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MORC2020 ライブレポ:King's X & Lynch Mob

MORC2020ライブレポ最終回です。 

King's X

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キャリアの長いバンドで、過去のMORCにも乗船していた彼らですが、私がじっくりライブを観たのは今回が初めてです。船上で彼らの2回目のライブにあたる11日の夜、プール・ステージを観ることができました。

ライブを体験して、何とカッコいいバンドなんだろうと感嘆しまくり!今年の船上ベストライブの1つです。80年代のHRバンドでありながら、ブルース色強く、骨太で大人な渋いスリーピース。そう言えば、彼らはブルース・クルーズにも参加していました。ジャンルを超越する音楽性があり、彼らなら自在に音楽ジャンルを行き来できそう。

歌うベースのダグ・ピニックは昨年の Hendrix Experience でジョー・サトリアーニとケニー・アロノフとスリー・ピースを結成してプレイしていたのを観ました。彼の素晴らしい存在感や魂の歌声は記憶に刻み込まれていたので、昨年より近くで観た今年は感動も高まりました。渋い、カッコいい!

ギターのタイ・テイバーさん、初めて観ました。ニット帽とサングラスであまり顔は見れませんでしたが、ストラトで茶色のピックガードと、ギターが渋い。アンプヘッドが Orange アンプってところがまた渋い。フラッシーなプレイはしないけれど、職人的な上手さを感じました。重厚なリフもいいし、ブルージーなソロ弾くとめちゃカッコイイです。感銘を受けたので、帰国後にソロ作品やプロジェクトをチェックすることを心に誓う。(調べてみたら、Winger のロッド・モーゲンステイン、Dream Theater のジョン・マイヤングと The Jelly Jam 等やっている人でした!

ドラムスのジェリー・ガスキルさんは病明けだったのですね。お元気そうでわかりませんでした。シンプルなキットでソリッドなプレイとコーラスワークも素晴らしい。ファン向けのQ&Aで、長年同じバンドメンバーでやってこれた秘訣を聞かれて、「いつも一緒にいないこと」と答えていたチャーミングなおじさまでした。

この夜はステージ前のフロア中ほどにこのライブを観ているキップ・ウィンガーとレブ・ビーチを目撃しました。他にもライブを観ているミュージシャンはいたのでは。King's X はミュージシャン's ミュージシャンと言われれば納得です。

こんな実力派のカッコいいバンドなのに日本で観れないのは残念です。今後も海外で観れるときは欠かさずチェックしたいバンドです。

後日、ダグ・ピニックにすれ違ったときに1つ質問させてもらいました。

「去年の Hendrix Experience ライブが素晴らしかったので教えてください。ジョー・サトリアーニとレコーディングする予定はありませんか?」

「ありがとう。数年先になってしまうだろうけれど、ジョーとはレコーディングする予定なんだ」

とのことでした。これは楽しみです!(昨年の Hendrix Experience レポはこちら↓)

staytogether.hateblo.jp


2/11 セットリスト at Pool Stage 7:15pm

01. Groove Machine
02. The World Around Me
03. Flies and Blue Skies
04. Vegetable
05. Pray
06. Black Flag
07. Lost in Germany
08. A Box
09. Summerland
10. Over My Head
11. We Were Born to Be Loved
12. Dogman

 

 

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Lynch Mob

過去のクルーズでも少し観たことはあったのですが、しっかりライブを観たのは今回が初めてです。久しぶりのジョージ・リンチは銀髪になっていて驚きました。17年に観たときは黒髪だったなぁ。

今年の Lynch Mob はボーカルがオニ・ローガン、ドラムスにブライアン・ティッシー、ベースにマイケル・デヴィンで『Wicked Sensation』全曲再現という前情報だったので、かなり注目を集めていたアクトです。

最終日午後10時のプールステージ前は強風の中にも関わらず、なかなかの集客でした。中央後方で立って観ていたのですが、右方向3列程前で Stryper のマイケル・スウィート、DJのエディ・トランクも観ていました。

銀髪まとめ髪にタンクトップ&カットオフした膝下丈のジーンズとまあ、ロックスターらしからぬくつろいだ服装で登場したジョージ。ギターはサンバーストのストラトでした。ちなみに初日の夜はレスポール弾いていたのですよね。彼のギターには詳しくないのですが、特徴的な自身のシグネチャーモデルは使わないのかしらん?

ペダルボードがドラム設置台の横にあるため(なぜそこに?)、初日のショウでジョージはほぼ客席を見ずにボード前でプレイしていて驚いたのですが、今日はきちんと前方に出てきて弾いているし、コーラスも参加しているのでほっとしました。自分のバンドなんだからパフォーマンス派手にやってもらわないと。初日は何かトラブルだったのだろうか…

ティッシーとデヴィンの Whitesnake リズム隊を久しぶりに観れてうれしい。ティッシーがしばらくLynch Mob にいてくれるといいな。デヴィンはコーラスでも大活躍。オニ・ローガンは一番このバンドにフィットするのでは。フロントマンとしての個性や存在感は申し分ない感じ。

ジョージのギターはリフのキレや主張するサウンド、ソロでのフラッシーで攻撃的なプレイなど、さすが80年代に名を馳せたギターヒーローを感じさせるものでした。

次にこのバンドを観るときにはどんな編成になっているかな?


2/12 セットリスト at Pool Stage 10:00pm

01. Wicked Sensation
02. River of Love
03. Sweet Sister Mercy
04. All I Want
05. Hell Child
06. She's Evil But She's Mine
07. Dance of the Dogs
08. Rain
09. No Bed of Roses
10. For a Million Years
11. Street Fightin' Man