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私はデヴィッド・カバーデイルに感謝している。- スティーブ・ヴァイ

スティーブ・ヴァイのニュー・アルバム "The Story of Light" の発売が近いので、ヴァイ先生がちょこちょこ露出していますね。こちらでJAM Magazineのロング・インタビューが読めます。
その中から、少し珍しいエピソードを発見しましたので、インタビューの一部を和訳しました。ヴァイ先生はホワイトスネイク時代のことはほとんど語らないのですが、今回は珍しく話していますよ!

あなたは、アルカトラズ、デビッド・リー・ロス・バンド、ホワイトスネイク等のバンドで著名なギタリストの後任を担いました。これは自分の能力へのゆるぎない自信がなくてはできないことではないですか?これらバンドへの参加を躊躇しましたか?

その瞬間を心から楽しむことが重要だ。私にとっては、ギターへの情熱が全てなんだ。絶望的な気分になって、パニックになったことは一度もない。有名にならなければと思ったことなどないんだ 。そのおかげで様々な精神的雑念を抑えることができた。
アルカトラズのギグはクールになるだろうって思えた。なぜなら、インギー・マルムスティーンは明らかにギター界のスターだ。でも、そういうバンドに参加するって時は、それがデビッド・リー・ロスのバンドでも、前任のギタリストに張り合うなんてことはできない。そんなことをしたら、死を招く。バンドは前任者に挑むなんてことを望んでいない。私には私自身の音楽的個性がある。私はインギー・マルムスティーンを尊敬しているし、エディ・バンヘイレンは大好きだ。けれど、私は恐れたり、プレッシャーを感じたことはない。優れた前任者の影と折り合いをつけるには、ごく単純だが、自分の能力に絶対の自信を持つことだ。

あなたは、音楽性の確立されたバンドに参加し、その音楽を変化させた数少ないミュージシャンですよね。

ギターは影響力のある楽器であり、私が参加したバンドではギターがその個性を形作っていた。私のホワイトスネイク参加には様々な論争があることは知っている。優れたギタリストのジョン・サイクスが参加していた時に彼らはビッグなアルバムを発表していた。あの1987年のセルフ・タイトル・アルバムにはジョンの音楽がアルバム全体に印となってマークされている。私がその続編アルバムを作るなんてことは絶対に無理だ。私がホワイト・スネイクに参加した時には、アルバム "Slip of The Tongue" の曲はほぼ完成していた。私が作曲した曲はないんだよ。完成した曲を聴きながら、私にはどんな自分らしさを出せるだろうか、その一方でバンドとしての統一感は保持しなくてはいけない。私はどんな時にもこのようなアプローチをとっている。

デヴィッド・カバーデイルはホワイトスネイクでのライブであなたに"Passion & Warfare"からの選曲をパフォーマンスするチャンスを与えましたよね。あれには興奮しました。

確かに私はデヴィッド・カバーデイルに感謝している。私は自分のアルバム "Passion & Warfare" を録音するため、デビッド・リー・ロス・バンドを辞めた。ロック・スター・バンドでいることは楽しかったが、私はもう十分だと感じていた。自分の頭の中の音楽を製作すべき時がきたと思っていた。その録音を仕上げた直後にホワイトスネイクに参加したんだが、デヴィッドは私がそのアルバムの曲を演奏してみせた最初の人物なんだ。私は自分のアルバムが10枚くらいは売れるかと思っていた程度だったが、デヴィッドに演奏してみせると、彼はこう言った。「スティーブン、ダーリン。君は間違っている。これは素晴らしいレコードでその大きなセールスに君はきっと驚くはずだ。」そのとおり、アルバムは1週目でゴールド・ディスクとなったよ。

このエピソードは初めて読みました。確かに、"Live At Donington 1990" でのギター・ソロ・パートはヴァイ先生のミニ・コンサート状態でしたから、デヴィカバ様がよく承諾したもんだと驚いていたんです。これは貴重な映像ですね。

さて、発売まであと1ヶ月を切ったニュー・アルバム "The Story of Light"から、ビバリー・マクナレンをボーカルに迎えた"John the Revelator"の視聴がこちらで可能です。
個人的にはビバリーのボーカルがパワフルですごくいいので、コスペル調のコーラスは装飾過多な気がします。ヘヴィーなヴァイ・ギターとビバリーのシャウトのコラボが最高です。