6月に開催された Sweetwater's GearFest '13 に参加したビリーのロング・インタビューが公開されていました。ワイナリー・ドッグスの来日はもうすぐそこ!という訳で今週はビリーねたです。
前半のビリー使用ギアについての会話から進み、後半ではビリーのベースプレイや音楽への情熱について話がはずんでいます。10分経過後あたりの会話から一部を和訳してみました。
ベースプレイの研鑽について
ひたすら練習、練習だよ。つい先日もそうだったけど、自分のプレイをよく見ると、あるリフの部分で指の動きが弱くて音が悪かったんだ。そこでその部分だけの運指の練習をひたすら続けて、音を満足できるものにできた。
一緒にプレイする音楽(スティーブ・ヴァイ、ポール・ギルバート、ナイアシン etc.)に合わせて、異なる演奏をするのか?
何に焦点を合わせるかで違ってくるね。MR. BIGではプレイして、コーラスもとる。ロックンロールで、時にはクレイジーなプレイもする。別のシーンでは、演奏のみでアグレッシブなプレイもする。
スティーブとの時は、彼が俺に何をプレイして欲しいのかに注意を払っている。通常は自分がしないようなプレイが求められるし、常にチャレンジングな演奏になる。自分の快適なプレイ領域から出ることが要求されるんだ。彼の要求に応えられたときはうれしいね。彼とのギグを終えて自分の仕事に戻ると、自分のプレイに新たな厚みが加わったと実感するんだ。
ナイアシンのデニス・チェンバースはタイミング&フィーリングの偉大な先生だよ。彼とプレイすることで、以前の自分とは全く違うプレイヤーになれたと思う。自分の領域から飛び出してプレイするのはチャレンジングだけどいいことだ。
偉大なミュージシャンに不可欠なものは?
音楽への愛だと思うね。
俺の週末のお楽しみは仲間を集めて、俺の1テラバイトのiTunesコレクションから、様々な音楽をかけて、ワインを空けながら、皆でプレイすることなんだ。ブラームスや、ジョニー・ミッチェル、60年代のラウンジミュージックなんてものまで。ビリー・ギボンズと話すと、ロック、ブルースへの愛が分かるよ。アンプ、ギアにも凄く詳しいね。
スティーブ・ヴァイはショウの前に何時間も一心に練習している。凄い集中力なんだ。彼は常に完璧なレベルの演奏を自分に課しており、そのためのひるむことなき努力には毎回感動するよ。
デニス・チェンバースは本番前はあまりウォームアップせず静かに座っているタイプだ。彼は物凄く多くの種類の音楽を聞いている。ジャズだけじゃない、ロックもファンクも。彼にロックドラムをプレイさせたら凄いんだぜ。
俺が幸運にも一緒に仕事をしてきた偉大なミュージシャンに共通しているのは、様々な音楽を愛していること。それから演奏に対する要求レベルが高く、思いやり深い。音楽の世界全てをしっかり理解しているのさ。