2月22日、出航初日から楽しみにしていたバンド、SOTOを見ます。ジェフ・スコット・ソートの長いキャリアについては初心者なのですが、彼の新バンドSOTOは去年のデビューアルバムが私の年間ベストアルバム入りするくらい気に入っています。どんなライブになるのか楽しみ！
船内では小ぶりの会場でショウが始まりました。この時間帯、他にもマイケル・アンジェロ・バティオのライブ、この後からはヴィニー・ムーアのライブもやっているんですよね。身体が3つくらい欲しい。
1曲目は"Freakshow"! 4月1日発売のニューアルバム "Divak" からの選曲です！この曲はYoutubeにもアップされているので、来るかなとは思っていたのですが、1曲目にキタ！
ステージに立つジェフはさすがの迫力。声は恐らくベストの状態からすれば7～8割くらいだと思いますが（彼はMORC前のウォームアップツアー中に風邪をひいていました）大柄な身体の動きや緩急をつけたエモーショナルな発声、時折聞かせるシャウトなどなど、これぞ生まれながらのシンガーのステージという感じ。
2曲目からは1stアルバムからの選曲。"Wrath" "Break" と続きます。ギターのホルヘ・サランは小柄な人。1stアルバムは著名ゲストギタリストの演奏だったから、それらを弾きこなすの大変かも。ハデさはなく黙々と職人のように弾く人という印象。
「俺たちのバンドはSOTOで、ジェフ・スコット・ソートじゃない。そっちの曲は次のステージでやるから、今夜はSOTOの曲をやる。だから今夜と水曜の夜では全く違うセットリストになる。次は1stアルバムから」とジェフ。
"Final Say" "The Fall" と聞き込んだ1stの曲で盛り上がると、次は見知らぬ曲。後でセトリ（ジェフの手描きと思われる）を確認して分かりましたが、発売前のニューアルバムから "Cyber Masquerade" でした！1stのヘヴィな曲に比べて少し軽く、ファーストな印象。ベースソロとギターソロを挟むところがいい感じ！
ベースは6弦ベースを持った若いデヴィッドZ、ベースラインがカッコイイし、狭いステージなのに、動きもダイナミック。私のアンテナにビビッときました！彼には今後注目です。後で知りましたが、彼はTSOのツアーにずっと参加しており、ジョエル・ホークストラ(Whitesnake)とは仲良し、ジェフともTSOで顔を合わせていたんだろうと思います。
「次は1stアルバムからのバラード、でも俺が歌ってきたクソ甘いバラードとは違うバラードだ」
"When I'm Older" は好きな曲。このバンド、なかなかにコーラスが強力です。リズムギター/キーボードのBJとベースのデヴィッドが主にコーラスを担当しているのですが、BJはシンガー級の声の持ち主で、デヴィットも歌える。だからコーラスが厚いし、ジェフもこの2人を信頼していて、サビでマイクを任せたりすることも。コーラスのいいバンドは好き！
また知らない曲が。発売前のニューアルバムから "Weight Of The World" "SuckerPunch" です。わぉ、ニューアルバムからトータルで4曲も。新曲かっこいい！忘れずに予約しなくては。バンドとしてはデビューアルバム1枚しかないからとはいえ、もうニューアルバムから4曲もプレイするんだ。得した気分。
最後を締めたのは "Stand Up" 。こちらはニューアルバムの海外盤にライブ音源が収録されるようで、YouTubeにも公式から上がっています。ジェフのシャウトが決まるわ～。
2/22 セットリスト at Spinnaker 7:45pm
01. Freakshow
02. Wrath
03. Break
04. Final Say
05. The Fall
06. Cyber Masquerade
07. When I'm Older
08. Inside The Vertigo
09. Weight Of The World
10. SuckerPunch
11. Stand Up
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2月24日午後6時、Winger のライブが終了してから直行したSOTOのシアター公演。今日のステージは広いので、前回とは違うどんなライブを見せてくれるのか楽しみです。
「皆 Winger 見てから急いで移動してきてるか？本当にクソいいバンドだよな」
登場したジェフの第一声はこれでした。この日の午後5時からはプールステージでWingerのライブだったのです。良く分かってるね！そして始まったのはJSSの多彩なディスコグラフィーからの選曲。なじみのある曲が多いため、観客の反応も今夜の方が大きいです。JSSソロ曲でスタート。
「じゃあ、ジョエル・ホークストラを呼ぼう。次は俺のアルバム "Damage Control" から "Look Inside Your Heart" 」
ステージ下手から登場したジョエルは自分のライブに出演した時とは違って、きちんと彼のステージ服のいでたちです。ギターはカナリア色の使い込んだストラト。これは誰かのを借りたな、と思ったら後から登場するホウゥイ・サイモンのギターでした。自分の出番の前に他のプレイヤーにギター貸してくれたりするんだね。
ジェフとジョエルの共作のこの曲を2人の共演ステージで聴けるというのは、ジョエルファンとしては感激。2人が揃う場面は日本では見れないし、海外でもこういう機会でないと実現しません。（この曲はジェフのライブのセットリストには入っているようですが、2人が揃うステージはなかなかないし）いかにもジョエルなパフォーマンス、ジェフやデヴィッドと仲よくに楽しそうに演奏する様子は見ていても楽しい。そしてジョエル、借り物のストラトなのに、ジョエルらしい音がするんだよね、さすが。
ジェフといえば、Yngwie Malmsteen の曲も、ということでゲスト登場したのはホウゥイ・サイモン。彼は翌日にあった Xyngwie's All Star Jam というライブイベント（船に乗り合わせた Yngwie Malmsteen バンドに在籍した人たちが演奏するジャムライブ）でもずっとイングヴェイのパートを弾いていました。あれを延々弾きこなしちゃうんだから凄い。
中盤でジェフが退いて残ったバンドでのジャムがあり、ベースソロが始まりました。ステージ前方でタッピングを始めたデヴィッドが弾き始めたのはマイケル・ジャクソンの "Billie Jean" のメロディ。ワォ、やるぅ！弾き姿もとってもクール。
さらに転調していったメロディは Journey の曲を。戻ったジェフに歌うよう合図するデヴィッドでしたが、ジェフはもうそんなキーは出ないからと、BJに任せます。かくしてBJのハイトーンで Journey をちょっとだけ聞けてしまいました。楽しい演出！
JSSソロ、Talismanメドレー、Yngwie Malmsteen メドレー、W.E.T.メドレー等、ジェフ ファンなら満腹のメニュー。最後を締めたのは今夜も "Stand Up"。盛り上がったライブでした。（セトリ不明なんです、無念）
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ニューアルバムと来日
SOTOは4月1日にニューアルバム "Divak" をリリースするのですが、輸入盤と日本盤にはボートラに少々の違いがあるようです。両方のボートラ欲しいなぁ。
1stアルバム収録曲4曲＋"Stand Up" のライブ音源 （音源はYouTubeにて公開済）
未公開3曲 うち、2曲 "Cracking The Stone" "My Life" は1stアルバム用にジェフとジョエルが共作したもののお蔵入りしていた曲で、ギターはジョエルが弾いています。
初めて SOTO のライブを体験して、益々お気に入りのバンドとなったので、ニューアルバムやそれに伴うビデオやプロモーションが楽しみとなりました。
ジェフとは少しだけ話すことができ、SOTO での来日を是非！とお願いしてきました。すると「バンドで行けるかは分からないけれど、今年何らかの形で日本に行けるかも」とのことで、ワクワクしています。
ちなみに、ニューアルバムのタイトル "Divak" はブルガリア語で「野生の、野蛮な」という意味だそう。ブルガリアで拾った可哀想な野良猫を家に連れて帰ったら、元気になるととても暴力的な猫ちゃんだったみたいで、ジェフの奥さん（ブルガリア人）が猫のことを"Divak!" と言っているので、その力強い響きが気に入ってアルバムタイトルにし、アートワークも猛獣をイメージしたそうです。動物愛護家のソトー家らしい面白いエピソード。
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4/22/2016 追記
ジェフと船上で話した時ですが、上記のコメントではなく、実際には以下の話を聞いていました。
「今年ラウドパークに行くよ、KUNIって日本人のギタリストのアルバムに昔参加してたんだけど、そのアルバムの25周年とかで彼がライブをやるから、そこに参加するんだ」
あらま、そんな話してくれちゃっていいの～！？と思っていたので、ラウパ公式の第一弾ラインナップ公表までは自粛していました。4/18に公表があったのでもう解禁ということで。
ジェフと話したのは2/22ですから、それより前には出演交渉がまとまっているんですね。
