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MORC 2019 ライブレポ Part 2: Tony MacAlpine, Richie Kotzen, Y&T

先週に引き続き、今年のMORCライブレポです。力尽きて書けなかったのですが、この他にも Tesla、KIX、Vixen や Nelson など来日機会のないバンドを観れたのは良かったです。

トニー・マカパイン Tony MacAlpine

MORCにトニーが乗船というのはなかなかのサプライズでした。80年代のシュラプネル・アーティストなので、80年代というところで乗船決まったのでしょうか。トニーは2月頭の Cruise To The Edge (プログ系のクルーズ)にも乗船しており、そのながれでしょうか。
今年のMORCにはシュレッダー・ギタリスト枠とでもいうものがあり、トニーとニール・ザザ、キャンセルになってしまいましたが Gus G. がその内訳でした。

トニー初回のステージは2月25日午後12時15分からの Pool stage。インスト音楽としては上々の集客だと思います。オープニングの "Stranger" でギター好きのオーディエンスは盛り上がっています。バンドのギタリストとのサビのツインがシビれる!やっぱりトニーのギターはかっこいいよ。

 

2回目のステージは最終日午後9時からのStar Lounge。最終日ということもあり、集客多数でした。歌モノ80'sハードロック好きオーディエンス多数に対しても自身のインスト楽曲で真っ向勝負できるトニーはやはりさすがです。ギタープレイで彼らをねじ伏せてましたから。

終演後に会場でたまたまジョエル・ホークストラに会ったのですが、彼が友人のミュージシャンと「あのプレイ観た?もうギター辞めようかと思っちゃうよなぁ」などと話していて、トニーのプレイに感銘を受けている様子でした。

 

リッチー・コッツェン Richie Kotzen

MORCでリッチーを観るのは初めて。ソロアーティストとして米国での人気がこの数年でかなり上がっているリッチーとオーディエンスの反応にも興味がありました。会場は中規模の Studio B ですが、かなり埋まっており、リッチーの人気が伺えました。

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バンドは日本公演でもお馴染みのディラン・ウィルソン(B)、マイク・ベネット(Drs)で、いいケミストリー。ハスキーで味のあるボーカルと即興の生々しいギターソロを堪能できました。

26日は4曲目からスペシャル・ゲストとしてハウイー・サイモンを迎えて。本当はヌーノとの共演が観たかったのだけどなぁ。ハウイーさんは色んな人のライブにゲストで出まくってました。(彼って本業のバンドはあるのだろうか?)

27日のスペシャル・ゲストはハウイーさんに加えて、リッチーの奥様ジュリア(ご自身でもバンド活動しているベースプレイヤー)でした!今日がリッチー夫妻の記念日だそうで、奥様がベースで参加したライブはレア!その為か、カバー曲多めのセットリストでした。

 

2/26 セットリスト at Studio B 6:15pm

01. Love Is Blind
02. Remember
03. Help Me
04. Fooled Again (w/ Howie Simon)
05. Loosing You (w/ Howie Simon)
06. I'll Be Around (w/ Howie Simon)
07. War Paint

2/27 セットリスト at Studio B 10:00pm (Setlist.fm より)

01. Losin' My Mind
02. Bad Situation
03. Doin' What the Devil Says to Do
04. Stand (Poison song)
05. Shine (Mr.Big song w/ Howie Simon)
06. All Along the Watchtower (Bob Dylan cover w/ Howie Simon, Julia Lage)
07. Shapes of Things (The Yardbirds cover w/ Howie Simon)
08. You Can't Save Me
09. Peace Sign

 


Y&T

Y&T はMORCになくてはならない存在です。オーディエンスにも人気があり、ミュージシャン全員から尊敬されているバンド。トニー・マカパインに会ったときも、「今夜は何観るの?」と訊かれたので「Y&T」と答えると、「よっしゃ!」とフィスト・バンプされました。(笑)

ところで、私は26日のライブ前日の夜にメニケッティご夫妻のワインディナーに参加しました。これは船内のイベントの1つなのですが、非常に良かったです。米国でも評価の高い本格ブティック・ワインのメニケッティ・ワインを飲みながらそれに合わせたディナーを頂くというイベントで、食事中ずっとデイヴさんのワイン談義やツアー話など、興味深いお話を伺うことができました。途中でデイヴさんの大ファンでもある Tesla のフランク・ハノンが加わったり、ジェフ・スコット・ソートが挨拶に来たりと、やはり他のアーティストの尊敬を集めるデイヴさんです。

そうそう、今年にはカリフォルニアにテイスティング・ルームをオープンするそうで、そこでは規模の小さなライブ会場も併設するとのこと。ドン・ドッケンやキップ・ウィンガーにアコースティックのライブを打診しているそうですよ。

テーブルをご一緒したUKやドイツから来ている熱烈な Y&T ファンのご夫妻たちとのお話にも花が咲きました。ディナーの後、残っていたファン数名とメニケッティご夫妻とで2次会というか、ワインを飲みながらのお話会になだれ込み、それは深夜2時ごろまで続きました。私はさすがにこれ以上飲むと二日酔いで死ぬし、もう無理と1時ごろには退散したのですが、ご夫妻はお酒強いし、お元気です。少人数の2次会、せっかくの機会でしたが、ワインのせいで何のお話していたか忘れてしまいました。(無念)

さて、翌26日の夜、少々風の吹くプール・ステージに登場したデイヴさん、1曲目の "Hurricane" からノドもプレイも完璧です。昨夜はあんなに飲んで夜更かしだったのに、何この65歳!(驚愕)

これまでにリリースした全アルバムから1曲以上をプレイするというのを今回のセットリストのお題にしているそうです。名曲多数で、デイヴさんの衰えを知らないボーカルが凄いわ、ギターの聴かせどころ泣かせどころも強力。27日には "Midnight in Tokyo" もやってくれました。異国の夜に聴くと胸に深く響く曲です。

Y&T のライブでのお楽しみは最後の "Forever" でコーラスに登場するミュージシャンの顔ぶれを見ること。26日は前夜に引き続きのフランク・ハノンが登場していました。27日にはジェフ・スコット・ソートやハウイー・サイモンが登場。ここでの皆さんの楽しそうな顔を見るのが楽しみなのです。今年も素晴らしかった。


2/26 セットリスト at Pool Stage 9:45pm (Setlist.fm より)

01. Hurricane
02. Lipstick and Leather
03. Don't Stop Runnin'
04. Black Tiger
05. Come in From the Rain
06. Mean Streak
07. Earthshaker (w/ Frank Hannon)
08. Rescue Me
09. I'm Coming Home
10. 21st Century
11. I Want Your Money
12. Contagious
13. Summertime Girls
14. Sail on By
15. Forever (w/ Frank Hannon, Jeff Keith and more )

2/27 セットリスト at Studio B 7:15pm (Setlist.fm より)

01. Hurricane
02. Lonely Side of Town
03. Don't Stop Runnin'
04. Black Tiger
05. Come in From the Rain
06. Mean Streak
07. Midnight in Tokyo
08. 21st Century
09. Earthshaker
10. Rescue Me
11. I'm Coming Home
12. I Want Your Money
13. Sail on By
14. Forever (w/ JSS, Howie Simon and more )