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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Paul Gilbert この愛すべき面白いミュージシャン

我が家にはポール・ギルバート先生(なんだか「先生」をつけてしまう)のソロ・アルバムが12枚ある。(RACER Xは除く)
私は別にギターが弾けるわけでもなんでもないが、ポール先生の音楽は技術的な凄さはともあれ、茶目っ気あふれる曲の数々、ユーモアのセンス、音楽ジャンルの幅広さが魅力。classicからヘヴィ・メタルまであらゆる音楽にインスパイアされてるんですね、いやー、広い。

ソロ初期のころのアルバムはけっこうポップで、聴いてて楽しい曲がいっぱい。日常生活で思ったこと、思いついたことが5分で曲になってたりするんじゃないかと思うような曲がいろいろあって、ポール先生の頭の中を覗いている気分になる。"Girlfriend's Birthday"とか聴きながら笑っちゃった。(ガールフレンドの誕生日を忘れてしまったという歌。ご本人は寸でのところで思い出したそうだけど。)

一番ウケたのは、"Space Ship One"に入ってる、"ボクノアタマ"。「ボクのアタマはぁ、トマトで、できている~。」を聴いたときはゲラゲラ笑ってしまった。この人、マジで面白い!シンガーには向かない人だと思いますが、歌うのも好きなんですね。聴いていると、それはそれでポール先生の歌声もいいんじゃないかと思えてくる。。。

アルバムジャケットとタイトルのセンスも結構好きです。1stの"King of Clubs"の一見人形のような不思議な画像は少年時代のポール先生なんだよね、きっと。まずもって、これをソロ1作目のジャケにするところに心にくいセンスを感じる。"Alligator Farm"のジャケも遊び心いっぱいだけど、"Burning Organ"のシャレはMR.BIGの"Hey Man"と同じ路線ですが、こーいうのも好き。

毎回アルバムにclassicのギターアレンジが入ってるところもニクイ。バッハとか、技巧的なバロック音楽が好みなんだね。バッハをギターの練習曲にしてるというヘヴィなギタリストって初めて知った。
すっかり気に入って、このclassic曲を集めてiTunesにプレイリスト作りました。

ハードなギターソロがひたすら聴きたいときは、3枚のインストアルバムで決まり。どれもいいですが、最新作の"Fuzz Universe"は最高の出来です。7分超の曲ですが、7分存分に超絶ギターソロを楽しめるところがスバラシイ。
私のお気に入りインスト曲は以下のとおり。(曲名 / 収録アルバム)

The Curse of Castle Dragon / Get out of my yard
The Gargoyle / The silence followed by a deafening roar
Fuzz Universe / Fuzz Universe
Jackhammer / Space Ship One
Techinical difficulties / Techinical difficulties (Racer X)

MR.BIGに戻ったポール先生が今後どんなソロ活動をするのか分かりませんが、多作の人だから、きっと既にいろいろなアイデアが生まれているんだろうなぁ。