2020年3月シンガポール公演を最後にパンデミックでツアーがストップしていた Whitesnake が遂に5月10日からアイルランドのダブリンを皮切りに欧州ツアーをスタートさせました。
注目されるこのツアーで私が気になっているポイントは以下の4つ。
1.カヴァ様はどれ位歌うのか?
2.ディノ・ジュルーシックの役割はどんなもので、コーラス以外の活躍はあるのか?
3.ツアーのセットリストはどうなるのか?
4.タニヤ・オキャラハンのパフォーマンスはどうか?
そして結果は
1.カヴァ様歌う
カヴァ様がお元気そうだったのは本当に何よりなのですが、ヘッドライナークラスの長丁場を歌い続けるのは負担が大きいようにお見受けしました。特に "Still of the Night" はキツそうで、もうご無理なさらず、一部でディノを活用すれば良いのではないかと…
2.ディノの活用法
残念ながら私が期待したようなディノをメインに据えた歌唱はワンシーンもないようですが、keytarを弾くディノをレブとジョエルのギターソロに参加させ、guitar & keytar ソロという新形式のソロタイムが華々しく行われました。
リハーサル写真でディノがkeytarを弾いている写真があったので、どこかで登場するのだなと思っていましたが、ギターソロと絡ませるというのはサプライズでした。ミケーレもkeytar弾くのだけど、出番はなかったのかな。(ちょっとかわいそう)
Dream Theater のジョーダン・ルーデスと親交のあるディノがライブ後に彼から「良かったよ!」とコメントを貰い、とてもナーバスだったと嬉しそうで、微笑ましかったです。
3.セットリスト 3 Arena, Dublin, 5/10/22
01. Bad Boys / Children of the Night
02. Slide It In
03. Love Ain't No Stranger
04. Hey You (You Make Me Rock)
05. Slow an' Easy
06. Ain't No Love in the Heart of the City
07. Fool for Your Loving
08. Trouble Is Your Middle Name
09. Crying in the Rain
10. Is This Love
11. Give Me All Your Love
12. Here I Go Again
13. Still of the Night
encore
14. Take Me With You
ヘッドライナーのUK公演なので、セトリ長めです。多数の名曲カタログから何を選ぶのか注目していましたが、新譜の『Flesh And Blood』から2曲も入って驚くとともに、嬉しくなりました。通常、前のツアーでやった新曲は次のツアーになると昔のヒット曲に負けてセトリ入り出来ないことが多いのに。最後のツアーで最長在籍メンバーであるレブが作曲に関わったアルバムからの選曲、いいじゃないですか!まあ、カヴァ様の今の音域に合うということかも知れませんが。
アンコールの "Take Me With You" はサプライズ!ツアーではアンコールに数曲のサプライズ曲を用意しているのかも知れません。
ちなみに12日のグラスゴウ公演では、"Trouble Is Your Middle Name" が外れて、アンコールは "Burn" の13曲だった模様。
4.タニヤ・オキャラハンのパフォーマンス
バンド加入後初ライブが故郷アイルランドということで、多数の家族・友人が駆けつける中、本人も力が入っていたことでしょう。
終演後に彼女が投稿していたビデオによると、故郷での初ライブの緊張や、インイヤーモニターの不具合でパフォーマンス中はかなり苦戦していたようです。
動画を見る限り、バンドメンバーの温かいフォローもあったようですし、今後ライブを重ねれば、本来の彼女らしい情熱的なパフォーマンスが観れると期待。曲間で前に出て短いベースソロ・タイムがあったようですが、前任のマイケル程にはソロやコーラスの出番はないようです。ジョエルと並んでプレイしたときは華やかさ倍増で良い感じ。
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ところで、2021年のインタビューでカヴァ様はフェアウェル・ツアーでの構想を語っていました。(下の過去記事参照)
カヴァ様からヴァイ先生へのゲスト出演ラブコールは出ていた訳ですが、私が当時書いたように、22年はヴァイ先生のワールドツアーが始まるので、よほどの幸運でスケジュールが空き、地理的な距離が近くないと難しいだろう、と思っていたのですが、奇跡が起こりそうです!
6月23日にフランスで開催される Hellfest に Whitesnake とヴァイ先生が出演予定なのです!
Whitesnake はメインステージ1の準ヘッドライナー、ヴァイ先生はメインステージ2の上から3番目のアクトです。これなら出演時間も被らずに済みそうですね!
しかも4月に行われていた Whitesnake のバンドリハーサル後にカヴァ様がこんな写真をポストしていました。
Kittens Got Claws (2019 Remaster) https://t.co/0OIhegUfeK via @YouTube
— David Coverdale (@davidcoverdale) 2022年5月1日
I was talking with someone earlier…The Seven String Sorceror…Steve Vai…This is the prototype that Steve generously gave me at the end of the ‘Slip’ tour…The first song he recorded with…was this… pic.twitter.com/AtiRg26tSC
写真はヴァイ先生からカヴァ様に "Slip of the Tongue" ツアー後に贈られた Ibanez Universe プロトタイプで、ヴァイ先生が Whitesnake での最初のレコーディングに使用したのがこのギターだそう。この日カヴァ様はヴァイ先生と話したと言っています。
山のようなツイートの中にヒントを紛れ込ませるのが好きなカヴァ様が意味もなくこの投稿をするはずがありません。しかもこのギターはリハーサル時に持ち込まれているようで、ミケーレが手に取っている姿がインスタに投稿されていました。
以上の情報から、私が予想し期待するのはただ1つ!
6月23日の Hellfest でヴァイ先生が Whitesnake のステージにゲスト出演し、この Universe を弾くという歴史的リユニオン!
もし本当に実現したら、感動で大泣きするかも。カヴァ様の横で弾くヴァイ先生が観たいし、トミーと再会する先生も観たい。WSバンドメンバーもヴァイ先生と共演できたら嬉しくてしょうがないだろうなぁ。(今から感涙)