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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

スティーブ・ヴァイ Part 2 「革新とは実のところ集団による成果なのだ」

いよいよ、週末明けの月曜日からヴァイ先生の日本公演が始まります!今回の単独公演は貴重です、見逃さぬよう大阪/東京公演に駆けつけましょう!

今週は先週のインタビュー訳の続きで、VAI説法満載です。

www.guitarthrills.com

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この時代において革新者とあなたが考える人はだれでしょう?どのような成果があなたの目にとまりましたか?

ユニークでクリエイティブな自分の内面の声を聞き、それらのアイデアをこの世に実現しようとする者は皆、集合体として革新の一部なんだ。

誰も自分一人で革新を起こすのではない。自分の先人による道具の革新があったからだ。私もこの世の誰も、自分以外の人々の成し得たこと無しには何もできない。

革新とは、実のところ集団による成果なのだ。革新とは、皆のユニークでクリエイティブな追求に貢献する思考と実行の集合体なのだ。

私たちは革新を1人の成果だと思いがちだが、実際には個人が成果を出すまで、多くの人々による努力によるもので、先人が発展させた道具の礎の上にある結果なのだ。

多くの「創造者」は自らの創造力の基礎を既に存在するものに置いている。人工知能と同様に。しかし、他人の成果を模倣するところからきたものは表面的で様々な形式での過去の焼き直しだ。

真の革新とは、人が自身のイマジネーションをアイデアやユニークな心像の源泉に使うことで生まれる。これは人々が日常で常にしていることだ。料理でも、ビジネスでも、芸術、商業、スポーツなどなど。

真に革新的となるには、シンプルに自分と共鳴する創造的アイデアを見つけなくてはならない。自分の内面に在る無限のクリエイティブな想像の世界に到達し、自分にとって興奮し、やらずにいられない事を見つけるのだ。

ひとたび君に興奮をもたらすアイデアを見つけ、それが達成可能であるとわかれば、自然と天が君を通じて成すだろう、君がそれを許しさえすれば。

君のユニークでクリエイティブなアイデアを妨げるものは君自身だ。障害とは外界にあるのではない。障害となるのは君を興奮させたアイデアを達成することに対する否定的な思考だ。それが常に実現を失敗させる基礎にある。

しかし、君に興奮するアイデアがあり、それが実現可能だと感じるならば、君はその熱意を守らねばならない。熱意の進化形は情熱であり、君が創造的アイデアに情熱を持つならば、太陽も月も星々も君と共に達成すべく作用するだろう。

あなたは長らく多くの作品で成功を収めてきましたが、『Inviolate』で再び音楽業界を震撼させると想像していましたか?

業界を震撼させるというのは思いもしないけれど、ある特定のタイプの音楽ブランドを提供するということであれば、イエスだ。私は夢中になれるアイデアを追求するのが大好きだからね。

全てのアーティストが歳を重ねつつ創作活動を続ける理由はそれだと思う。恵みであり呪いでもある。創造的衝動に従い、言い訳無しに取り組むとき、年齢や時間は制約ではない。無論、良識の範囲内でね。

最近の音楽で刺激を受けたものはありますか?新人であなたが目にとめる人は誰でしょう?

幸運なことに、私は恐らく3~4世代に渡ってギタープレイヤー達が進化するさまを見てきた。そしてそれぞれの進化において、楽しめるものがあった。多くのコンテンポラリー音楽を楽しんでいるよ。

プレイの革新やテクノロジーには驚かされるものがある。多くの新参ギタープレイヤーに刺激を受けている。

特に Polyphia の2人や、マテオ・マンクーソ、ダニエレ・ゴッタルト、トシン・アバシ、ガスリー・ゴーヴァン、サラ・ロングフィールド、グリスティン・イングラムマテウス・アサト、マーチン、モヒニ・デイ、イチカ・ニトー、イヴェット・ヤング、コリー・ウォンなどなど。

(訳者注:ここで名前が挙がったギタリストは殆どが2024年1月開催の Vai Academy のゲスト講師陣ですねw)

 

(インタビュー概要終り)

尚、来週のブログ更新はお休みします。再来週にはライブレポをまとめてアップする予定です。