Stay Together

Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

スティーブ・ヴァイ 「英語を学んだからといって詩が書けるというものではない」

全米ツアー中のスティーブ・ヴァイインタビュー記事が公開されました。インタビューは欧州ツアー中、イタリアにいたヴァイ先生との電話インタビューだったようです。その一部をご紹介。

==========

The Story Of Lightについて聞かせてください。

新しいアルバムを製作するのは、真っ白なキャンバスに自分の思い通りの絵を描くようなもので素晴らしいよ。ギターが好きで私のすることを気に入ってくれているオーディエンスがいるから私は幸運だ。The Story Of Lightなんてタイトルを考え付くと、どうやって曲とタイトルを関係づけようかと考えるかも知れないが、曲が出来てくるとタイトルのテイストが自然と影響して関連づくものさ。

あなたはソロ・デビュー・アルバムをセルフ・リリースした先駆者で、自身のソロ・キャリアを自分の望みどおりに確立したといえますね。

私は22歳で自分のレコード会社を設立して自分のレコードを出した。私は音楽ビジネスが好きだし、誰にも頼らないで独立しているという考えが好きなんだ。多くのアーティストはレーベルと契約することがゴールだと思っているけれど、そこからがスタートなんだ。

私には全て自分で仕切る方が向いていたし、自分のレーベルから出したソロ・デビュー・アルバムはとても成功したんだ。80年代には様々なロックバンドと演奏して凄く楽しかったし、私の2ndソロ・アルバム"Passion and Warfare"のいい宣伝にもなったよ。凄く反応が良かったアルバムだった。

私はいつも新しい技術に関心を持っていたから、後に私が始めたレーベル "Favored Nations" はiTunesで全ての音楽配信を開始した最初のレーベルの一つなんだ。
簡単なことだよ、常に世の中の状況に注意を払っていれば何が起こっているのかに気付く。あとは自分の直感を働かせて何が上手くいくか考えればいいのさ。

今日のインターネット、iTunes、衛星ラジオの時代における音楽をとりまく環境について賛否ありますが、あなたはどう考えていますか?

それはミュージシャンのとる姿勢によるところが大きいのではないかと思うね。私が思うに、音楽制作に対する姿勢の優れたインディペンデント・アーティストにとっては最高の時代じゃないかな。今はこれまでにないほど簡単・安価に音楽制作ができる。10分もあれば自分の音楽をアップロードしてiTunesなんかのデジタル・メディアの世界に発表もできるんだから。

あなたほどの経験と技術レベルを持つギタリストになると、知らないコードやスケールなどないでしょうから、ミュージシャンとして挑戦すべきものは何かありますか?

私は音楽理論と作曲が好きでひたすら勉強を重ねたからね。言語を学ぶのと同じようなものだけど、でもそれはただの言語で、それ自体は言葉じゃないんだ。英語を学んだからといって詩が書けるというものではないだろう?

だから作曲は私にとって常に挑戦なんだよ。私を浮揚させ、クリスマス気分を味あわせてくれるメロディやリフを思いつくということは。