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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

スティーブ・ヴァイ ライブ@ MORC East 2016 至高のステージで感激サプライズ!

船上では各ミュージシャンが少なくとも2回のステージをこなすので、ヴァイ先生のショウはシアター形式と野外ステージの2種類を見ることができました。

2月23日の夜は船内で一番の大型劇場。2千人くらいの収容でしょうか。入口で開場待ちをしていたのですが、ミュージシャンが多数見に来ているのを目撃しました。キップ・ウィンガーも早々とシアター入口から入っていったし、ヌーノ・ベッティンコートは関係者入口から入っていきました。(最初、一般列の後ろに並びそうに見えて、後ろにヌーノが並んだらどうしようかとどきどきしました。笑)

恐らく終演後の楽屋はヴァイ先生と一言話したい、写真を撮りたいミュージシャンでごったがえしていたことと思います。ヴァイ先生と面識のあるミュージシャンは取り次ぎ頼まれまくりだったんだろうなぁ・・・

エディ・トランクの紹介で満場の拍手の中登場したヴァイ先生、笑顔で拍手に応えます。ここで他の船内ショウと違うなと思ったことがあります。日本では劇場でのライブでもオープニングから総立ちが良くありますが、こちらではあまりありません。熱心な方はステージ前に陣取ってスタンディングで見ていますが、座席の方はたいてい座って、お酒を飲んだりしながらリラックスして見ています。

ところが、ヴァイ先生のショウでは、オープニングからスタンディング・オベーション数曲目からやっと座り始める感じです。熱心なヴァイ先生ファンがいる一方で、ヴァイ先生の音楽を知らないような単に80年代のロックを聞きに来たような方たちは早々に退出していました。(人数はさほど多くなかったですけど)

白黒のサテンの柄物シャツに黒いベスト姿のヴァイ先生、いつものヴァイバンドを従えての演奏は前回のツアーからのセットリストでした。ギターはEVO、FLOIII、BO、Girly とこちらも前回ツアーのラインナップ。

冒頭から見事な演奏で会場を沸かせていたヴァイ先生、"Whispering A Prayer" のイントロではいつもどおり、会場の隅から隅までを見渡しては感謝のジェスチャーをしていました。"Gravity Storm" からの音の変化が凄くて、息をのんだ人が多いのでは。唯一無二のヴァイ サウンドの世界。

この後、しばしギターの擬人音で客席とコール&レスポンスを楽しんだヴァイ先生、セバスチャン・バックの口真似も披露してくれました。彼とはプレパーティで共演していますけど、どういういきさつで共演が決まったのでしょう?12月にあったレミーの誕生会でバックとヴァイ先生は会っているようなので、それ以来話が進んだのでしょうか?

そして、ここでもやるのか!観客参加型お楽しみ会、Build Me A Song ヴァイ ファンとしてはこれよりも1曲でも多く演奏が聞きたいのですが、ショウとしてはこういうのも必要なんでしょうね。

そして締めは "For The Love Of God" イントロが始まると客席のスタンディングが始まります。息をのむ演奏に圧倒されて最後の1音が空気に消えると、スタンディング・オベーションが続きました。

2/23 セットリスト at Stardust Theater 9:15pm

01. Racing The World
02. Velorum
03. Tender Surrender
04. Building The Church
05. Gravity Storm
06. Whispering A Prayer
07. Build Me A Song
08. For The Love Of God

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2月24日の夜は野外ステージでのライブです。ショウの1時間ほど前にステージへ行くと最前列に人がチラホラなくらい。しかもステージではサウンド・チェックが行われており、最前列でヴァイ先生とバンドの作業が見れてしまうというオマケ付き。劇場ではサウンド・チェックが終わるまで入場はストップしているのですが、野外や広場形式のステージでは早く行くとサウンド・チェックが見れちゃうという特典があるのです。

昨日は前回のツアーをダイジェストにしたようなセトリでしたが、今日はどんなセトリでくるのか、期待が高まります。昨日ヴァイ先生が「明日は "Now We Run" をやる」と仰っていたので、それも楽しみでした。それにステージ上手には高崎さんのギターテクさんがサウンド・チェックをしており、これは共演があるということ。どんなショウになるのでしょうか・・・

今日もオープニングはエディ・トランクとドン・ジェミソン(That Metal Show の共同司会者)が登場。

「おい皆、なんかこの船、燃えカスの臭いがするだろう?昨日のヴァイのライブを見た船中のギタリストがもうやってられなくなって自分らのギター燃やしたらしいぜ」

なんてジョークを飛ばしながら、ヴァイ先生をステージに呼びました。今日はブルーと黒の柄シャツに黒いベストといういでたちのヴァイ先生、嵐のようにギターを唸らせながら登場し、いよいよ "Now We Run" !

この曲はライブDVD "Where The Wild Things Are" で何度も見ていて私の大好きな曲です。海外でしか演奏されていないので、生で聴けるとは感無量!DVDのヴァイオリン2本体制とは構成が違い、ヴァイ先生のギター1本でクレイジーに弾きまくるパートの違いも楽しめました。

昨夜と違う曲では "Crying Machine" が。この曲は前回の来日でも聞けましたが、やっぱり聞けると嬉しい曲。

この頃気付いたのですが、ステージ奥にウリ・ジョン・ロートが立っていて、ヴァイ先生の演奏を聴いているではありませんか!きゃー、もしやもしや、ウリさんとのジャムセッションが実現するとか?

ジェレミーの拍子をとるドラムの中でステージに動きがあり、高崎さんがギターを持って登場、アンプに繋いでいます。その後ろから大柄のセバスチャン・バックが見えます。あれ、彼は何しに来たんだろう?そう思っていると、ヴァイ先生のギターがしゃべり始めるではありませんか!

うそぉ!"Yankee Rose" きたぁ!!!!思わず絶叫してジャンプ。まさかまさか、ライブで "Yankee Rose" が聴けるとは!先生がこれ弾くの何十年ぶりよ?!恐らく幻に終わった Lucky Strike でのDLRバンド再結成の為にこれを練習した先生がせっかくだからとサプライズにセトリ入れしたんだね!(昨夜はバックに夜のライブがあり、共演できなかった模様)

この曲にバックの声合うわ!DLRのキャラに近いものがあって、長身でデカイからステージ栄えするし。

ギターソロではヴァイ先生と高崎さんの掛け合い。ゲスト出演だからか、高崎さんは少々遠慮しているように感じました。今回の共演はどういう経緯で決まったのか興味があります。

まだ生 "Yankee Rose" の感激に震えているのに、もう1曲!とヴァイ先生が始めたのは "Shy Boy"!!

来たか!この曲をビリーなしでヴァイ先生がプレイするのって初めてじゃない?ベースとのユニゾンパートがどうなるのか、ワクワク。もちろん、フィリップが大役をこなしていました。(でもやっぱりビリーとのユニゾンが好き)

そしてまたしても Build Me A Song が始まり、今夜は相当に興奮しちゃってるおばさま他、ヘヴィなヴァイ ファンがステージに上がりました。お楽しみが終わると、最後のあの曲を控えて、ステージは荘厳な雰囲気に。

今夜は最後の1音が船の向こう、暗い海の彼方へ消え、ショウが終わりました。あまりのサプライズと幸運に興奮して落ち着けません。ああ、本当にクルーズ来て良かった。(感涙)

2/24 セットリスト at Pool Stage 8:00pm

01. Now We Run
02. Tender Surrender
03. Crying Machine
04. Building The Church
05. Gravity Storm
06. Yankee Rose
07. Shy Boy
08. Build Me A Song
09. For The Love Of God

(大体こんなでした)