The Winery Dogsの初ライブは世界に先駆けて7/16、大阪で行われました。
バンドの初ライブを体験するのって、貴重な体験だと思う。ポートノイ、シーン、コッツェンのメンツでどんなライブになるのか、期待感でワクワクしている観客の空気も感じます。
オープニングから総立ちの熱烈な歓迎を受け、Elevate ～ We Are One と一気に3曲。
リッチーのヴォーカルがいいわ～。演奏カッコイイ。間奏パートでこんなにワクワクできるバンドってそんなにないと思う。激しいジャム大会になるかなという予想ほどではなく、曲と全体の構成を大事にしている感じ。
「やぁ、大阪！これが俺達の最初のギグだ！」
とマイクからやっとMCらしき言葉がかかりましたが、すぐにOne More Timeへ。
5曲目はイントロで「この曲なんだっけ？」状態だったんですが、US版アルバムのボートラTime Machineでした。ううむ、予習の隙を突く選曲だわ。
「皆、アルバムは買ってくれた？持ってる人は手を挙げて。よし、じゃぁ次の曲は一緒に歌って。もう曲は覚えただろう？」
というリッチーの呼びかけに、すいません、まだ覚えてません。と心の中で謝罪するうちにDamagedが始まりました。
Six Feet Deeperの次はマイク・ポートノイのドラムソロ。声援が大きくなります。マイクはセットのコーラスマイクが安定していなかったため、かなりストレスあったと思うのですが、そこはプロ、ドラミングには影響なしです。ドラムソロは激しく長いのを想像していたのですが、意外にも短くあっさりしていて、ソロからそのままThe Other Sideへ。
リッチーはハイトーンの声がイマイチ出が悪く、苦戦していました。曲の半ばでキーを落としたりもしてたんで、このバンドのために調整＆更なる精進を期待します。
お待ちかね、ビリーのベースソロ。いつもどおり、これでもかというテクニックを見せつけてくれるんですが、60歳を超えてさらに進化している！近年のビリーソロの中でも最高にかっこよかったと思う。
ベースソロからバンドと合流し、You Saved Meが始まるのですが、イントロのベースプレイでシビレたわ。リフを演奏しながら低音弦でベースリズムを刻んでるよ！このバンドの核はビリーのベースなのではないかなぁ。全曲でベースがクールなことこの上なし。
Not Hopelessでベース＆ギターのユニゾンに鳥肌した後、アコギに持ち替えたリッチーがステージに残り、ギターソロの始まり。
「新しいバンド、ワイナリー・ドッグスでプレイできてうれしい。マイク・ポートノイのような素晴らしいプレイヤーと一緒にできて本当に光栄だ。もちろんビリー・シーンとできることも。次はStandだ。知ってたら一緒に歌ってくれ」
リッチーのアコギはいい音するわ～。それに乗ったハスキーでソウルフルなリッチーの声がこの曲を輝かせています。観客の拍手とサビの合唱が素晴らしい一体感。
「まともなショウで大阪に来たのは7年ぶりだ。こんなに長い間来なかったのに、皆が寛大に迎えてくれてうれしいよ」
そう語ったリッチーはエレキに持ち替え、ギターのみでYou Can't Save Meを始めますが、やがてドラム、ベースが合流してビッグな演奏になります。そのまま曲はShineへ。観客の手拍子と大合唱の渦に包まれ、今日一番の盛り上がりへ。
ベースがビリーでこの曲をやるのって何年ぶりなんだろう、なんて感慨にふける。
バンドとしてはアルバム1枚しか出してないので、どんなカバー曲をやるんだろうと思っていたけど、3曲もリッチーの曲をやるとは思いませんでした。アルバムに加えてライブもリッチー色を前面に出したという感じ。
その後はバンドの曲に戻って3曲。Desireでは中盤にジャムやアレンジが挟まれ、彼らの演奏を前面に出した見せ場で再び盛り上がりました。
アンコールはカバー曲。この渋い選曲はビリーですかね？リッチーの声の伸びもよく、ブルージーな曲が素晴らしい。
「これからあと1時間半ここで座ってピアノを弾いてみようか」
とリッチーがジョークして、キーボードに向かい最後はRegret。リッチーは途中からギターへチェンジでした。
最後は3人の感謝の言葉でライブは締めくくられました。
終わってみれば、アルバム全曲＋US版ボートラをライブ演奏したというバンドの初ライブ。アルバムの曲が良いし、演奏もクールなバンドなのでこういうのもできますね。できればあと数枚アルバムを出して、違うタイプの曲が揃い、観客がシングアロングできる代表曲も生まれると良いな。今後の活動に期待です。（でも、ビリーは早めにMR. BIG再始動してください！）
本日のセットリスト
01. Elevate
02. Criminal
03. We Are One
04. One More Time
05. Time Machine
06. Damaged
07. Six Feet Deeper
08. Drum Solo
09. The Other Side
10. Bass Solo
11. You Saved Me
12. Not Hopeless
13. Stand (Poison Cover, Guitar Solo)
14. You Can't Save Me (Richie Kotzen Cover)
15. Shine (Mr. Big Cover)
16. I'm No Angel
17. The Dying
18. Desire
Encore:
19. Fooled Around And Fell In Love (Elvin Bishop Cover)
20. Regret
