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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

デヴィッド・カヴァーデイル Part 1「スティーブ・ヴァイが顔を出してくれないかと希望している」

デヴィッド・カヴァーデイルがメディアのインタビューに応えました。久しぶりのロングインタビューで、話題は多方面に及び、興味深い内容でした。

今週はその一部、フェアウェル・ツアー関連のトークを和訳しました。ヴァイ ファンが興奮しちゃう内容も飛び出します!

www.antiheromagazine.com

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Restless Heart のボックスセットが発売されましたが、このような過去作品を再訪することで今後のフェアウェル・ツアーのセットリストを考え直すきっかけになるのでしょうか?

ああ、そのとおりだ。Rolling Stones のライブを観ていつも感心するのは彼らが原曲に変化をつけてくることだ。ファンが思う通りに彼らがもう演奏しない曲もあるが、彼らのライブカタログには素晴らしい曲の数々がある。それらの曲を演奏するのは肉体的な負担を伴うことを我々は思い出さねばならない。

シンガーとして、またソングライターとして、私は常に自分の能力に挑戦すべく曲を書いてきた。ターザンが胸を叩くような類のものだ。無論、これらの曲は歳をとるにつれて歌うのが難しくなる。従って、私は見極めねばならない。もう私にはできないことが幾つかある、それが現実だ。しかし一方で、まだ私にできることが十分にある。

だが勿論、私のやりたいことリストには "Restless Heart" と "Best Years" がある。どちらも実に良い曲で関連性がある。今の私の心情に関係している。"Don’t Fade Away" と "Forevermore" も。これは私たちがオーディエンスと互いに有する愛情だ。40年にも及ぶんだ。この愛は継続し成長する、ファンは驚くほどに支援してくれる。

私は長年のファンですが、ディノ・ジュルーシックのバンド加入には混乱しました。バンドには既に鍵盤奏者がおり、バックコーラス陣も強力です。ファイナルツアーでのディノの役割は具体的に何でしょうか?

私が2人のギタープレイヤーを雇っているのと同様になるだろう。私は常にWSバンドをオーケストラとして考えてきた。単なるバンドとしてではない。私は2人のギタリストが全く同じ曲を弾くことも、ハーモニーを奏でるだけというのも望んでいない。2人の対照的な、炎のごとく扇動的なジョエル・ホークストラと、その対極にある、エレクトリックで痺れるようなレブ・ビーチがいるのさ。

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今回の加入がミケーレを圧することはない。ミケーレのポジションは全く安全だ。私は彼がとても気に入っているし、彼がバンドにもたらすものも好きだ。

2019年にディノのバンドがザグレブで私たちの前座を務めたのだ。私にしてはとても珍しいことに「いったいあれは誰だ?」と思った。「何と、あの若者は素晴らしいじゃないか」と言うと、ジョエルが「ああ、彼とはTSOで一緒にやった。彼は素晴らしい」と言った。

それで私は「彼はスネイクだ、まだ彼には何も言うな。これから彼を目と耳で観察しよう」と。だから、この加入は素晴らしいものになるだろう。私は多くの Whitesnake 曲で鍵盤のオーケストラを加えようと思う、ステージにオーケストラはいないが、壮大な曲たちがオーケストレイトされることになるだろう。

ディノは素晴らしい。彼と歌うのが待ちきれないよ。既にこのバンドにはフロントマン級のシンガーが3人いる。マイケル・デヴィン、ミケーレ・ルッピとレブ・ビーチだ。実に優れたシンガーだ。もう1人加わることの何がいけないんだ?

ディノは並外れた若者だ。彼は今のところ法的な問題を抱えているが、才能、信念、勇気が最後には勝利するんだ。リハーサルを開始するのが待ちきれない。既に美味なカクテルに新たなスパイスを追加するようなものさ、実に興奮する。

最後のツアーに対し何か思うところはありますか?無論、あなたのレガシーを祝福することになりますが、少しばかり寂しさも伴います。

どうだろうか。感情的になるだろうね。Whitesnake と音楽とオーディエンスには直接的な結びつきがある。私が病を抱えているとき、この素晴らしいバンドが私の背後で演奏していると、とてつもなく元気づけられる。文字通り、私を刺激し、前進させるんだ。それだけにとどまらず、私がステージの下を見ると、異なる年齢層、美しき若者、女性、私世代の男性も皆がロックしており、私に偉大なパフォーマンスを期待している。言葉にできない程感情を揺さぶられる体験だ。

ああ、だからきっと "Ain't No Love in the Heart of the City" 以上のものになるだろうね。曲を通じて表れるだろう。なぜなら、ツアーという形式ではデヴィッド・カヴァーデイル最後のパフォーマンスになる。10も続くような "フェアウェル" ツアーではない、最後だ。

困難を伴うと感じているのは南米に行くことだ。彼らは驚くほどに何年も私たちに寛大だったのだが、まだコロナ禍の闇にある。日本は今頃は80%ほどのワクチン接種率になっているのではないかな?オリンピックの前には日本では殆どワクチン接種が進んでいないと聞いて心底驚いたのだよ。日本は私が訪問した国々の中でも最もプロフェッショナルな国だからね。運営が見事で、国民が協調して働いている。素晴らしい国だよ。

フェアウェル・ツアーに過去のメンバーを呼ぼうという考えはありませんか?

どうなるかはお楽しみだ。私はSNSで「セットリストを見せないでくれ」とファンにお願いしている。バーミンガムの人がマンチェスターで何をプレイしたのかを知って欲しくないのだ。私が今いくつかの別の曲を試したいのはそれが理由の1つだ。プレイしたい曲はいくつもあるが、制限時間内に全てはできない。消耗してしまう。バンドにとって、そしてオーディエンスにとって、何が美しく感情を揺さぶる曲のリストになるのか見極めねばならない。

とは言え、過去数年間はバーニー・マースデンやエイドリアン・ヴァンデンバーグがゲスト登場した。スティーブ・ヴァイが顔を出してくれないかと希望しているのだが。だが全てはコロナの状況と、その時に誰がどこにいるか次第だ。バーニーをステージに迎えるのはいつだって楽しいし、エイドリアンは親友だ。スティーブ・ヴァイと私はメル友なんだよ、続いていて嬉しい。

なぜなら全ての人とそうなれる訳ではないからね。2012年にジョン・ロードが他界してから、「何ということだ、私たちは心のしこりを全て埋めるべき年齢に達しているのだ」と思った。

仕事だけでなく、プライベートの面でもジョンを失ってからは感情の高ぶる年だった。私が連絡をした多くの人たちは過去を水に流して、喜んで仲直りしてくれたが、そうでない人もいた。そのことは十分理解する。だが私はもう心の整理をつけたので、悪く思うようなことはない。

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遂にカヴァ様からヴァイ先生へのラブコール出ました!Whitesnake バンドとプレイするヴァイ先生を観たい!今のバンドメンバーもヴァイ先生とプレイできたら感激で震えちゃうに違いない。

ただ、22年はヴァイ先生のワールドツアーが始まるので、よほどの幸運でスケジュールが空き、地理的な距離が近くないと難しいだろうなぁ。数年前には、ヴァイ先生の Passion And Warfare 25周年ツアーにカヴァ様がビデオ出演協力しようとしたけど実現しなかったこともありました。今回はカヴァ様のツアー引退の機会ですから、何とか実現して欲しいなぁ。