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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

Y&T ライブ@Namba Hattch 2014.01.13 異次元のヴォーカル

Y&T 40周年ライブのレポです。

実はY&Tのことは全く知りませんでした。(汗)ライブ前にベスト版他、数枚のアルバムで予習したところ、骨太のメロハー、曲が良い、デイヴ・メニケッティの歌がめちゃくちゃ上手い、ギターも上手いという3拍子に魅了され、予習バッチリ、当日楽しみとなっておりました。

オープニングは'Mean Streak'
初めてデイヴの生歌を耳にした瞬間に「これは凄い!」とのけぞりました。直前のWINGERでキップはまだ声がでるなー、歌上手いなー、と感心していたのですが、デイヴの場合はヴォーカリストとしてのレベルが異次元

60歳でこの声が出るロック・ヴォーカリストっている?30年前のレコードよりもいい声してない?声量が凄いわ、エモーショナルかつ、音域も十二分にある。スタジオレコーディングよりもいい歌聞かせてくれるヴォーカリストには初めて会いました。
ロニー・ジェイムス・ディオ級だねぇ。

'Don't Be Afraid of the Dark'を歌い終わるとMC。
「オオサカ!ありがとう!さっきのWINGERはファンタスティックだったね、拍手しよう!彼らは25周年記念だけど、僕らは40周年記念だ!」

'Black Tiger'で観客を熱くさせたところで、再び曲紹介。

「次は君たちの住んでる国の歌だ。僕らが初来日したのは82年のフェスだった。ラウドネスアースシェイカーとやって、ヘッドライナーだったんだ。日本の素晴らしいバンドを知ったし、日本の皆にとても感謝して帰った。それで書いた曲だ。歌詞にはトーキョーとあるけど、これは日本っていう意味だからね。」

ここでデイヴはギターをレスポールから青いストラトにチェンジ。他のメンバーを休ませて、エレキのコード弾き語りでその歌唱力を存分に発揮するというアレンジにぐっと来ました。曲半ばからはバンド演奏を再開して、あの情感たっぷりのイントロを聴かせてくれました。

「次はジョンの出番だ」のMCによりジョンのアルペジオで始まったのは'Winds of Change'
デイヴはマイクを持ってヴォーカルに集中し、またしても強力なエモーショナル・ヴォーカル。

ジョン・ナイマンはストレートな金髪きれいだねー、と思って見てましたが、彼のギターはハードロックのミュージシャンには珍しくホロウボディ。気になったのでどんなギターか調べてみました。コチラ

ジョンと並んで金髪が印象的だったベースのブラッド・ラング。彼ってメンバーで一番若く見えました。ベースの演奏パフォーマンスもキメポーズ盛りだくさんの元気いっぱい。ラストではベース裏面に貼ってあるY&Tの大きなステッカー見せてくれました。

ドラムスのマイク・ヴァンダーヒュールは遠くてあんまり見えなかったけど、シンプルなドラムセットで情感たっぷりのブルース・ロックを支えていました。

インスト曲の'I'll Cry for You' と ジョン・ナイマンがヴォーカルの'Squeeze'が続き、デイヴがギター弾きまくる。
なるほど~、普通のバンドはヴォーカルがノドを休める間、リードギタリストがソロプレイするけど、デイヴの場合は演奏にまわる時間がノド休憩なんだー。凄すぎ。

それにしてもデイヴのギター、声と同じくエモーショナル!リードヴォーカル兼リードギタリストってどういうプレイなんだろうと思っていたけど、歌いながらソコ弾くんですか?ってところが何箇所もあった。曲が始まってヴォーカルとりながら、チューニングしてギターソロに突入してたのも目撃した。

'I Believe in You' で「君らを信じているぞ~!」とシャウトした後に続く'I'm Coming Home' の熱唱を終えステージを去ると、すぐに客席からは熱いY&Tコールが。

アンコールで戻ると、
「この間までホリデイだったから、ちょっとスタンダード・クリスマス・ソングを」
と上機嫌のデイヴがハッピー・クリスマスの歌いだし?と思ったらすぐにヴォーカルは'Open Fire' へ。あまりに短すぎてネタの意味が分からなかったんですけど??

泣きのギターで始まる'Forever'大合唱のうちにライブは終了。「また近いうちに会おう!」とバンドは去って行きました。

初めて参加したY&Tのライブですが、いいもん見せてもらいました。デイヴのヴォーカルもギターも素晴らしかった。人間国宝」と称される意味が良く分かったよ。手を合わせて拝みたくなったもん。

本日のセットリスト

01.Mean Streak
02.Lonely Side of Town
03.Don't Be Afraid of the Dark
04.Don't Stop Runnin'
05.Black Tiger
06.Midnight in Tokyo
07.Eyes of a Stranger
08.Hurricane
09.Winds of Change
10.I Want Your Money
11.Rescue Me
12.I'll Cry for You
13.Squeeze
14.I Believe in You
15.I'm Coming Home
Encore:
16.Open Fire
17.Forever