今年のMORC が終わって早くも1ヵ月が過ぎましたが、備忘録的にライブの一口感想をまとめてみました。
こういうものはすぐに書かないと忘れてしまいますね。(反省)
振り返ってみると、思いのほか時間の余裕がなくて観れなかったライブが多かったです。
船で出会った多くの方にお勧めされたのが Darkness でしたが、スケジュールの都合で見逃し。テッド・ポーリーも Crazy Lixx も観れなかったし、Y&Tは1回しか観れなかったのが無念。
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Richie Kotzen 3/4 シアター 16:30
益々イケシブ親父度が上がってきたリッチー。今回のバンドメンバーはいつも通りベースにディラン・ウィルソン、ドラムには2000年代以来の登場というダニエル・ポトラックという構成。
サンバーストのシグネチャーTele からのサウンドはいつものリッチーサウンドよりも硬質な感じで、自分のアンプを使っていない影響なのか会場のPAの具合によるものかと思われます。
"Bad Situation" から始まったセットはお馴染みの比較的近年の作品からが多め。そんな中で『50/50』からの "Dogs" はレアでした。「マーチでCD売ってるからまだ買ってなかったらどうぞ」とリッチーが言うので、後で買っておきました。
"Peace Sign" をやったのはダニエルさんが参加したアルバムだったからかな。
Extreme 3/4 プールステージ 18:00
コズメル出港の頃に始まったライブは私の好きなオープンエアのステージで。青空の下のライブっていいなぁ。
2日の出航時にやるはずだったセイル・アウェイ(出航)イベントが機材トラブルか何かでできなかったみたいで、Extreme のライブが2日遅れのセイル・アウェイとなっていました。やっぱりこのバンドはそういうイベントにぴったり!
セトリは日本でやったツアー用の組み立てをぎゅっとコンパクトにした1時間程のショウでした。80年代のヒット曲に加えて、ニューアルバムもヒットしているバンドは強い!
野外なのでサウンドは最高とは言えませんが、パフォーマンスのエネルギーは激アツで、ギター好きにはやっぱりヌーノのプレイはたまらん。
Winger 3/5 シアター 21:30 3/6 プールステージ 19:30
冒頭のロッド教授ドラムソロが激アツ!
シアターでは "Black Magic"が、プールステージではメンバーが所属したバンドの代表曲メドレーがレアなパフォーマンスとなっていました。それ以外の選曲は彼らの典型的なショウという感じ。
日本公演には参加できなかったジョン・ロスが加わったベスト布陣でしたが、ジョンは他のバンドとのスケジュールの為かクルーズ途中から乗船した模様で、特別なことをする時間的余裕がなかったのかも。
今回の難点は屋内でも屋外でも音が悪かったこと。ギター3本とベースがプレイすると互いに干渉するのと、PAがイカンのではないでしょうか。腕利きのサウンドマンが必要と思いました。
SOTO 3/4 シアター 21:45, 3/6 シアター 15:00
JSSの音楽活動40周年を記念したセトリは、SOTO・W.E.T.・Talisman・JSS・YJM からの選曲。残念だったのはSOTOでリリースした曲が1曲だけしかプレイされなかったこと。このバンドのライブなのにねぇ…
W.E.T.や Talisman を聴けるのは嬉しいけど、2019年にW.E.T.メンバー集ってのライブをここで観ているのでちょっと物足りない。(ごめんよ)JSS 曲はメドレー仕立てになっており、いつものようなゲスト参加はありませんでした。ジェイソン・ビーラーはステージ袖にいたので参加するかと思ったのだけど。
初回のライブでは機材の不調でJSSメドレーはまるっと飛ばされ、ショウの最後に時間が余ってしまうという事態が起きました。そこからはジェフが全くのアドリブでカバー曲をアカペラで歌い、バンドが入っていく展開でした。プロってこういう事態でもなんとかしていくのさすがだ。
2回目のライブでは、Talisman の "I'll Be Waiting" を H.E.A.T. のシンガー、ケニー・レクレモがゲスト参加してジェフと歌いました。ジェフと並ぶと小さい彼でしたが、歌唱は迫力。
SOTO ライブの締め定番曲といえば映画『ロック・スター』のサントラ曲 "Stand Up" ですが、今年の共演者は Paralandra というバンドのリードシンガー兼ギタリストのカサンドラ・カーソン。ジェフに「女版 ディノ・ジュルーシック」と紹介された彼女は正にディノを彷彿とさせる強烈なパワーシンガー。女性で例えるならリジー・ヘイル級の歌唱力。
ところで、SOTOドラマーのエドゥ・コミナートが今年の夏に欧州で MR.BIG のツアードラマーとしてプレイすることをジェフがステージで言っていました。彼はパット・トーピーを大変に尊敬している若手ドラマーだから、きっと良い仕事をしてくれると思います。
Hoekstra & Gibbs 3/4 ラウンジ 22:30
ジョエルがブランドン・ギブスとやっているアコースティックライブはコンビを組んでから早くも7年くらいでしょうか、近年は北米だけでなく欧州へのツアーもやっています。
選曲はそれぞれのオリジナル曲に加えて、Whitesnake や Poison 、それからロックの名曲などのカバー。以前に観たときよりもギターのハモリやコーラスが上手くなっているなぁと感心しました。
オーディエンスに話しかけながら、親密な空間での温かなライブは以前よりも集客力が上がっており、今後も成長していくのかも知れません。
Joel Hoekstra's Bloody Mary Hangover Jam 3/3 スタジオ 9:45
普通のライブは午後からスタートの中、船内で唯一朝の9時45分からスタートするライブがこちら。意外にも朝から多くの観客を集めていました。以前は野外のプールステージ開催が定番で、朝の日差しと海風を感じながら観るのが好きでしたが、屋内開催が定番となったようです。
ジョエルのアコースティック・ソロ曲の演奏から始まって、Y&Tの友人にドラムとベースを弾いてもらってのバンド形式になるのはいつも通り。今年はゲストが一緒にツアーしている相棒のブランドン・ギブスでした。サプライズなお友達ゲストがないのはちょっと寂しかった。
しかし今年は振舞われる粗品が凄かった。以前はジョエルのCDとかグッズ程度だったのに、USB接続のスピーカーとかLPレコードの再生機とか、まるで電気屋さんの初売り会場のようでした。(驚)
Accept 3/3 スタジオ 18:30
硬派なメタルバンドという程度のイメージしかなかったのですが、初めて観ました。今年の南米と欧州ツアーには助っ人でジョエル・ホークストラが参加するとのことなので、彼がゲストで最後に登場するカモと期待したのですが、何と本人は客席前列で自分が代役を務めるフィルの動きやバンドとのフォーメーションを確認する為か、動画を撮影していました。勉強するまたとない機会だったのね。
3本のフライングVで弾く厚いギターがメタル・ファンの血を熱くするショウでした。
H.E.A.T. 3/3 シアター 23:00
今のシンガーになってから観るのは初めて。メンバーが若いバンドはフレッシュでエネルギー溢れていていいねぇ。
バックで流す映像はニューアルバムのMVに制作した動画を編集したもののようで、バンドメンバーの紹介も動画でまとめてあってナイス。
シンガーのケニー・レクレモがどんどん前に出て観客を煽り、パワー溢れる歌で熱量を上げるという見ていて楽しいライブでした。若いって素晴らしい。
Queensrÿche 3/2 シアター 21:45, 3/5 プールステージ 17:15
彼らはMORCの後、間髪を空けずに Cruise to the Edge (プログレの船)にも乗船していましたね。クルーズをハシゴするのってどんな感じかな。(笑)
初日のシアター公演はゆっくりと後方席から、2回目のプールステージはステージ右の脇から観ました。ベテランの手堅いパフォーマンスで、集客もしっかりでした。