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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

スティーブ・ヴァイ ライブ@billboard Live 大阪 2014.07.10 迷ったら行け!

スティーブ・ヴァイが昨年に続いて来日を果たしました。The Story Of Light Tour 終了後の再来日で、ビルボード東京2日間、大阪1日で各日80分の2セット・ショウ形式。普通のライブ会場とは違って着席での飲食可能なクラブ形式というのに驚きました。値段もスペシャルで14,000円だというのに、全公演がほぼソールドアウトで立ち見まで入れていました。ここまで成功したら、レギュラーサイクルで日本に来てくれる人になるかも?

■2nd or both?

7月8日の東京公演1st Show はフジテレビNEXTで生放送されたのを見ていたので、ほぼショウの内容はつかんでいましたし、1stと2ndがアコースティック・セットのアリ・ナシの異なるセットリストであることをネット上の情報から知っていたのですが、私は2ndのチケットだけを持っていました。(両方見るのは財布にも厳しいし、体力的にもちょっと疲れそうで。。)

ところが、7月10日の昼間にEVOというファン・ミーティングに参加してサウンドチェックを見学していたところ、終盤にセットリストの変更指示がヴァイ先生から飛んでいて、1stのセトリに連続予定している"Wheeping China Doll" と"The Audience Is Listening" はテンポが同じ曲だから "The Audience Is Listening"は外して、"Answers"にするとのことでした。"Answers"は昨年の来日時にやっていない曲だったので、うーん、これは聞きたいなぁ、とムズムズしてきました。

あとは2ndのセトリに予定している"The Ultra Zone" を"Building The Church" に換えるという決定が下されました。セトリ変更の話し合い現場を見れたというのが興味深かったです。デイヴにアイデアないか?って先生が振っておいて、デイヴが答えたころには、あんまりそれを聞いてないところとか(笑)

それでも両方のショウを見るとまでは踏ん切りがつかないでいたのですが、お会いしたコアなファンの方々に「これはセトリも違うし両方見るべき」と強くプッシュしていただいたのが心にずんと響いて、開演15分前に1stチケを購入しました!(ソールド・アウト表示だったのに急遽のキャンセルが出たようで、なかなかの良席でした!)背中を押してくださった皆様、ありがとうございました。

■1st Show

暗転した会場に鳴り響くギター音とともに登場したヴァイ先生は上下黒というシンプルな服装の上に昨年の海外公演で見かけたオレンジとグリーンを使ったヴィヴィッドなカラーシャツをお召しでした。いつものようにギター音によるコール&レスポンスで客席を沸かせ、キメポーズから新譜発売以降のオープニング定番曲となっている"Racing The World" でショウをスタート。

"Velorum"を終えてのトークでは
「コニチワ、トキヨ、(はっ) オサカー!」
と都市名を間違えたところから持ち直して、前日入りして昨日はオフだったので市内見物したよ、とか、昨年来たばかりだし、ツアーも終わってたけど、オファーをもらって速攻イエスだったよ、と話しながらのバンド紹介でした。

その後はトークもほとんど挟まず、セット・リストを次々と進んで"Answers"へ。やっぱりこれが聞けてよかった。つくづく思うのは、ヴァイ先生の魅力を十分に味わうにはスタジオ・アルバムだけでは不十分でライブを体験しなくてはいけないということ。魅せて、楽しませて、聴かせるステージのお手本というか、インストでここまでできるということを見せつけ、ステージ上に一つの小宇宙を創ってしまうそのクリエイティビティは他者の追従を許さないレベルだなと思います。

"The Ultra Zone"では昨年のLEDスーツを着用せず、意外にもさっぱりと演奏スタート。でも途中から客席へ降りてきて、大サービスの練り歩き演奏。定番の"For The Love Of God"で締めてから、アンコールはこちらも定番"Tauras Bulba"でした。

生放送された東京公演同様に、ラストのギター・パートでは客席から1人をステージに上げて、ギターを持たせながら、ヴァイ先生が後ろから手をまわして演奏するという企画があったのですが、大阪ではちょっと違いました。

客席から名乗り出たのは動画サイトでも有名なギター超ウマ、ヴァイ・ファンの10歳少年。ヴァイ先生が手をまわして弾こうとする前に、自分で演奏を始め、あまりの激ウマぶりにヴァイ先生がお手上げになるという図になりました。

ヴァイ先生と少年は昨年もステージで顔合わせしているし、この展開は予想どおりだったでしょうが、楽しい笑いを誘うエンディングとなりました。

1st Show Set List

01. Racing The World
02. Velorum
03. Building The Church
04. Tender Surrender
05. Gravity Storm
06. Wheeping China Doll
07. Answers
08. Drum Solo
09. The Ultra Zone
10. For The Love Of God
encore
11. Tauras Bulba

■2nd Show

ステージに登場したヴァイ先生はお召し替えされており、今度は黒いTシャツに黒いベスト、海外公演でよく見かけた白、ブルー、ブラウンゴールドのグラデーションカラーのタイトなパンツといういでたち。

生放送された東京公演では"The Crying Machine" の演奏中に弦が切れるというアクシデントがありましたが、不思議なことに同じところで弦切れアクシデントが発生し、さくっとギターを換えて復帰するシーンを生で見ることになりました。

アクシデントはそれだけではなかったのです。"Gravity Storm"では、ケーブル抜け落ちのアクシデントにより、ヴァイ先生が演奏を途中で止めて頭からやり直すことになりました。ところが、2回目でも同様のアクシデントに見舞われ、もしかして途中で止めちゃう?とハラハラしましたが、強引にフィニッシュまで持っていっていました。

アコースティック・セットの"Moon and I"は私が昨年聞けなかった曲だったのでうれしかった!長めのイントロにはたっぷりとベースのフィリップをフィーチュアしてました。その後、当初のセット・リストにはなかった"Build Me a Song"(観客2名をステージに上げてのその場で曲づくりする企画)で楽しませ、エンディングへ。

"Tauras Bulba"では、演奏しながら客席を歩いてきたヴァイ先生が、1stにも登場した天才少年を連れてステージに戻り、少年が弾きまくる結果に。

日本公演最後の夜とあって、ヴァイ先生が終盤に向けてアクセル踏んでいった印象でした。ベースのフィリップにも
「今夜が最後なんだから、もっとクレイジーになれ!」
って途中で言ってましたし。ヴァイ先生、これでしばらくはライブから遠ざかることになるでしょうが、ぜひ間を空けずにまた来て欲しい。1stと2ndの両方を見て大満足の夜でした。

2nd Show Set List

01. Racing The World
02. Velorum
03. The Crying Machine
04. Whispering a Prayer
05. Gravity Storm
06. Moon and I
07. Rescue Me
08. Pusa Road
09. Building The Church
10. Build Me a Song
11. For The Love Of God
encore
12. Tauras Bulba