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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

リッチー・コッツェン ライブ@ Bottom Line 2015.02.03 ギターが本当に上手くてマジで歌えるヤツはココにいる!

新作ソロアルバム "Cannibals" をリリースした直後のリッチー・コッツェンが来日!The Winery Dogs の成功によって日本のレーベルも付き(前作の "24 hours" なんてセルフ・リリースだった気がする)、日本のプロモーターの雄も付き(前回のソロ来日は台湾の怪しいプロモーターでトラブル起きてなかった?)、ビジネス的には完璧な環境が整ってのライブです。

バンドはもう長い付き合いという、ディラン・ウィルソン(B)、マイク・ベネット(Drs)との3ピース。このリズム隊がなかなかに素晴らしいのです。特にディランのベースは気に入りました。

さて、主役のリッチーですが「ギターが本当に上手いヤツでマジで歌えるヤツがいったい何人いる?リッチー・コッツェンと・・リッチー・コッツェンくらいじゃないか!レブ・ビーチが言っていたとおりの才能を見せ付けてくれました。(関連記事はこちら)ノドの状態は多分ベストではなかったようですが、十分にソウルフルな歌声を聞かせてくれました。

ギターはもちろん凄かった!全部フィンガーピッキング!リッチー前4mほどの位置で(スタンディングはいいね!)指の動きを観察しまくりました。親指と人差指がメインでプラス中指と薬指かな。だから普通のピック弾きよりも様々な弾き方ができる。途中ベースみたいな弾き方もしてた。左手のみのハンマリングで弾きまくったり、タッピングも意外に多かった。ギター上手いなぁ、もう。即興の途中で狙う音があるみたいで、何度もペダル前で調節している姿を見かけました。新しいシグネチャー・ペダルなので音の探求中なのかな?

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拍手に混じる "Happy Birthday" の掛け声(本日、2/3はリッチー45歳の誕生日)の中登場したバンドは一気に3曲を演奏。昨年のベスト盤や前ソロアルバムからと比較的新しい選曲。

「ナゴヤー、調子はどう?俺の誕生日なんだ。だから、少しセットを短くしないと、だって早く終わってお祝いしなくちゃだろ?…はは、ジョークだよ。誕生日だから今日は長くやるよ」

前半のトーク聞いて、そりゃないよ~、リッチー!真顔で言うなぁーー!!だったのですが、後半を聞いてほっと安心しました。

次は新曲"Cannibals"で、イントロのベースがかっこいいのなんのって!ディランのベースいいぞー。"Walk With Me" の後でマイクとリッチーが何か打ち合わせていて、(マイク外していたので声が聞こえない)ドラムのマイクが最後に「これは君のために書いたんだぜ!」と言っていたのですが、リッチーは全曲1人で作曲してると思うのだけど?この曲は2014年に書いたそうなので、ソロバンドとのセッションがヒントになったのでしょうか?

"Fear"では即興のギターソロが圧巻!"Doin' What The Devil Says To Do" ではベースがイントロに入り、ギターが入り、ベースソロもギターソロも挟む展開でどちらの演奏も聞き逃せない素晴らしさ。

やっぱりリッチーはギター上手いわ、歌も上手いわ、と感嘆しまくりだったけど、もうちょっと観客を見たり、笑いかけたりしてもいいのではないかと。ギター弾きまくるところで完全にベースやドラムを向いてしまって、いい所で指の動きが見えなくて残念至極だったりしました。

ドラムもパワフルでいいなと思っていたけど、ドラムソロは期待ほどではなかったなぁ。ベースソロは凄く良かった。この頃には結んでいた髪をほどいたディランがもう弾きまくりです!

"Help Me" では最初ギターを抱えたまま、ドラムについたリッチーでしたが、割とさらっとギターに戻ってきました。東京ではけっこう叩いたそうですが、名古屋では少しだけ。イントロのベースがグレイト!この曲ではサビを観客に歌わせるリッチー。エンディングには長い即興演奏。3人の息も合っていて、聴き応えたっぷり。

バンドは一旦退いて、リッチーがソロでコードを弾きながらの"What Is"。ここではリッチーの歌唱が光ります。"Fooled Again"、"You Can't Save Me" をバンドとの即興たっぷりで聴かせたところで本編終了。

「誕生日に俺のライブに来てくれてありがとう。楽しかった。次の曲で最後なんて残念だよ。でも明日もまた演奏できるから」

とボソボソ話すリッチー。きっとこれで目一杯の愛想なんだろうな~(笑)アンコールの"Go Faster" でサビを観客と歌い合い、クールなギタープレイを聴かせまくり、素晴らしいライブの時間は終了しました。(バースデイ・スペシャルなことが何も無かったことが心残りですが)

パワーみなぎるバンド演奏と上手過ぎるギターとエモーショナルかつソウルフルな歌声。やはりリッチーはライブで見なくてはいけない人。即興演奏が盛りだくさんの良いライブでした!

本日のセットリスト

01. War Paint
02. Love Is Blind
03. Bad Situation
04. Cannibals
05. Walk With Me
06. Fear
07. Doin' What The Devil Says To Do 
08. Peace Sign
09. Drum Solo
10. Bass Solo (w/ drums)
11. Help Me
12. What Is (guitar solo)
13. Fooled Again
14. You Can't Save Me
encore
15. Go Faster