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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Loud Park 2016 日本最大のメタルフェス初体験!

フェス苦手な私にこの日が来るとは思いませんでした。しかし行ってきました、初ラウパ!
開催2日間のうち10/9の1日のみ参加でしたが、さいたまスーパーアリーナへ朝から向かいました。

しかし、メタラーの朝って早いんですねぇ(驚)物販、アリーナの場所取り、サイン会のチケット取りの為に皆さん早朝から雨の中並んでいらしたようです。これは朝からしっかりオーディエンスを集めるための主催者側の仕掛けなんでしょう、恐るべき効果!
普通に朝の新幹線に乗って会場に着いた頃にはとっくにお目当てのサイン会チケットは配布終了していました。まぁ、ダメ元でしたから...

以下は当日のライブ感想を思いつくままにまとめました。バンド名の後ろの数字はライブ開始時刻です。

Kuni 11:10-

今年2月にジェフ・スコット・ソートからKuniでラウパに出ると聞いたものの(関連記事はこちら)、Kuniがどなたか存じ上げなかったのですが(汗)、ジェフが23年ぶりに来日するということで楽しみにしていました。驚いたのはシンガー3人体制だったこと。最初はドラマーのダレン・スミス、次はベーシストのトニー・モンタナが歌って、それからジェフの登場でした。持ち時間30分でジェフの歌3曲かい・・(悲)

恐らく当日2日前くらいに数十年ぶりに集まったメンバーでまとめ上げた演奏でしょうか。ドラマー、ベーシストが歌う間はサポートの方が演奏に入っていました。皆さん同窓会という感じで楽しそう。Kuniの衣装もメイクもギターも80年代のキラキラしたミュージックシーンそのままでノスタルジック。

途中、ジェフがKuniの足を持ち上げて、その姿勢でKuniがギターを弾くというパフォーマンスは最近考えたネタなのか、昔からのネタなのでしょうか?昔はジェフも細かったから最近のネタかな?(笑)

ラストはKISSのカバーで "Rock And Roll All Nite" 大合唱で気持ちよく終わりました。ジェフの声はベストの状態ではなかった気がします。もっと凄いもの。次はSOTOで是非とも来日してもらいたい!

The Dead Daisies 11:45-

これは楽しみにしていました。ダグ・アルドリッチ加入で注目し、ニューアルバムはかなり良かったのでライブが見たかったのです。出番は早い時間ですが、オーディエンスもかなり入っている様子。

実力者による安心の演奏、フェスにぴったりな楽曲の数々。手拍子でシングアロングできちゃうところがいい。45分と短いステージでしたが、ダグは3本もギターを持ってきてくれて、日本のファンが聞きたかった、あのダグ節ギターをぎゅんぎゅん聞かせてくれて二重丸。

お久しぶりのマルコ、ダグと2人で自慢の腹筋を見せてくれちゃって、おじさん達若いよ、素晴らしいよ!

友人のご厚意により、ライブ終了後に彼らのサイン会に参加することができました。そこで聞いたところによると、来年3月に単独来日を予定しているそう。その時を楽しみにすることにします。

Uli Jon Roth 15:05-

ウリさんのライブは今年3回目、2月から8ヶ月ぶりです。前回の来日時はシンガーにネイサン・ジョイムズ、米ツアーではジョン・ウェストを帯同していたウリさん、今回は誰を帯同してきたのかと楽しみにしていたのですが、まさかの専業シンガーなし!ほぼ全曲をギターのニクラス・ターマンが歌っていました。

もちろん、ニクラスさんは歌が上手いのだけど、専業シンガー(しかも歌唱力トップクラス)の歌で聞いてきた楽曲ではちょっと物足りない。なぜなんだ、ウリさん!他のバンドメンバーは米ツアー時と同じ模様。

ドラマーはリッチー・マニカさん。彼は2月のライブの後、寒空の下でがくがく震えていた私を見て、ツアーバスへコートを取りに行って着せてくれた、忘れられない恩人です。日本ツアーにもいらしたんだ、直接会ってお礼を言いたかった。

今回はブルーではなく、ギターに合わせてレッドオレンジのカラーでバンダナ等を合わせておられて、仙人はやはりオシャレでした。話が脱線しましたが、ウリさんのギターは相変わらず素晴らしいです。特に7弦のダブルネックによる "Rainbow Dream Preude" の演奏は崇高でした。

ウリさんは前夜の大トリ Scorpions のライブに飛び入りされたことが話題になっていました。2月にお会いしたときに、プロモーターから彼らと共演して欲しいと話がきているとのことだったので、やはりお受けになったのね、良かったなとしみじみ思いました。(関連記事はこちら

Symhony X 16:05-

ウリさん終演から余りに時間がなくて、移動中に最初の2曲ほどを聞き逃すという痛恨のスタートで迎えた初 Symhony X です。最新アルバムの "Underword" は聞き込んでいたので、そこから2曲演奏した冒頭を聞き逃したのは痛かったです。(涙)ラウパって本当にタイムテーブル通りに進むのね・・・

ラッセル・アレン!やはり素晴らしい歌唱力!まるでオペラ座の怪人みたいなマスクを着けて歌っていました。こういう演出なんだ!大きな身体でステージを動きながら、オーディエンスに挑み、歌い上げ、シャウトする姿はさすがの存在感とパフォーマンス。北米で11月に始まるTSO(ラッセルがボーカルで参加)を見に行きたくなりました。(行けないけど)

ニューアルバムの中でも大好きな "Without You" を生で聞けたのは感動でした。ラッセルの歌唱が光ります。ギターのマイケル・ロメオさん、舞台下手でライトの加減もあり、ほとんど見えなかった。

ラッセルが言っていましたが、18年前にここでプレイしたのが初来日だったそうで、これで2度目。ぜひとも近いうちに単独来日を果たして欲しいものです。

Dizzy Mizz Lizzy 17:55-

去年もラウパに来て、今年は単独来日も果たし、さらに今年のラウパという、私の知人の多くもイチオシにしているバンド。私はあまり存じ上げないため、アリーナに行かず席から聞いていました。凝った舞台セットを持ち込んで映像の演出が素晴らしかったそうですが、遠方からは見えませんでした、無念。

3ピースのバンドですが、演奏がタイトで、曲も良くて、これはいいものを聞けました。アルバムで聞くよりも楽器の躍動感があり、巧さを感じる演奏。インスト弾いてもカッコイイな、この人たち。

お!と思ったのは終盤に "Ain't No Love" をギターの弾き語りで始めたこと。これは次の大トリ Whitesnake に対するリスペクトなのでしょうか。デヴィカバ様の声とは全く違うティム・クリステンセンで聞くというレアな体験ができました。彼の声ってフィル・コリンズに似ているなーと思いました。

Whitesnake 20:20-

遂に最終日の大トリ!こういうフェスで Greatest Hits の選曲というのは強いです。90分、全14曲が全部ヒット曲で、誰でも聞いたことがあるだろう名曲。アリーナ、客席に残る大オーディエンスが歌っていました。

デヴィカバ様はお元気でノドの調子も麗しく、バンドの厚いコーラスにも支えられ、往年の名曲を歌い上げ、シャウトも聞かせてくださいました。66歳のトミー・アルドリッジ、信じられないドラミング。レブとジョエルは今年で2年目となり、益々白蛇にふさわしい、見ても聞いても素晴らしいギターデュオになってきました。

最後の "Burn" で大合唱して多くの人が気持ちよく家路についたことと思います。彼らには単独公演でまた会えます。

今回は同じフェスに The Dead Daisies も出演しており、Whitesnakeダグの飛び入りもあるのでは、と期待され、The Dead Daisies のラウパでのTV公開収録でも質問が飛んでいました。ダグ本人は「もちろん招待されたらプレイするよ、でもデヴィッドは素晴らしいライブをやっているし、それをリスペクトしている」という優等生な答えをしていましたので、これは無さそうだと思っていたら、やはりサプライズはありませんでした。この共演が叶うにはまだ少し時間がかかるのかも知れません…