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Nervebundle ライブ@ Bottom Line Nagoya 2017.12.18 クリスマス気分で味わうレア曲の数々

スティーヴ・ルカサーが何とボトムラインにやってくる!というニュースに歓喜して夏にチケットを購入してから楽しみにしていました。

Nervebundle はルークのお楽しみギグバンドのようで、仲の良い友人達とLAのベイクトポテトというライブハウスでホリデイシーズンのギグを毎年行っているそうです。今年も今月初めに現地で行われ、飛び入りゲストもありの楽しいライブだったよう。

商業ベースでやっているバンドではないのでLAまで行かないと見れないものだと思っていたら、どんな大金でラブコールを送ったのか分かりませんが、ビルボードライブのおかげで名古屋、東京、大阪の5日間連続公演が実現しました!

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メンバーは、ヨルゲン・カールソン(b、Gov't Mule)、トス・パノス(ds)、ジェフ・バブコ(key)で、私が見たことがあるのは、ラリー&ルークでも来日していたジェフだけでした。詳しい方に教えていただいたのですが、VAI名義でのヴァイ先生ライブでツアードラマーを務めたのがトスさんだそうで、マイク・ケネリー バンドのドラマーでもあったそう。そうした情報からもバンドには激ウマ臭が漂います。

名古屋の客入りには少し心配していたのですが、全くの杞憂で会場は中高年の音楽好きで大入りとなっていました。東京/大阪がビルボードで着席形式であるのに対し、名古屋はスタンディングのライブハウスなので会場は熱気に包まれていたのでは。

歓声の中、定刻の午後8時に登場したバンドが始めたのは "The Christmas Song"! ヴァイ先生が手がけたオールスターギタリストによるクリスマス・コンピレーションアルバム Merry Axemas vol.2 からライブで聞けるとは!冒頭のロックしたルークトーンから始まって中盤ではジェフがソロを取るジャズっぽい大人の展開に入るかと思えば、再びルークにリードが戻るとロックな弾きまくりギター。

「やあ!ロスから飛んできたばかりだよ。俺たちは Nervebundle だ。ハッピーホリデイ!日本のクリスマスが俺たちのとは違うのは知ってるけど、クリスマスソングでお祝いしたよ」

メンバー紹介の後に始まったのはルークのクリスマスアルバム Santa Mental からのチョイス。このアルバムを見返してみると、10曲中9曲がジェフ・バブコのアレンジによるものだったのですね。2人の盟友度が伺われます。

冒頭のクールなギター以降はジャズ・フュージョンなインスト大会に突入。若干の?な瞬間もありましたが、そこはギグを重ねてきたプロ集団ゆえに、互いの目線とうなずきでさっと修正。私の目を惹いたのはベースのヨルゲンさん。グルーヴ感といいベースラインのカッコよさも光ります。Xotic のエンドーサーのようで、ベースのネックラインが美しい。いい木材使ってそうだ・・・

Los Lobotomys の1stアルバムから、ジェフの書いた曲との紹介で始まった "Big Bone" はクールなドラムからスタート。年に一度のお楽しみバンドでこんなにカッコイイってね。

「次は俺のブラザー、ジェフの為に書いた曲。俺にとって大切な曲だ」

直前までジョークで笑っていたルークがそう言って始まったのは "Song For Jeff"。クリーンで美しい鍵盤のイントロからのスローなギターソロでこの情感と美しいメロディには感服!続いてバンドが加わりジャジーな展開から最後は再びルーク泣きのギターへ。

「ビッグサプライズを用意した。もうずっとセットリストに載せたこともないんだぜ、絶対SNSでバラすなよ」

"Jake To The Bone"! おお~この曲が聞けるとは!リフはカッコイイし、バンドの腕前がこれでもかと試される曲。うーん、ミュージシャンシップだねぇ。

70年代の曲は好きかい?と始まったのは "Bridge Of Sighs"。ダークなグルーヴに載って弾きまくりのルーク。keyにソロが移ると、印象的な異空間が繰り出され、その後は重厚なベースソロに。今日最初のルークボーカル曲にして、唯一の歌モノでした。

"Bomp Me" ではオーディエンスの反応も大きくなり、盛り上がりのうちにバンドは袖へ。

アンコールで再登場したルークが挨拶。

「今夜はとても楽しかった。これはジャムバンドだから俺たちリハーサルはしないんだ。だからちょっとラフだったところは許してくれ。俺はこの素晴らしいミュージシャンたちとプレイできて本当に光栄だ。皆も幸せなホリデイと新年を、また会おう」

締めはメロウで大人な "Silent Night"。冒頭のメロディ部分とか、本当に上手くないとこうはいかない。バックから出てきてソロを取るkeyもベース&ドラムのリズム隊も大人のカッコ良さでした。

このバンドを日本のライブハウスで見れたのは実にラッキーでした。前の方で見たのですが、どの楽器の音もバランス良くしっかり聞こえ、サウンド面のトラブルはゼロ。いい音でした。TOTOのライブも常にいい音なのですが、一流のサウンドエンジニアさんをルークが雇っているからなのでしょうか。

ルークは左腕を傷めているようで、ギターチェンジの際に時折、痛そうな仕草をしていたのが心配です。日本では東京大阪の4日間で8公演ですもんね、お大事にしてください。

本日のセットリスト

01. The Christmas Song (from Merry Axemas vol.2)
02. Greensleeves (from Santa Mental)
03. Big Bone (from Los Lobotomys)
04. Song For Jeff (from Candy Man)
05. Jake To The Bone (from King Of Desire, TOTO)
06. Bridge Of Sighs (Robin Trower cover)
07. unknown
08. Bomp Me (from Zapped!, Greg Mathieson Project)
encore
09. Silent Night (from Santa Mental)