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スティーブ・ヴァイ 「新しいスタジオを創っている」

スティーブ・ヴァイがアーメット・ザッパのトークショウに出演しました。アーメットが子供の頃からザッパ家で長らく顔を合わせていた2人の会話は親しみと思い出に溢れた楽しく深いものになりました。

 

 

他の対談ではなかなかこのような会話にはなりませんので、とても貴重な対談となりそうです。

長い会話の中から興味深かった話の概要を以下にまとめてみました。

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あなたのAIに対する見解を聞かせて。フランクならAIで何をしたと思う?

彼はこの革新の最前線に立ち、作曲に利用しただろうね。今その考えが欠けていると思うんだ。作曲プログラムとしてのAI活用だ。フランクはきっと、まあこれは私の作曲家としての本能がそう想像するのだけど、フランクはその10倍を行く人だろう?

AIに対し「これこれを満たすフレーズを書け、音はこの幅で使用せよ」とか、どんな指示にせよ彼の思うようにする。そして「それを使って反転し、俺の発想どおりにコードを生成しろ」などと、彼なら全く異なる方法で作曲してみせるだろう。

言葉で示してAIが生成し、それを聞いて変更を加える。例えばすべてのE♭をこれに変えてアクセントをつけろ、そしてハープで演奏可能なものに調整し、ペダリングを加えろ、と言うようにね。

フランクは新たなプログラムや道具を手にするといつでもそれをとことん利用しようとするんだ。そのポテンシャルを見極め、またその限界を理解する。

そして彼はその機器のメーカーに手紙を書いてプログラミング変更を依頼するんだ。シンクラヴィア (Synclavier)を創ったニューイングランドデジタル社の人たちは参っていたよ。

多くの人がこういう新たな機器で遊ぶのと違って、フランクはそれらがいかに彼の創作活動に貢献できるかを突き詰めるんだ。

父はまだ世間で認識がなかった頃から音響空間の実験をしまくっていたよ。サウンドライブラリーを作って作曲に使うために。Atmos(立体音響システム)の出る何十年も前から彼はその実験をしていたんだ。君は Atmos は好み?

実は今、新しいスタジオを創っているんだが、Atmos を入れようと思っている。私はまだ体験していないんだけどね。

フランクが自宅でドラマーのオーディションをしたことがあったけど、フランクの厳しさは凄かったね。

ああ。私は全ての音符を正確に弾くことに誇りを持っていた。"RDNZL" という曲ではフランクが私に全てのメロディを任せてくれたんだ。当時私はストラトを弾いていたので、フレットは少ない。E♭を弾くのにDまでしかないんだ。ベンドして弾いていたけど

それって指の肉が削れる感じだよね?

そうさ、数回に1度は上手く弾けた。イタリアでのショウのとき、幼いドゥイージル(ザッパ)がいた。それであの曲を演奏した、あのパートがやってくる。何とか弾いたけれど、ミリでいくつかの音符を外してしまった。それ以外の何千という音符は正確だったんだ。

指揮をしていたフランクにドゥイージルが「スティーブは凄いね、あのメロディを全部弾いたよ」と言っていた。するとフランクが「ああそうだな。彼が今夜ミスしたのは3音とスケール半の間違いがあっただけだ」と。私はごまかしたつもりだったがバレていたよ。(笑)

フランクとのツアーがどんなものか教えて

それは厳しいものだった。

(詳細については過去記事で最難関曲 "Moggio" を演奏した当時のコメントをどうぞ)

staytogether.hateblo.jp

フランクは14歳の頃にエドガー・ヴァレーズの "Ionisation" に夢中になり、15ドルのレコードをポケットの1ドルで売って欲しいと店に何度も頼み込んだんだ。遂にレコードを手に入れ、家にあったプレイヤーで何度も掛けた。間もなくやってきた15歳の誕生日に両親が5ドル使って良いと言うと、彼は長距離電話を掛けたいという。父に頼んでアルバムの裏面に書いてある電話番号に掛けてもらった。彼のヒーローと話すために。残念ながら電話は繋がらなかった。

私が初めてフランクと電話で話した頃は常に宝物のような時間だった。彼の機嫌が良いときは良い会話ができる。しかし彼の機嫌が悪いときは、君にはどんなかわかるだろう?「イエス」「ノー」しか返答がない。

ある時こう言ったんだ「あなたが15歳の時、エドガー・ヴァレーズと話せたら良かったのにと心から思うよ、そうすれば今の僕の気持ちがわかると思う」すると雰囲気がガラリと変わって、とても良い会話をすることができたよ。

わお!実はエドガー・ヴァレーズは折り返してくれてフランクは会話できたんだよ。

(エドガー・ヴァレーズについては、こちらの過去記事でもヴァイ先生が話していますので、どうぞ)

staytogether.hateblo.jp

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アーメットとの会話では、他にもエイミー・マン("No More Amsterdam"で共演)がバークリーでピアさんの友達だったこと、デイヴ・リー・ロスが実は厳しいビジネス・マンでリハーサル時刻の15分前にはスタジオ入りすること、ザッパ家の人々との心温まる交流やザッパ夫人のゲイルさんへの思いなど興味深い話が聞けます。

あと、こちらにも対談で出たギターの話がまとめられています。

amass.jp

会話に出てきた先生の新スタジオも気になりますね。