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Whitesnake 新ギタリストはジョエル・ホークストラ 「Rushの大ファンなんだ!」

8月21日(日本時間では22日)Whitesnake(以下WS)の新ギタリストがデイヴィッド・カヴァデールから発表されました。
新ギタリストは Night Ranger(以下NR)のジョエル・ホークストラで、同時に彼はNRから脱退と正式発表あり。NRと言えば、5月にニュー・アルバム  "High Road" をリリースしたばかりで、10月には来日公演もありますので、このタイミングでというのには驚きました。

Jeff Scott Soto - Look Inside Your Heart LIVE feat. Joel Hoekstra (Frontiers Rock Festival 2014)
ゲストで登場しているので、ジョエルのソロプレイがたっぷり見れます!これが8フィンガー!

思えば、5月9日(日本時間では10日)のダグ・アルドリッチ脱退ニュースから今日に至るまで様々な混乱と憶測をよんだ日々でした。デヴィカバ様たら、金髪のレス・ポール・プレイヤーを探したんでしょうかね。

混乱の3ヶ月半を振り返りつつ、ジョエルの最新インタビューからまだあまり知らない彼のことを探ってみようと思います。

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■ 5月9日 衝撃のニュース

デヴィカバ様のツイートでダグがWSを脱退したことが判明!「とても辛いが、ダグはソロキャリアのためにWSを去った」コメントに驚愕!

ダグからは、情報リークがあったようだ、まだDCとの共同声明の準備ができてない。現在はWSを脱退したのみでソロ活動の予定はない旨のコメントあり。

■ 5月16日 ダグから声明の発表

5月7日にWS脱退を決めた。既にWSニュー・アルバムのプリプロダクションを開始したところだが、同時に他のレコーディング及びライブ契約があり、自分のスケジュールの調整がつかないため、厳しい決断をしなくてはならなかった旨とデヴィカバ様とWSメンバーへの感謝の言葉。

■ 後任については口を閉ざす

当然、ロック界では後任が誰なのかという憶測が飛びかうが、デヴィカバ様からはコメントなし。この頃ダグのツイートでは、米ロック界のDJ エディ・トランクに対して、「後任を知っている」とコメントがあった。

その後、ファンからの度重なる質問攻めに対し、デヴィカバ様からは後任は決まっているが、彼はツアー中のバンドにいて、まだ公表できない旨のコメントあり。

夏頃からはWSがニュー・アルバムのレコーディングに入り、デヴィカバ様がその様子を何度もツイート。最近は新ギタリストがレコーディングに参加している旨のツイートもあり。

■ 世間の憶測

後任ギタリストについては、いろいろな名前がウワサされる。サイクスやエイドリアンの復帰待望説も見かけました。Europeのジョン・ノーラム、Bon Jovi後のリッチー・サンボラの名も。

ネット上でローリングストーン誌イタリア版がリッチー・サンボラの名前を出したため、この反響は大きくなり、リッチー本人が否定コメントを出すに至る。業界の有力誌がこういう記事書いちゃうんですね。

■ そして終に発表

8月21日にWSオフィシャル・サイトに発表されたデヴィカバ様のコメントによると、昨年のツアーで知り合い(WSのオープニングアクトだったジョエルのプレイを見た)、ダグの後任を探していたところで彼と演奏してみて5月30日に加入が決まったとのこと。

またデヴィカバ様の引き抜きです。ダグはDIOから引き抜きでした。デヴィカバ様の目利きは過去のトラックレコードからも証明されているので、きっとジョエルもWSで花開くんでしょうね。

ただ、ダグほどデヴィカバ様の右腕となり、作曲や製作面で貢献できるかは未知数。私はダグ程の役割を果たす人はWSにおいて未来永劫出てこないと思っています。

バンド在籍11年と最年長になったレブは変わらず2ndギタリスト。最初は違ったでしょうけど、レブも今ではこのポジションが気に入っているのでは。「WSでは俺はデヴィッドの音楽をプレイする。WINGERでは俺の音楽をプレイする」と本人が言っているように、彼の中で仕事として区分けされており、現状が心地よいのではないでしょうか。

ダグの大きな穴を埋めるため、ニューアルバムではレブの役割が従来より少し大きくなったのではないかと思います。新譜と来年のライブが楽しみです。

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ジョエル・ホークストラ インタビュー (8月14日)

彼の音楽性を知るために好きなアルバムを聞いているインタビューでしたので、回答をまとめました。

ギタリストにとって重要なアルバムを挙げてみて

AC/DC "Back In Black"
Pink Floyd "The Wall" David Gilmourが好き。ボーカリストとしても。
Black Sabbath "Paranoid" Tony Iommi には若い頃影響を受けた。
Ozzy Osbourne "Blizzard of Ozz"
Steve Morse "The Introduction"
Steve Vai "Passion and Warfare"
Joe Satriani "Not of This Earth"
Yngwie Malmsteen "Rising Force"

ハード・ロック以外では?

The Sunday's "Reading, Writing and Arithmetic" David Gavurin の発明的なクリーンサウンド
Boston の Tom Scholtz
Journey の Neil Schon
Yes の Trevor Rabin 彼のソロアルバム"Can't Look Away"も好き。ボーカリストとしても。
Triumph
Rush 一番好きなバンド Alex Lifeson のJimmy Page風のフレージングや最高のリズム・パート。
Led Zeppelin "Houses of the Holy" Jimmy Pageの多様性が出ている。

ざっと彼が聞いてきた音楽からするとレブの音楽的影響との共通点も多いですので、2人が上手く行きそうな予感。2人ともNR出身ですしね。

ジョエルのHPをチェックしてみると、彼が既に3枚のインスト・アルバム(1枚はアコギ)を出していることを知りました。聞いてみるとなかなかに良いアルバムです。私の中で彼の評価が一気に上がりました。バンドで弾いている音楽よりも、彼はもっと多様性があって上手いギタリストだと思います。これはレブ、さっさとソロアルバム出さないとジョエルに置いてかれるよ!

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【追記】1stギタリストはどちら? (8月31日)

上の記事で「レブは変わらず2ndギタリスト」とその時の状況から思ったことを書いていましたが、(ダグの後任としてジョエルが選ばれていたので)もしかするとこの思い込みは違っている可能性が出てきましたので、追記します。

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ファンからの問いかけ「ジョエル、リード・ギターとしてプレイするの?それともリード&リズム・ギター?」に対して、「僕はそんなことかまわないよ!ただ思い切りロックするだけ!デヴィッドが僕に望むことならなんでもするよ!」と答えています。

明言は避けているので実際のところは分かりませんが、もしかすると、レブが1stギターに昇格している可能性が出てきました。レブの在籍年数やギタリストとしての腕を考えれば当然とも言えるし、この数ヶ月毎週末のWINGERライブ後はタホへ通っていたレブの活動状況や、デヴィカバ様のレブ言及率の高まり具合を考えると全てが腑に落ちる気がします。

また、8月で恐らくNRのツアー契約が終了するジョエルですが、その後タホに詰める訳でもなく、ブロードウェイ上演中のミュージカル"Rock of Ages"に9~10月はかなり出演すると本人が言っていたので、ジョエルはさほどWSのニュー・アルバムには関わっていないのでは、と想像しています。う~ん、でも2ndとして参加するならジョエルがNRを辞める必要があったのかという疑問が残ります。(悩)

この他、ジョエルのインタビュー記事和訳は Whitesnake のカテゴリーをどうぞ。