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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

音楽の買い方 "records were like prized possessions"

音楽をどんな媒体で買うかでその人の世代が分かる時代になってきたのではないでしょうか。私が10代の頃は、お小遣いを貯めてはレコード屋さんに欲しかったLPを買いに行ったのが、ある頃CDというものが登場して、いつの間にか音楽はCDで買うようになりました。ところが最近はiTunes Storeの登場で、音楽は欲しい曲をダウンロードして買える時代になりました。

でも私は未だに音楽はCDで買っています。ダウンロードしても万が一のデータクラッシュに備えてディスクへのバックアップはしておきたいので、(今はクラウド・サービスがあるのですから、必要がない時代ではありますが・・・)それをするなら、ジャケットのアートワークやライナーノーツのあるCDで買いたい、というのが理由です。

さて、そんな話題についてスティーブ・ヴァイがとあるインタビューで話していましたので、今週はこちらをご紹介。

私が10代を過ごした70年代、レコードっていうのは誇らしい所有物だったんだ。パッケージを開けると、大きなアートワークが広がって、それはもう最高の気分だ。やがてCD時代が始まって、私は少々残念な気分になったよ。だってCDはレコードほど大きくないからね。レコードの世界を知らずにCD世代に生まれた人にとっては、CDが当たり前だけどね。

私の息子たちは全くCDを買わないよ。彼らにとっては全てがインターネットで済まされるのさ。人は失っているものが何かを知らなければ、失ったことにさえ気づかないものなんだ。彼らはレコードやCDを買うことには何の興味もない、音楽が欲しいだけなんだ。私が思うに、彼らは私世代がレコードのアートワークなんかに執着する代わりに別のものに執着を見出しているのさ。つまり、ネットでバンドについて調べるのだけど、それはもう情報過多の世界に首を突っ込んでいる感じだね。

レコードを所有することがとびきりの喜びだった世代の人たちのニーズがあるからなのか、最近はレコードでの新譜や名盤のリリースがみられますね。ヴァイ先生の"The Story of Light"も限定生産でレコード盤のボックス・セットがありました。こちら販売は海外のみでしたが。レコードかぁ、円盤が回って針が下りるあの音、懐かしいですね。