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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

ビリー・シーン インタビュー Heavy Metal Cook

ビリーが今年の夏にフランスで受けたインタビューです。このインタビューは音楽業界のインタビューじゃないんですよ。ファースト・フードやその供給元企業に対する抗議とオーガニック・フードや農業をサポートするHeavy Metal Cookのインタビューです。ビリーの食に対する考え方が興味深いので、インタビューの内容をお伝えします。

ビリー:俺はMichael Pollanの書いた"The Omnivore's Dilemma: A Natural History of Four Meals"(食べ物のルーツをたどることで、それがどうやって作られているのか、健康への影響や、モラル、自然との共存といったテーマを考え、人々へ警告を発しているという内容のベストセラー本)という本にとても共感しているんだ。俺も皆に言ってるんだけどさ、「ファースト・フォードは食べるな。あれはひどい代物だ。全て台無しになるぞ」って。

HMC:そのとおりですね。失礼ですが、あなたはおいくつですか?とても健康的で、体型も維持していますね?

ビリー:58歳さ、いや、1000年生きてる!(笑)

HMC:ツアーに出ているときの食事は管理が難しそうですが、どうしているのですか?

ビリー:ツアーに出る前に、楽屋で食べるものなどできるだけ決めて、野菜やフルーツなど用意するようにすればさほど難しくない。俺はベジタリアンじゃなくて、肉が好きだ。でも質の良い肉が食べたい。加工肉は食べたくないんだ。それから、炭水化物は避けるようにしている。ナッツや肉と魚、葉物野菜を食べて、パンやパスタ、ポテトは量を摂らないようにしている。それから、ほとんど砂糖は摂らない。砂糖は最悪だ。ツアー先ではこれらをできるだけキープするけど、手に入らないこともあるから、それでも食べなくちゃいけない。そんなときは、できる範囲で対処するようにしてる。それから、大量の水を飲むね。

HMC:アルコールは飲みますか?

ビリー:ああ。ワインが好きだ。主に赤ワイン。それから、ビールも飲むよ。きつめの酒はあまり飲まないな。俺の妻はイタリア人なんだ。義父は自家製のグラッパを作って飲んでるよ。グラッパは強い酒だから、チビチビ飲むんだ。とても一気飲みできるような酒じゃない。まー、俺は数杯のワインとビールを少々ってとこで、ドラッグはやらない。1971年以来アスピリンも飲んでないくらいだ。若い頃はそれがカッコイイと思ってマリファナをやったりしたけど、プレイに影響して、自分のプレイが良かったかどうなのか判断がつかなくなるから、すっぱり止めたよ。それ以来一度も手を出したことはない。
水はエヴィアンが好きだ。それもペットボトルのじゃなくて、ガラス瓶に入ったやつだ。味がいい気がするんだ。この間、コーヒーをプラスチックカップに入れて渡されたんだけど、熱でケミカルな匂いがして最悪だったな。

HMC:好きな料理は?

ビリー:妻が作るチキン・コトラタは素晴らしいんだ。鶏の胸肉を薄くスライスして、焼き、アルゴラ、切ったチェリートマト、オリーブオイルをのせて、上にバルサミコ酢を垂らすんだ。すごく旨いよ。俺はパン粉を自分でも作るんだ。買ってくることもできるけど、質のいい硬いパンをコーヒーマシンで挽いて、オレガノやセージをあわせる。ロスは砂漠があるから、セージとかオレガノとかのハーブが野生しているから外でつんでくるのさ。

ビリー:ロスはアメリカで一番オーガニックフードが手に入り易いところだと思う。先日、大きなフリーザーを買ったんだが、オーガニックの質の良いバイソン肉(野生のバッファローの肉)、牛肉、鶏肉、豚肉を保存しているよ。少し値段は高いけどね。アメリカに良いことわざがある。"High Prices for Low Costs"っていうんだ。安くてひどい物を食べてると、歳をとってからその代償を払うことになるのさ。

MR. BIGの今年の来日公演時、楽屋裏でビリーとポールが料理談義をしていたという雑誌記事を読みましたが、ナルホド、ビリーはイタリア人の奥様に恵まれて、上質な食生活をしているのね。もちろん、高いプロ意識があるからこそ、健康には気をつかっているんでしょう。
そう言えば、バイソン肉の話は先日もビリーのツイートに登場しました。桃屋ラー油大好き発言も面白かった。ビリーが今夜のワインとして紹介してたカリフォルニアの安旨ワイン、Smorking Loonもありましたね。これからもビリーの食発言が楽しみです。