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スティーブ・ヴァイ 人生初の録音を含むサッチとの共作新曲

今週はG3ツアー出発の1週間前に行われた先生のインタビューです。

Satch/Vai ツアー向けの新曲や先生が秋に参加するバンドについて興味深い話が聞けます。その辺りの概要をまとめました。

 

 

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今は何をしていますか?

忙しいのは良いことさ。ジョーとの共作曲に一心に取り組んでいるよ。ジョーが2曲を送ってくれてね、素晴らしかった。

子供の頃、ジョーは私にとってインスピレーションの源だった。ジョーとはレッスンの後で学校の広大な空き地に面する駐車場に行っては、そこでただ座って、何時間も語り合ったんだ。ジョーの小さなホルクスワーゲン(ビートル・バグ)に乗ってね、私は運転できなかったけど、ジョーはできた。私たちは何時間も語り合ったその場所を「The Sea of Emotion(感情の海)」と名付けた。

それで今年、ジョーと2人でツアーすることになり、2人で新曲をレコーディングしようということになった。まだ2人ではやったことのないことだったから。2人のレコーディングは沢山あるが、それはG3とかそういうものだ。2人の共作というのがないんだよ。

伝統的にはスタジオに一緒に入って曲を創るのだろうけど、それは無理だった。ジョーはサンフランシスコに居て、私はツアーに出ていた。それでジョーが何曲か書いて私にトラックを送ってくれた。素晴らしかったよ、いかにもサトリアーニの音楽だ。私も書いた。タイトルは "The Sea of Emotion" だ。どこまで話してもいいのだったかな(笑)。曲には Part 1から3まである。私が編曲したよ。

これについて面白いことがある。私がジョーからレッスンを受けていたとき、ジョーの部屋は世界で一番クールな十代の部屋だった。クールなポスターが貼ってあり、レコードが並んでいた。

ジョーは小さな2トラックのテープレコーダーを持っていた。サウンド・オン・サウンドの録音が可能なやつさ。ジョーが実験をしていて、あるとき2人で録音したんだ。それが私の人生初の録音さ。最高の気分だったよ。

その後10年くらいして、ジョーがそのテープを送ってくれたんだ。その小さなテープを私はデジタル変換した。これで曲を創ろうと思ったんだよ。ジョーのプレイしたリフがあって、十代の子供にしてはトリッキーなリフだったよ。そんなことを今週やっていたんだ。

そしてG3のツアーに出る。G3ツアーはいつも素晴らしいものさ。リラックスできてプロフェッショナルで、私はただ出ていってプレイするだけでいい。そのツアーの後少し間をおいて、次にジョーとのツアーに出る。そこで多分2人の新曲を初公開する。その後ジョーはサミーとのツアーがあるね。私は秋に予定があるんだが、まだ言えないんだよ。でも良いショウになるだろうね。

素晴らしい、ジョーとの初録音が新曲のアイデアの元になっているだなんて。

いや、アイデアになっているだけじゃないんだ、その録音自体も含まれるのだよ。

凄い、では今のフォーマットに合わせるためにスタジオでのマジックを加えたのかな。

そのものさ。デジタルなんてものがなかった時代にテープ録音された音源。私がやらねばならなかったのは、少しだけピッチを修正することだけだ。テープの再生速度が少し遅かったので、音が少し低かった。ほんの少し上げただけだよ。

この秋の予定についてですが、まだ言えないものを聞きませんが、リハーサルには時間がかかりそうでしょうか?

その音楽を習得するにはこの夏中かかりそうだよ。そのバンドでプレイしたギタープレイヤーは全くのビーストだからね、とても難しいパートがある。

自分の曲をプレイするのと、誰かの音楽でそのようにプレイすることを期待される音楽をプレイするのとでは、リハーサルも違うのでしょうね。

そうだね、自分の音楽の場合はどのようにするにせよ、自分のやりたいようにやれる。私はずっとソロアーティストとしてやってきたし、この前まで自分のツアーで世界中を周った。

でも今回の話がやってきたとき、断れないほど魅力的だった。とても音楽的指向のアンサンブルで、偉大なミュージシャンが参加している。私が今回楽しみにしているのは、自分のソロをやるのとは違い、そこに集うことで異なる次元が開けるからだよ。

だからこのような状況へのアプローチとしては、オリジナルのパートをできる限り尊重する。しかし、私が Alcatrazz や DLR, Whitesnake でやったように、弾くのは自分なんだ。誰かの真似をするのではなく。つまり、オリジナルに敬意を払うが自分の味を加えるということ。

ご自身のアコースティック・アルバムやオーケストラ・アルバムを手掛ける時間はありそうですか?

アコースティック・アルバムは今頃には出ているつもりだったけど、ジョーとのツアーや、それ用の新曲などがあって、今は手一杯なんだ。次に時間的余裕ができたら、それらを仕上げたいね。

アーティストが何をやっても聴いてくれる層というのは、私の音楽的DNAを好んでくれているのだと思う。だから、技巧的でなく、私が歌うアコースティック・アルバムを楽しんでくれるのは(私の音楽的DNAを好む)一部の人だろうね。

 

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先生が秋に参加するバンドとはどんなバンドなのでしょうか?どんなギタリストのパートをプレイするのか、気になります!