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Whitesnake ライブ@ グランキューブ大阪 2016.10.13 ワールドツアー最終日のサプライズ?

Pzxy3991Whitesnake ご一行様はラウパの翌日(10/10)に静岡市民文化会館での公演を終え、2日間のオフ後に昨年のツアーでは初日だったここグランキューブ大阪に帰ってきました。

今年の6月から始まり、北米、欧州、南米と周ってきた Greatest Hits Tour も遂に大阪で最終日です。ツアー最終かつ今年最後の Whitesnake 公演を見れるというのはちょっと嬉しい。何かスペシャルなことがあったらいいなと期待してしまいます。

開演時刻の午後7時少し前、英語で場内アナウンスが入りました。

「間もなく Whitesnake のコンサートが始まります」

まだざわつく会場に何の前触れもなく、ボリュームも大きくなかったそのアナウンスは雑音に埋もれてしまいそうでしたが、一拍を置いて脳内の記憶を再生すると確かにデヴィカヴァ様の声!

ええ~!?カヴァ様がコンサート前のアナウンスしたぁぁぁ!!!!初めて聞いたよ~と興奮しまくり。ギターのジョエル・ホークストラがかつて出演していたブロードウェイのミュージカル "Rock Of Ages" では開演前にカヴァ様のアナウンスが入っていたというのは有名な話で、聞いてみたいとは思っていたのですが、こういう感じなんだ!歌声はもちろんだけど話し声がまた素敵ですわ。今夜はどうしてアナウンスやってくれたのでしょう?

そんな興奮のままに The Who のイントロが終わるとステージには Bad Boys のイントロと共にバンドが登場。去年の Purplle Tour では最終日の東京でのみ演奏されたこの曲が今年のツアーではショウのオープニングです。

レブ・ビーチは昨年同様にオープニングは黒い帽子を被って登場、ギターはグリーンのメタリックカラー特別塗装のSuhr。ジョエルは白い方のLPで登場(ジョエルの機材詳細記事はこちら)お馴染みとなってきた派手なアクションでオーディエンスを楽しませます。

マイケル・デヴィンのベースはツアー当初使っていたヴィンテージのSGからヴィンテージ(78年だそう)のRickenbackerに変わっています。(マイケルの機材解説動画はこちら) このRickenbacker については練習用だよとビデオで語っていたので、なぜSGから替えたのかSNSで本人に聞いてみたところ、Gibson EB3-L はネックが細いからノーマルサイズのネックを弾きたくなったのと、あのトーンが恋しくなったからさ!」と教えてくれました。

Made In Japan のDVDで使っていた日本柄のシャツで登場したカヴァ様は今年口にした引退発言でファンをやきもきさせましたが、その後楽しいからまだまだ辞めない発言が飛び出してファンをほっとさせてくれました。お元気そうで、ステージを端から端まで歩き回り、オーディエンスに目を配り、声も出ています。今のバンドのコーラス体制があればまだまだやれます、来年には1987完全再現ツアーもお願いしますよ!

Slide It In, Love Ain't No Stranger, Deeper The Love, Fool For Your Lovin' と一気に続くヒット曲の数々。レブの弾きっぷりを見ていると本当に面白い。クルクル回りだすわ、表情豊かで、ちょっとばかりフェミニンなアクションは一般的なギターヒーローとは全然違います。こんなオモロイ人いない(笑)ここでやっとカヴァ様のMCが入りますが挨拶程度のとても短いMCでした。

オーディエンスは全曲でシングアロング体制。会場2階席は閉鎖状態の集客ではありましたが、1階オーディエンスは熱かったと思います。特に Ain't No Love でバンド演奏が止まりオーディエンスのアカペラパートに入るところ、カヴァ様の指示でたっぷり歌いました。

Judgement Day はギターリフがクールで、曲の展開もドラマチック、もちろんカヴァ様の歌のカッコイイことといったら!一番の愛器、レブ・シグネチャーモデルの木目Suhrに持ち替えたレブとジョエルのソロ掛け合いが聞けるところも好き。

レブとジョエルのギターチームは2年目のツアーを経て、益々タイトで磨きがかかってきました。全体的にオリジナルに忠実なプレイをしてくれた彼らの本ツアーへのアティチュードについてはこちらの過去記事に詳細があります。

ギターソロ、レブはいつもどおり愛器一本でその日のフィーリングのままに得意の技を詰め込んだソロ。美しいタッピングの音粒と地響きのようなアームを使ったノイズパートはやはり見所聴き所。

ジョエルは昨年同様にソロでは超派手な紫ラインストーンのAtomicを使用。ギターソロと言いつつ、ミケーレのキーボードの伴奏付きです。ロックバンドのギターソロでアコースティックを弾くという今年のチャレンジはアコースティックの名手、ジョエルならではの演出。(北米ツアーでは本編でアコースティックの出番があったものの、それが無くなったのでソロタイムに弾いているのかも)

白いストラトに持ち替えたジョエルのボトルネック奏法で始まったのは次の Slow An' Easy。ジョエルなんてギターソロからこの曲まででギター3本使ってます。Whitesnake ならではの贅沢。もちろんギターチェンジもショウの見せ所の1つだからね。

今回のツアーではマイケル加入以来初めてとなる本格的なベースソロが加えられています。Whitesnake の歴史上で完全なベースソロがあったのはもしや今回が初めて?これは相当にマイケルがカヴァ様に気に入られて信頼を得たということではないかしら?(もしくは丸くなったカヴァ様の皆にスポットライトを当ててあげようという配慮)

ループペダルにベースのリズムを仕込んでからスタートするマイケルのベースソロ、たっぷりのエフェクトを使ってクールな仕上がりになっています。面白いじゃん!

今回ツアーの目玉でもある Cryin' In The Rain 、冒頭からしてカッコイイのだわ。ジョエルのギターは黒いLPに変わっています。ギターソロはレブ。オリジナルに忠実なソロでここ一番の集中を見せてくれました。

マイケルのシャウト「トミー!!!」で始まったトミー・アルドリッジのドラムソロは何度見てもこの人が本当に66歳かと驚くパワー。どうかお元気でいつまでも叩いてください。

バンド紹介に続く Is This Love は、ほぼお約束となっているカヴァ様への花束贈呈コーナー。前列付近の女性たちから小ぶりの花束が次々とカヴァ様に渡されます。HR/HM界でこういうのが成り立つのって Whitesnake くらいでしょうか?赤い薔薇の花が似合う65歳なんてそうそういませんよ。でも海外ツアーではこういう光景を見かけないなぁ。日本オンリーなのだろうか。

ここからはラストへ向けて鉄壁の楽曲が続きます。レブのギターは白いボディのSuhrから、赤っぽいゴージャスなチェリーサンバーストのSuhrへと変化していました。Here I Go Again の後、一旦バンドは退きましたが、直ぐに再登場、Still Of The Night で思い切り Make some fxcking noise した後は間髪を入れず Burn のイントロ。

Burn を今回のセトリに入れてくれたことは実に嬉しい。カバー曲とはいえ、昨年の Purple Album でリクリエイトした楽曲で、レブとジョエルのオリジナルのソロプレイが楽しめる1曲。ここでは2人のギターソロの他にミケーレのキーボードソロもあり、バンドメンバー全員の見せ場で締めくくってくれました。

残念ながら、ツアー最終日のサプライズは無しでしたが、前方席だったため、途中でカヴァ様と目が合い、投げKISSをしてみたら投げKISS返しをしてくれるというサービスがありました。ありがたい体験を胸に、次回の来日公演を待ちたいと思います。

本日のセットリスト

01. Bad Boys
02. Slide It In
03. Love Ain't No Stranger
04. Deeper The Love
05. Fool For Your Lovin'
06. Ain't No Love
07. Judgement Day
08. guitar solos
09. Slow An' Easy
10. bass solo
11. Cryin' In The Rain
12. drum solo
13. Is This Love
14. Gimme All Your Love
15. Here I Go Again
16. Still Of The Night
17. Burn