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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ポール先生、ここが面白いです。

ポール・ギルバート先生がいかにユーモラスでウィットの利いた人かは以前も少し書いたけれど、今回は彼の音楽的な才能ではなく、「いかに面白い人か」に絞って、事例を検証してみたいと思う。

1.ハリウッドの道端で逆さ文字の看板を持って立つ

"Get Out Of My Yard"のGuitar Instructional DVDの冒頭は、ハリウッド・ヒルズをヘルメットかぶって自転車で疾走するポール先生の映像で始まり、出演者を紹介する字幕が始まるのだが(出演者として最初に登場するのはIbanez Guitars)、最後に「そして、アナタのギター・インストラクター」の字幕に続いて登場するのは、"UHAUL"の看板(アメリカにある設備レンタル会社でトラックや倉庫のレンタルなんかをしています)。「?」と思った瞬間には大きな"P"の看板を持った真面目顔のポール先生が画面に登場し、ちょうど"UH"が隠れる位置に立つ。"UH"の文字を、ポールが持った"P"で覆うことで、"PAUL"が出現!
次に、"Interstate California 71"の看板が画面に登場し、逆さ文字の"G"と"BERT"の看板を持ったポール先生がこの71号線の数字を挟んで立つ。"BERT"71"G"の文字はカメラが180度回転すると、"GILBERT"になるという仕掛けだ。
こんなくだらない企画を相当真面目に取り組んで、オーディエンスを笑わせてくれるポール先生のことが心から好きになりました。腹を抱えて笑ったことは言うまでもありません。この人のユーモアのセンス、好きだぁ〜。

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2.100本ギターロック

YouTubeで見ましたが、"Paul Gilbert 100 Guitar Rock"1〜5 はなかなかくだらなくて面白い企画でした。
YOUNG GUITAR 2002年8月号の企画らしいですが、"I Like Rock"を、所有する100本のギターで弾くというもので、どうしてこういう企画になったのかは知りませんが、ギターだけでなく衣装も100回着替えています。
自宅のBat Girlスタジオで撮影されているようですが、夕方5時前から翌日の午前10時前までこれをやりきったポール先生とスタッフの皆さんの熱意(?)にはビックリです。あの衣装は全部ポール先生の家にあるのかなぁ。

3.完璧主義

YOUNG GUITAR 2011年1月号付属のDVDでは、ポール先生とビリー先生がMR.BIGの新作"What If..."の新譜のリフ解説をしているのですが、終盤に2人のセッションが入っています。"Around The World"のリフは難易度が高いため、両者ともにチラっとミスが出て、その度に「もう一度!」とやり直し。何度かやり直した後、「今のちょっとだけ失敗したけど、まぁOKの出来だね」とビリー先生が〆に入っていたのですが、ポール先生は「もう一度やろう!」と完璧になるまで終わらせてくれませんでした。さすが、世界一勤勉なギタリストですね。
完璧主義と言えば、自身のアルバムでクラシックのカバーをやっているポール先生、オリジナルの楽器の幾重にも重なった音を再現するために、何本もギターを使ってギターで40トラック作ったという話には恐れ入りました。

4.10日オフがあったらアルバム製作

ポール先生が叔父さんと製作したアルバム、"Raw Blues Power"のライナーノーツによると、ポール先生がふとしたことから年間アルバム製作13枚計画というクレイジーな考えにとりつかれていた2001年7月に、10日ほどオフがあることに気づき、本当に10日でこのアルバムを製作してしまったということである。年間アルバム製作13枚計画、いつかやりかねない気も・・・・

5.今日のお気に入りの恐竜

ポール先生は恐竜が好きなようなんですが、愛用中のIbanez firemanのことを、遠くから見ると、「ブロントサウルスに見えた」とおっしゃった。・・・・?
そう言えば、2009年の再結成ライブツアー時にBURRN!誌掲載のために、ポール先生がつけていた日記には日替わりで「今日のお気に入りの恐竜」が出てきました。ポール先生って面白いけど、時々シュールすぎて凡人には分からないこともいろいろある。。。。