昨夜はワイナリー・ドッグスのラジオ番組生出演&スタジオ アコースティックライブに興奮しました!アルバム曲のアコースティック演奏が初めての曲ばかりで、貴重でした。リッチーのヴォーカルがアコースティックだと一層引き立つ感じ。ビリーのベースも素晴らしかった!ラジオの音源はこちらで聞けます。
さて、7/17付のGuitar Worldでワイナリー・ドッグスの3人が揃ったインタビューが掲載されています。7/23の全米アルバムリリースに向けて、インタビューなどの露出が増えている彼らですが、3人がきちんと揃って話しているのは珍しいです。他で読めなかった話もあったので、今回はこのインタビューの一部を和訳してみました。
あなた方がこのバンドに誘ったリッチー・コッツェンは、どんなところが魅力ですか?
ビリー:リッチーのプレイには人を立ち上がらせ、注意を捕らえる何かがあるんだ。リッチーはかつて2人の偉大なジャズメン(スタンリー・クラーク、レニー・ホワイト)と共演したことがあるんだが、それ以来プレイに僅かなジャズテイストが加わったんだ。バンドのアルバムに収録した"Not Hopeless" のギターソロを聞いてもらうと、リッチーのプレイにテナーサックスのタッチを感じるんじゃないかな。あの曲をサックスを頭に浮かべて聞くと、テナーサックスのプレイヤーが小さなクラブで汗混じりに演奏している姿を思い浮かべるんだ。
マイク:リッチーは恐ろしいことに3つもの才能に恵まれてる。ギターが極上に上手いってだけでなく、驚くべきシンガーであり、ソングライターなんだ。彼は俺が今まで仕事をしてきた中で最高に多才なヤツだよ。
このプロジェクトはスーパーグループとも呼ばれています。これは正確な評価でしょうか?
ビリー:いや、そう思わないな。スーパーグループってほとんどが続かないし、内部の問題を抱えてるだろう。俺達は一緒にいるとき、凄く気楽で上手く行ってる。「スーパーグループ」って名称はプレッシャーになりすぎる。俺達はこれまでにやってきたことを利用して金儲けしようと集まったんじゃない。何か独創的でクリエイティブなことをやりたかったんだ。
バンド名の由来は?
リッチー:面白いのは、このアルバム製作は凄くイージーに進んで、全てが自然に出来上がったのに、バンド名を決めるのが一番大変だったってことさ!
ワイナリー・ドッグスという名前は俺が提案したんだ。ワイナリーでは野生動物からぶどうを守るために犬が飼われていたんだ。クールだと思ったのは、俺達が音楽においてやろうとしてることに似てるってことだ。今どきのアーティストはプログラムやサンプリングに頼りすぎているからね。そうして作られたレコードにもクールでクリエイティブなものもあるけど、ミュージシャンが作る必要がないんじゃないかと思うんだ。俺達の考えるところのミュージシャンによる楽器演奏能力って意味で。
だから、ワイナリーで飼われているワイナリー・ドッグスが畑を守っているのと同様に、俺達は昔ながらのオールド・スクール的やり方、本物の楽器演奏をして、サンプリングやヴォーカルに手を加えないやり方でレコードを作るという考え方を守り、広めていきたいんだ。
マイク:俺が思うに、リッチーの言うオールド・スクールってのは"The Rolling Stones" や "The Black Crowes" みたいな感覚なんじゃないかな。
ビリー:俺達はフェイクじゃなくて、本当にプレイしたい、歌いたいって人のために旗を掲げているんだ。
このプロジェクトに満足している理由は?
マイク:何も計画されてなかったってことだ。俺達はただ集まってプレイしたら、これが出来上がった。全部自然のなりゆきさ。俺が一番誇らしいのは、このメンバーのバンドにいるってことだ。リッチーとビリーはそれぞれ信じられないほど才能あるミュージシャンで、彼らとステージに立てるってことはとてつもないほど光栄なことだ。