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Steve Vai 新作を語る

ヴァイ先生がこの1年間作曲に取り組んできたという、交響曲 "The Middle of Everywhere" が完成したとのことで、これは来週17日、そして19日にオランダで初披露されること、またこの作曲の過程について、ヴァイ先生が動画報告してくれました。

ヴァイ先生は子供の頃から、黒い小さな点を人が読んで音楽ができる不思議さから楽譜に興味を持ち、高校生(9年生)になると、譜面を勉強し、音楽のビル・ウェスコット先生の勧めで作曲を始め、初めての交響曲 "Sweet Wind from Orange County" を完成させたそう。(ちなみに、高校はジョー・サトリアーニと同じ高校、音楽の先生も同じウェスコット先生です。先生はサト兄にも作曲を勧めてますので、なんと2人の偉大なギター音楽家を育てたことになる訳ですね。凄い先生だ。)

"Sound Theories" でオーケストラとの共演をレコードリリースした後、もっと交響曲を書かないかという勧めで"Expanding The Universe"を完成させたヴァイ先生ですが、今回さらに"The Middle of Everywhere"の作曲に1年かけて完成となったそうです。
自宅スタジオや旅行先、ツアー先の各地ホテルなどで作曲をしてきたそうで、ヴァイ先生が手書きの譜面を見せてくれています。3月には故郷ロードアイランドでお母様が亡くなったそうで、そこにいたときも作曲していたとか。

夏には友達の招待でレコーディングスタジオ付ゴージャスな海辺の別荘 (その名も"Villa Rock Star") で家族友人とバカンスを楽しみつつ、作曲をしていたそうですが、一泊18,000ドルって、今の為替で140万円ですかぁ?1泊でぇ?「凄いよね、私たちは招待客だからよかったよ」とヴァイ先生。

ヴァイ先生はあの帽子がお気に入りの様子ですねぇ。柄と色のヴァリエーションが豊富なようで。。。
老眼鏡と思われる、ダサい眼鏡でお仕事してらっしゃる映像にはびっくりしましたが、ご本人もそう思ったようで、"Nerday Glasses" (オタクっぽい眼鏡)とコメント入れてます。

「12秒分の作曲に12時間かかったよ、What a Living!」ヴァイ先生が自己満足の笑顔でおっしゃってます。ほとんどのアイデアは思いついたら紙に残したり、近くの録音デバイスにメモしたそうですが、ランニング中にiPhoneに動画記録した映像が紹介されてて面白いですね。そこで犬のフンをふんじゃって、「うわっ」とか言ったヴァイ先生ですが、愛犬のMikeyのだったので、"It's OK"だそうな。

手書きの譜面を書き終わると、譜面は全てコンピューターに取り込まれ、そうすることでコンピューターが作り出すオーケストラの擬似音で曲の確認ができるそうで、便利なソフトがあるもんですねぇ。

オランダでのお披露目では、"The Middle of Everywhere"の前後にロシアの作曲家の楽曲も演奏されるそうで、「ロシアのパンでアメリカの早弾きハムを挟むサンドイッチみたいなもんだね。私はこれを味わいに行ってくるよ」とヴァイ先生。

オーケストラ楽曲、完成してよかったけど、ヴァイ先生、ギターインストのスタジオアルバムのご予定はどうなんでしょうか。もう前作から6年になりますし。。。私はヴァイ先生のギターが聴きたいのですけど。。。