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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ジョエル・ホークストラ ライブ@ MORC2020 ラッセルとあの曲をプレイ!オールスター・バスケ大会も!

Whitesnake が3月9日から予定されていた日本ツアーを延期しました。コロナによる影響が深刻な今の状況を考えると当然の判断だったと思います。ただファンにとって2回目の延期は少し堪えます。

今週も引き続き MORC のライブレポです。ちょうど1ヶ月前には3月に Whitesnake で再会できる前提だったことを思うと凹みますが、楽しかった記憶を留めたいと思います。今年のジョエルはバスケ大会でも大活躍でした!

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ソロ・アコースティック with ラッセル・アレン

今年のジョエルはシンガーにラッセル・アレンを帯同してきました。ラッセルと乗船したのは2017年、2018年に続いて3度目。アコースティックのセットで共演するのは2度目です。ジョエルは近年のオフ服となっている Whitesnake のジャージ姿で登場。(今年の彼は乗船中ずっとジャージだった。空港移動も全部ジャージですw)

「やあ、ジョエル・ホークストラだ。朝から来てくれてありがとう。メタル・クルーズで僕のイージー・リスニングみたいな曲を聴かせるなんて変だけど、二日酔いにはいいと思うよ。無料のブラッディ・メアリーもあるから飲んでいって。恒例の"フリーシット"(無料ギフト)もあるから。この船の音楽コンペティションは厳しいからね、僕はこれくらいしないと。だからMORCからのアンケートには僕のショウが良かったって書いておいてよ!」

大きな笑いが起こりますが、朝10時半のアコースティック・ライブでこれだけの集客ができているのは素晴らしい。フルバンドのライブでもなかなか難しい程のレベル。ジョエルのこのライブはMORCの伝統となっていて、年々多くのオーディエンスを集めています。

冒頭のアコースティック4曲を終えると、Y&Tリズム隊のマイク・ヴァンダーヒュール(Dr)とアーロン・レイ(B)を加えて、ジョエルがマイクを取ります。

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6曲目を終えると、ラッセル・アレンの登場です。黒いTシャツとサングラス姿のラッセル。"Can't Get Enough" はアコースティックにぴったりで、ラッセルのボーカルが素晴らしく合います。シンプルなロックソングを歌っても声が良いから引立つのです。それは Joel Hoekstra's 13 からの "Long for the Days" バラード曲でも。

ここでジョエルが10年来の友人グレッグ・スミス (Tyketto, Tokyo Motor Fist)を呼び、ベースは交代です。そしてラッセルに曲紹介が任されました。

「俺は Adrenaline Mob ってバンドにいたんだけど、ツアー中に恐ろしい自動車事故で友人のデヴィッド・Z (とツアーマネージャー)を亡くしたんだ。あの日は大きなフェスに参加できて、彼は大喜びしていたんだ。前の晩には皆でこの曲を歌ったんだ。人生最良の日だった。人生は何が起こるかわからない。今を楽しむんだ、自分に残された時間なんてわからないんだから。デヴィッド・Zは誰もが言うように本当にいい奴だった。この曲をデヴィッド・Zに!」

前奏でわかりました。"Listen to the Music" !事故の前にバンドが楽しそうにツアーバスの中で歌っていた映像を思い出します。楽しそうなデヴィッド・Zの思い出が一杯のこの曲をラッセルは今どんな想いで歌っているのでしょうか。デヴィッド・Zに歌を届けているラッセルとジョエルが目の前にいて、涙腺が崩壊しそう!

Whitesnake の曲でセットを〆る前には今年の Whitesnake ツアーの予定を紹介していました。日本に行くコメントもあっただけに、思い出すと悲しい。

 

2/9 セットリスト at Pool Stage 10:30am

01. Great Minds
02. 3 Trees
03. Twigs
04. Northlight
05. Wind Crys Mary (Jimi Hendrix cover)
06. Love Me Two Times (The Doors cover)
07. Can't Get Enough (Bad Company cover)
08. Long for the Days
09. Listen to the Music (The Doobie Brothers cover)
10. The Rain Song (Led Zeppelin cover)
11. guitar solo
12. Bad Company (Bad Company cover)
13. Fool for Your Loving (Whitesnake)
14. Here I Go Again (Whitesnake)

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ジィソン・ビーラー ソロ・アコースティック

ジョエルは翌日、午前10時からジィソン・ビーラー ソロ・アコースティックのプール・ステージでのライブにゲスト出演する予定でした。

しかし、ジェイソンが数曲プレイしたところで雨が降り出し、雨足が強くなったのでステージは中断されました。通り雨は止みましたが、再開される雰囲気なし。揃いのTシャツを着たジェイソン大ファンの3人組女子の後ろに続いてステージ前にいると、スタッフからライブ中止と告げられました。

がっかりしていると、バックステージからジェイソンが出てきて、ファンをバックステージに招き入れました。ライブは中止だけど、ここで1曲だけプレイするとのこと。ライブにゲスト出演する予定で準備していたジョエルと2人でその場にいたファンだけを相手に "Love Is On The Way" を歌ってくれたのです。とても貴重な体験ができました。

 

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オールスター・バスケットボール

今年のバスケ大会は去年よりも規模拡大!ロッカー・チームとクルーズ客からの選抜チームのバスケ大会は11日の15:30から船上のバスケコートで行われました。

各自が手持ちのスポーツウェアで参加していた去年と異なり、今年はロッカー・チームが黒、クルーザー・チームが赤い揃いのユニホームで、バスケ大会らしくなりました。5対5でコートをフルに使った試合形式で、審判&実況係までいます!オーディエンスも昨年の比ではないくらい、コートを取り巻く人が増えました。

ロッカー・チームは去年に引き続き、ジョエル、ゲイリー・シェローン、リッチー・コッツェンが参加で、今年は新たにダグ・アルドリッチ、ヌーノ・ベッテンコートも参加!このギタリストの顔ぶれ相当凄いんじゃない?

ジョエルとゲイリーは動き素早く、シュートを量産。他の皆さんは機敏なプレイという訳ではなかったけど、随分頑張っていました。(笑)ダグの回転リバウンドセーブにはびっくり。

一般参加の方々は皆がバスケには多少の自信がある方々らしく、なかなかに強力でした。試合の方は両者の激しい攻防で、クルーザー・チームが一時優勢に立っていたのですが、後半にリッチーが決めた会心の3ポイント・シュート(あれが入るとはびっくりした!)が流れを変え、21対18でロッカー・チームが勝ちました。優勝杯まで準備してあってびっくり。

2017年にこのバスケ大会の構想をMORC側と話しているとジョエルから聞いていたのですが、それが2019年に実現し、今年は規模も形式も拡大してMORCのイベントとして定着しようとしている様子を見るのは感慨深いです。ジョエルなんてツアー中もバスケの練習を欠かさないし、今年のMORCでは自分のライブよりもバスケに集中して準備していました。(笑)成功して良かったね。