ヴァイ先生が昨年の12月にブラジルの文化イベントにリモートで参加した時の動画全編がYouTubeに最近公開されました。
ヴァイ先生が幼少時代から自分自身のことを語るという形式で、1時間超一人で喋り倒しています。(毎度)
当ブログで既に紹介している話が多いのですが、長いお話の中から興味深い部分をざっくりまとめてみました。
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人生の重要なターニング・ポイント
1.6歳で初めてオルガンを手にして音楽を知ったとき
2.初めてのギター(赤い Teisco Del Rey)を手に入れ、自分にも弾けるとわかったとき
ちなみに先生は後に同じギターを探して、赤はなかったけれど青を手に入れたそうです。当時のものはPUが3つ、アーム付きであったとのこと。(動画で紹介 18分30秒)
3.ジョー・サトリアーニのギターレッスンで指板上の音を暗記していなかったため、追い返された帰り道。これからは必ず課題をやり遂げると決意
ジョーには「指板上の音を覚えるまで戻ってくるな」と言われたよ、しかも授業料の5ドルも取られた。(笑)
ジョーの家を去るとき、彼の母に「今日のレッスンはどうだった?」と声をかけられた。ジョーが「僕の期待の生徒は動転してるんだ」と答えていた。
これは私にはかなりのインパクトだった。まず1つ、彼が私を「期待の生徒」だと言ったこと。12歳の私には嬉しい言葉で、何しろ彼には沢山の生徒がいたからね。私たちはジョーを尊敬していた。
2つめ、彼に動転していると言われたこと。ジョーの家から私の家への帰り道は私の人生で最も重要な歩みだった。
(詳細は下の過去記事を参照ください)
4.フランク・ザッパから小包で譜面を受け取ったときと、自分が弾いた "Black Page" を彼に送ったとき
この話については下の過去記事の半ばで詳しく語られています。
5.『Flex-able』制作、"Attitude Song" 誕生。Guitar World 誌に付録のソノシートとして封入され、話題になる
"Attitude Song" の原題は "The Night Before" だった。実はアリス・クーパーがギタリストを募集しており、翌日からデモテープを受け付けるという話を聞いていた。"Attitude Song" はその前夜に書いた。即興のベースパートにギターパートを加えていった曲だ。自分で何をしたいかはわかっていたし、革新的な要素があるのも知っていた。とても楽しんで書いた曲だ。
6.5の評判により、映画『クロスロード』に出演
7.6によりDLRバンドとWhitesnake参加
8.『Passion And Warefare』を制作、真の自分を表現
初ギグでの大失敗
初めてのギグは学校の体育館でダンスパーティーがあったとき。余りに緊張して4日前から食事も口に入らず、眠ることもできなかった。ただ終わってくれと願っていた。
しかし当日ステージに上がり演奏を始めると全てが変わった。まるで自宅にいるようにくつろげた。とても楽しかったので、アメリカ国歌を弾き始めたんだ、私の歯で。私の2番目のギター、Univox の Les Paul だった。だってジミー・ペイジがLPを使っていたからね。
そうしたら、ストラップが壊れて私は膝から倒れ込んで、膝でワウペダルを押してハイ・トレブルのポジションになってしまった。そこで私の耳がアンプの垂直位置にあったものだから、ワウペダルのせいでとても高い音のフィードバックが直接耳に入ってきたんだ。私はそこで寄り目になって気を失ってしまった。(爆笑)でも私はまだ生涯これをやりたいと思ったのさ。(笑)
ギターを愛する視聴者へのアドバイス
- 何をするにしても、心から楽しむこと、それこそが唯一にして最良の動機だ。
- もし真の自分でいられないのなら、とても不幸になるだろう。
- 他人と同様になる必要などない。違いがあればあるほど、より良いものになる。それが多様性だ。それこそが必要なのだ。
- 自分自身の創造的衝動に従うこと。自分らしく創作する自由となって報われるだろう。この自由に代わるものは無い。