グレン・プラウドフットをご存知でしょうか?昨年11月のYG誌にも取り上げられた激テク・ギタリストで、私はつい最近知りました。YouTubeから流れてきた音に「あれ、これヴァイ先生だよね?こんな曲あった?」というのが始まり。
The Five-0という曲なんですが、ヴァイ先生の 'Bad Horsie' が後ろから聞こえてきそうじゃありません?
グレンのオフィシャル・ページをチェックすると、2010年に発売された彼の初ソロアルバム Lick ’Em のPVが見れます。'Sterling' はエリック・ジョンソン+ジョー・サトリアーニ、 'Evangel' はサトリアーニを彷彿とさせるではありませんか!
2013年にはパワートリオで 'Animal' という歌モノのアルバムをリリースしています。'Justify' を聞くと、Lick ’Em とはまた違ったバンドサウンドでカッコイイんだけど、私にはまだ彼のギターサウンドのアイデンティティがまだよく分からないなぁ。とりあえずアルバム全部聞きたい。
気になったので少しグレンのこと調べてみました。
グレンはオーストラリアのメルボルン出身。
「ガキの頃、俺は小さくて、シャイで、ガラの悪い地域に住んでた。でもギターを手にしたら、10フィート(3メートル強)身長がある気分がして、何も怖くなかったんだ」
「皆をあっと驚かせるようなテクニックを考えるのが好きなんだ。それで自分のプレイのオリジナリティを保てるし、これまでに誰もやってないことを思いつくのって最高だろう?」(Guitar World)
影響を受けたミュージシャンは
Jimi Hendrix、Stevie Ray Vaughan、Eric Johnson、Steve Vai、Joe Satriani (他、オフィシャルHP参照)
2005年にチェコのプログレ・ロック・バンド Pražský Výber に加入、2007年にアルバム 'Vymlaceny Rockovy Palice' を発表して精力的なライブ活動を行った模様。2008年にはライブDVDもリリース。
Guitar Worldにギターテクニックを解説した連載をしていたようですので、サイトで検索すればその記事や解説動画がたくさん見れます。
2008年にはメディアのインタビューに答えています。2008年にチェコで Pražský Výberのライブをしていた頃のです。派手なタトゥとギタープレイからは意外でしたが、グレンは一つ一つの質問に誠実に答えていて、話し方などからも頭の良さが伺える人です。以下はインタビューから一部訳してみました。
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若いギタープレイヤーへのアドバイスは?
自分のアイデンティティを見失うなってことだ。凄いプレイヤーから影響を受けることはいい、でもコピーをしすぎると自分のオリジナリティを消してしまう。
ライブでのパフォーマンスの秘訣は?
ライブではジミ・ヘンドリックスやスティーヴィー・レイ・ボーン、アンガス・ヤングのパフォーマンスを参考にしている。ヘンドリクスはすべてのパフォーマンスを計画していたわけではなくて、その夜のフィーリングのままにプレイしていたと思う。
アンガスは俺に言わせれば究極のショウマンさ。彼のライブはDVDを何度も見た。彼は常に100%のパワーをパフォーマンスに注いでいる。CDはもちろん音楽だけど、ライブはまた別。音楽は無論だけど、パフォーマンスレベルも大切だ。多少プレイが犠牲になってしまうけど、そこはバランスが大事だね。
毎夜ライブのインスピレーションを保つ秘訣は?
観客だね。たとえ自分の調子が悪かったとしても、観客の前に立てば、エネルギーとインスピレーションを与えてくれる。
ライブでアドレナリンが出すぎて困ることはありませんか?
あるさ。特にショウの最初はそういうことがあるけど、その状態だと、肩が張ってしまってギタープレイにはマイナスだ。だからしっかり肩をリラックスすることが大切だ。経験も大切だ。オーストラリアでは週に6回とかプレイしてた。そうして場数を踏むことで、大勢の観客の前でプレイしても平常心でいられる。
オマケはチェコでのライブからギターソロをまとめた動画です。彼のライブパフォーマンスをチェック!
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