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デヴィッド・カヴァデール 「スティーブ・ヴァイが残していた素晴らしいリックを発見した」

Whitesnake の『Love Songs』発売に合わせてデヴィッド・カヴァデールがインタビューに応えました。(The Rhino Podcast 音源はこちら

アルバムについて、パンデミック後のツアーについて、その他興味深い部分をまとめてみました。カヴァ様の引退構想が再燃しているようで、Flesh And Blood ツアーが2度延期された日本のファンとしては気がかりです。

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お元気でしたか?アルバム『Love Songs』が発売になりましたね。

体調は非常に良い。しかし欧州ではまたこのパンデミックが大変なことになってきている。私たちは人間という種のために皆で協力してこれを乗り越えなくてはならないのだと思う。

Rock・Love・Blues のトリロジーアルバムはマイケル・マッキンタイアとの会話で、私のフェアウェル・ツアーに関連した作品として創られたものだ。69歳でリタイアなんて素晴らしいだろう?フェアウェル・ツアー用にバカバカしいデザインのTシャツも用意していたんだ。(笑)元々のアイデアは私の50年にも渡るキャリアに感謝するツアーを2021年に行うというものだった。私のエージェントは21年春からのツアーはどうかと言ってくるのだが、もちろん私には未来を予知することなどできないし、クリスマス・ギフトに未来を予知してくれる水晶玉が欲しいところなんだが(笑)、21年の後半でさえ、多数の人々が集団で集まるイベントが安全かは疑問だ。22年になるのではないか。

ブルース・スプリングスティーンエルトン・ジョンも2022年までは何もしないと言っていますね。

妥当だろうね。私はマイケルとずっとオフィスで仕事をしていたよ。そこで検討していたのはポッドキャストや800人程度のクラブで私の歌だけでなく様々なハレンチな話をするというものだ。(笑)それにしても私たちのビジョンを理解してサポートしてくれるチームがいてくれて幸いだよ。この Rock・Love・Blues のトリロジーアルバムは今後発売されるボックスセットの予告編のようなものだ。

『Love Songs』はタイトルから甘いラブソング集だと誤解する人がいるかも知れませんよ、聴きましたがこのアルバムは実にロックしています。

ラブソングであっても私のミュージシャン達は実にパワフルだからね。ブライアン・ティッシーとマイケル・デヴィンは強力だ。"Love Will Set You Free" は敬愛するスティービー・ワンダーへのトリビュートでもある。ギターを管楽器に換えたところを想像すれば私の言うことがわかるだろう。

あなたはアール・スリック(ギタリスト 『Into The Light』参加)とも仕事をしていますね、Whitesnake のギタリストとは違うタイプです。

彼は意外にも近所に住んでいてね。デヴィッド・ボウイとも仕事をした、オーガニックで素晴らしいギタリストだ。当時は Whitesnake とは違うバンドを探していたのだよ。マルコ・メンドーザはジャズまでプレイできるオールラウンドのベースプレイヤーだし、デニー・カーマッシも素晴らしい。ジミー・ペイジも彼のプレイが好きでね、ミック・フリートウッドとデニーは私のお気に入りの白人シャッフル・プレイヤーだ。デニーと言えば、サミー・ヘイガーのキャリア40周年を記念したコンサートでは、彼とジョー・サトリアーニのバンドでジャムしたんだ。

(訳者注:2012年9月に行われた 4 Decades Of Rock コンサートのこと。カヴァ様はデニー、サッチ、マイケル・アンソニーのバンドでサミーと "Rock And Roll" を歌う。当時のメディア記事はこちら↓)

www.blabbermouth.net

サミーとは今年 Whitesnake と一緒にツアーの予定だった。サミーは熱心に何度も私を説得しようとしたのだが、私は「無理だと思う、次の機会にしよう」と断ったのさ。

アルバムを通してバンドは違いますが、あなたの声を軸としてアルバムとして統一感があります。新たなリミックスには驚きがありますね。

『Deeper The Love』ではスティーブ・ヴァイがオリジナル版で残していたリックを発見してね、イントロに素晴らしいメロディがあった。「なぜあの時に入れなかったんだ!」と思ったよ。遂にこれを入れてスティーヴィーに送ることができたよ。彼は全く忘れていたけどね。(笑)

 

最近、『Live At Doninton』の30周年で皆がオンラインで集まったんだよ。スティーブ・ヴァイエイドリアン・ヴァンデンバーグ、彼は残念なことに風車小屋の電力でインターネットに繋いでいたものだから上手くいかなかったのだが(笑)、トミー・アルドリッジ、ルーディ・サーゾが集まった。皆の祝辞で私のSNSがパンクした程だったよ。

 

『Live At Doninton』30周年同窓会の模様はこちらの過去記事で。

staytogether.hateblo.jp

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Purple ツアー時のようにカヴァ様の引退したい病の再燃か?お歳を考えれば有り得ることなのですが、ゆったりスケジュールでのツアーなら70代でもやれるのでは?この先大量のボックスセットとリミックスがリリースされそうですが、ツアーの方もよろしくお願いします。それにしても来年もライブがない世界なのでしょうか…(涙)