何しろ土曜日のライブということもあり、初動の遅れた私が気がつけばすでにチケットはソールドアウト。プロモーターに電話しても「販売終了で当日券はありません。」ということだったので、すっかり諦めモードだったんですが、前日に当日販売があると知り、万難を排して(?)、当日券売り場へ。めでたく当日券をゲットしました。やったぁ。
会場は1500人収容のコンサートホールですが、クラシック・コンサート仕様になっているところでしたので、傾斜もしっかりあり、1階の最後列とはいえ、ステージ正面のため、見晴らしがいい!どうやら、ミキシングの場所を後ろにずらして、販売予定でなかった席を最後に売りに出したようでした。おかげで、当日券売り場に並んだ方々と一緒になり、なんだか連帯感。
開演数分前、いきなり会場で"WHITESNAKE!, WHITESNAKE!, WHITESNAKE!"のどデカい掛け声が聞こえてきました。皆が振り返ると、2階席右側のバルコニー席に全身黒のいでたちの長髪お兄さんが叫んでいるではありませんか。会場からはいつしか手拍子が起こり、最後の機材チェックをしているステージのスタッフさん達もノリノリ。会場はいいムードに盛り上がってきました。ありがとう、そこのお兄ちゃん!この段階から皆を盛り立ててくれて!この会場のうねりは舞台袖のデビカバ様にも伝わっているハズ。
激しいドラム音と共に登場した、胸元にブルーの羽プリントを施した白シャツ&ジーンズ姿のデビカバ様に会場はがぜん盛り上がり、オープニングの"Best Years"へ。「コンバンハ、ナゴヤ! ゲンキデスカ!」の問いかけに「イェーイ!」とこだまする会場。デビカバ様、のどが渇いた様子で会場に向かって「カンパイ!」グラスの中は水でしょうか?
MCと言うほどのモノは無く、セット・リストはずんずん進んでいきます。今回の日本ツアーのセット・リストはほぼ同じ。
それにしても、ステージと観客席がものすごく近い!最前列の人はほぼステージに接触している状態。ご機嫌のデビカバ様は皆にハイタッチするわ、マイク向けて歌わせるわ、ダグもギター触らせちゃうわ。大サービスです。
ステージ向かって左手の最前列にかわいい女性がいたらしく、(結構客層の平均年齢は高いライブでしたが・・?)曲の合間に、なぜかデビカバ様がアカペラでシュープリームスを歌いだしたのにはびっくり! デビカバ様がモータウンサウンズを歌う? "Baby Love, Oh, Baby Love,"と2フレーズ以上歌い続けるので気を利かせた観客が手拍子を始めたら、さすがにデビカバ様は苦笑して「お前ら、正気か?」とばかりに歌は終わりました。しかし、よっぽどご機嫌だったんでしょうね。
「次の曲は日本のファンのために作った曲だ」で、ダグのアコギで始まった "Forevermore"。「日本のためって、この曲はアルバムに入ってるじゃないよ~」と思っていたんですが、後で気がつきました。会場のグッズ販売でマフラータオルを買うと、収益金はTsunami Relief Fundに寄付され、WSのサイトから"Forevermore"のaltanate mixをダウンロードできる特典があるんですが、これが"Mix for Japan"のバージョンだそうで、それをステージでやったということなんですね! ん、いや違うぞ、ステージでは途中からエレキに変わって、ヘヴィーな演奏もあったから、アルバム・バージョンだ。ま、ぶつくさ言わずにデビカバ様のありがたい気持ちだけいただいておきましょう。
さて、ダグ・アルドリッチとレブ・ビーチのギター・デュエルは楽しみにしていたんですが、感想を言うと、ちょっと不完全燃焼。ダグ→レブとソロをつないで、最後は2人でデュエル、なんですが、時間が短いし、見所が少なかった。2人ですごワザを見せて欲しいぞ。間奏のギターソロの方がパワフルで良かったなぁ。
ギター・デュエルの後、次の演奏曲中にレブのギター・ペダルが故障したらしく、ほぼ演奏ができない状態になってしまいました。テクニカルの方が必死に見ていましたが、うまくいかないようで、作業は次のドラムソロ中に引き継がれました。
意外に(?)楽しめたのがドラム・ソロ。ブライアン・ルーディのソロは楽しめた!日の丸はちまきで、髪をポニーテールにした彼は、強弱とりどりのドラム・ビートで楽しませたかと思えば、スティック材質変化で遊んでみたり、スティック投げキャッチ、果てはスティックでジャグラーしながらドラムたたいてみせたり。まるでBlue Manのショウでも見ている気分で楽しめました。これだけエンターテイニングなドラムソロをやってくれるなんて拍手です。
レブのギター・ペダルも回復した様で、ライブは終盤へ。デビカバ様、シャツのお召し換えで、やはり白シャツですが、今度は背中にラインストーンのスタッズでV字の柄つきです。ここへきても、特段つらそうな様子も無く、歌ってるわ、シャウトするわ、マイクスタンドはブンブン持ち上げるわで、60歳で素晴らしいです。いけるところまで突っ走っていただきたい。
"Fool for your loving"でがぜん盛り上がる会場、ここからは畳み掛けるようなパワフルな展開。
"Do you wanna make a F==KING NOISE?"と叫ぶデビカバ様の問いかけに、「イャ~~!」と会場がうねりをあげると、切り裂くギター音で"Still of the Night"の始まり。これがやっぱり一番盛り上がるね。サビは大合唱でした。
"Still of the Night"で終わりかと覚悟したところ、会場の熱気がお気に召したのか、追加でもう1曲やってくれました。それは"Burn"!
大盛り上がりの後、観客との別れを惜しみながら、メンバーは退場していきました。ダグもご機嫌で、iPhoneで客席のビデオ撮影していました。
いやー、楽しかった。デビカバ様が刈谷に来るなんて生きてる間には2度と起こらないと思うので、万難を排して行って良かった!
本日のセット・リスト(多少の誤りはご了承ください)
01.Best years
02.Give me all your love
03.Love ain't no stranger
04.Is this love?
05.Steal your heart away
06.Foevermore
07.Guitar duel
08Can You Hear The Wind Blow
09.Love will set you free
10.Drum solo
11.The Deeer The Love
12.Fool for your loving
13.Here I go again
14.Judgement day
Encore
15.Still of the night
16.Burn