スティーブ・ヴァイの7年ぶりスタジオ・アルバム"The Story Of Light"がついにリリースされました!早速聴いてみると、マルチ・レイヤーなヴァイ・ワールドが展開されており、ヴァイ先生の芸術に聴き惚れました。発売日直前にはネット上で音源が公開されていたりしましたが、やっぱりねぇ、ネットのストリーミング再生じゃなくて、腰を落ち着けてきちんとスピーカーから聞かないと、ヴァイ芸術は。
私は随分迷った挙句、日本版を買いましたので、輸入版と日本版について少々コメントします。
ちなみに、輸入版は通常のCD版とCD+DVD版(恐らくヴァイ先生のメイキング・インタビュー)がありまして、値段差が数百円のようですので、ヴァイ・ファンならばDVD付きのスペシャル・エディションでいいのではないかと思います。
日本版の特徴は
・Blu-spec CD
CD版との聴き比べをしていませんが、音質が良くて驚きました。
・ボーナス・トラック "People of the World" 収録
曲の印象は"Racing the World", "Sunshine Electoric Raindrops" のようなイージー系ヴァイ・ミュージック。
・32ページのカラーブックレットとその翻訳
輸入版のスペシャル・エディションにもブックレットは付いているかも知れません。写真はほとんどが既にウェブサイトで公開済みのものです。文章は英語でも日本語でも意味が良く分かりません。(凡人には無理かと・・・)
・VAIシグネチャー・モデル プレゼント応募券
シグネチャー・モデルと聞くと、JEMが1名に当たるのかと興奮したけど、それはなかった。(なんで~!)アイバニーズのディストーション・ペダル、ギター・ピックとディマジオのストラップ。
総合して、この価格差で音質とボートラを取るか、DVDメイキング・インタビューを取るかという選択だと思うのですが、私は日本版でいいかな、と思います。インタビューの方は輸入版ですと字幕がないと思いますので、リスニングOKの方用ですね。
さて、私の感想ですが、前作の"Real Illusions" よりも分かりやすいアルバムでしたし、ヴァイ先生がいい意味で力を抜いて、楽しんで作ったアルバムなんじゃないかと思いました。今回の特徴は"John the Revelator", "Book of the Seven Seals" のようなゴスペルを取り入れた曲にあるかも知れません。残念ながら私の好みではなかったのですが。
私のお気に入りは "The Story of Light", "Gravity Storm", "Velorum" です。アルバム1曲目の"The Story of Light" にがつんとやられる感じです。今回の7thソングの"Mullach A'tSi" 、あと "Creamsicle Sunset" も美しい曲です。
本アルバムは昨年の3月に亡くなったヴァイ先生のお母様に捧げられています。
小ネタですが、アルバム・アートワークにはCARVINのヴァイ先生シグネチャー・アンプのレガシーにも使われている、"VAI" 文字コラージュが数箇所に使われていますので、お暇があればぜひご確認ください。