛り上がりました。去年に続き良いライブだった。

来年もまた来て欲しい。頭の良い彼はきっと日本語をもっと話すようになっているのだろうな。

公式のセトリ発表を待っているのだけど、まだ無いのでセトリは不明です。