9月20日、BEATツアー中のヴァイ先生が長文をSNSで投稿していました。こんな風にツアーについての想いを長文で語るほどに先生の中で充実感や興奮が高まっているのだと思います。

今週はその投稿を和訳してみました。
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(大きく口を開け、歯を見せて笑う)ダニーと私は(歯科矯正医の)見事な仕事を見せたかったのさ。(注:上の写真参照)
オースティン、素晴らしかったよ、ありがとう。
今夜のフェニックス公演で、北米BEATツアー全65公演の第6回目になる。
このツアー参加の機会が訪れたとき、私の心の目ではステージに立つ自分の姿が浮かび、上手くいくと思えた。しかし実際には私の期待を大きく超えるものになったよ。この音楽に対するオーディエンスの情熱は明らかであることがわかった。
毎晩、オーディエンスの熱狂とサポートは驚くほどで、この全くもって優れた音楽をリリースから40年の歳月を経てライブでファンに聴かせる機会を提供する者の一部としてステージに立つことを私は益々快適に感じている。
ツアーがこなれてくるのに大抵は1週間程度かかるのだが、バンドには美しい一体感があり、彼らとプレイすることは毎晩の歓びだ。
ひとたびツアーに出てツアーバスで共にすごせば、秘密はなくなり互いに親しくなって絆が生まれるものだ。そして嬉しいことにこの紳士たちは個人としても傑出した人物だ。素晴らしく、思いやりがあり、面白くて温かみがある。
ダニーのソロを毎晩観て、彼とドラムの霊的な繋がりに私は完全に引き込まれてしまう。彼の熟練した技に圧倒されて次の自分のパートでつまずいてしまうこともある。そして、彼は何と素晴らしい人か!ツアーを共にするバンドメイトとして願う全てを備えている。
そしてトニー・レヴィン…とんでもない!私はこの男に熱烈に恋しているよ。完全で完璧な紳士であり、驚くほど温かな気質とユーモアのセンスを備えている。常にカメラを構える愛好家でこのツアーを内部から記録している。
毎晩、彼のベースから大きな丸みのあるサウンドが私たちのインイヤーモニターを満たし、それはまるで私たちの魂を横たえる温かく心地よいベッドのようだ。彼のプレイは魔法のようで、何曲かでの彼のイントロソロは毎晩ユニークに異なっており、刺激を受ける。
私は長年に渡ってエイドリアン・ブリューの貢献を尊敬し感嘆していたが、実際に他のギタリストと共に仕事をする機会を得て、遠くからの賛辞などでは気付くこともなかったのだが、真に輝くスターを発見した。
人は誰しもが違っているものだが、エイドリアン・ブリューこそは唯一無二だ。彼の近くにいたとしても、彼ほどに創造的でギター電子工学に卓越した人のことを私は知らない。
彼のソロを注意深く見て聴いては、驚きの余り笑ってしまうのだ。彼がオリジナルのボーカル録音をしてから40年以上経つというのに、彼の声は温かく軽快で、私の耳と心は悦びで満たされる。
そして楽曲そのものは、私とファンにとって、これらがいかに素晴らしいか表現する言葉がない。
エイドリアンはまた優れたギター仲間でアームを酷使し合うのも楽しい。そして彼即興のウィットに富んだユーモアのセンスに私は頭をのけぞらせて大笑いしてしまう程だ。
エイドリアンは私たちの忠実なリーダーであり、彼と共同プロデューサーのアンジェロがこの魅力的な冒険を実現した。
彼らに私の心からの感謝を送るとともに、この雄大なBEATツアーを稼働させている人々にも感謝を。
そして、この全てにおいて私が言うところの「ヴァイ・アドバンテージ」とは、ロバート・フリップ卿から私が受けた支援と知恵と導きだ。
ティーンの頃以前から、私は彼のファンだったものの、私の無知で未熟な耳では彼の作品の裏で実際に何が起きているのか知る由もなかった。しかし、ひとたび私が丹念に調べ、彼のギターパートを学び始めると、彼が規律、革新、創造的直観のモノリスであることがはっきりとわかった。
思うに、ロバート・フリップこそはプログレッシブ音楽の始祖なのだ。彼はそれを60年代後半に先導し、80年代に King Crimson でその音楽ジャンルを再構築したのだ。
私の直感では遠い未来において、ロバートの貢献は研究対象となり静かに賞賛されるだろう、しかしそれは偉大な貢献だ。
彼の音楽的発想とギターに対するユニークなアプローチによって、彼は音楽界における最も貴重で非凡な才能を持つ人物と言える。
彼の心を読み取り、難解なギターパートを限られた私の能力の範囲で習得する非常に困難な挑戦において、彼による万全の支援と極めて重要な指導を得たことは、この上ない光栄だと感じている。
そして、今回のツアー全てでファンが温かく迎えてくれたことに感謝したい。ライブではファンのサポートを感じたし、それこそが私にとって全てだ。
今回の挑戦において、楽曲の不可欠な要素がロバートのプレイスタイルであり、ファンに深く愛されていることから、それこそが1つ欠けていた要素だった。
ロバート卿の後任となるなどとは不可能なことだが、私の力の範囲で彼の優れた演奏を再現し称えることは、私にとってこの上ない充実感と満足感を得る旅路となった。
言い換えれば、私はとぉぉぉぉぉ~~~ってもこのギグを楽しんでいるよ!
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今回のツアーでヴァイ先生が主に弾いているPIAですが、パウダーブルーのPIAにハンドペイントを施した「Ivya」です。
20時間ほどかけて筆のおもむくままに作画したそうで、Ibanez が見事な仕上げのコーティングをしてくれたそう。
そして先生とは25年もの付き合いのあるファッションデザイナーのトニー・サルティーノさんが「Ivya」に描かれたパーツを再現して刺繍した黒いスーツを制作してくれたそうです。
このスーツもシャツもいかにも先生らしさがありますね!