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TOTO ライブ@名古屋市公会堂 2014.04.23  "99" の本当の意味

行って参りました、TOTO ジャパンツアー初日。以下はネタバレを含みますので、これからライブに行かれる方はお気をつけ下さい。

発売された35周年ツアーのLive in Polandを見ていたため、あのステージ小さ目の会場にバンド機材を全部配置して、特大バックドロップをどうやってかけるのだろうかと不思議に思っていたのですが、全体の1/4くらいとはいえ、きちんとバックドロップもかかってるし、バンド機材どころか、豪華な照明システムも配置されたステージに感激しました。
(ちなみに、大阪公演の映像と比べると↓名古屋のバックドロップはバンドロゴの上までしか目視できませんでしたw 天井低いもんねぇ)

ドラムの音が響き、ステージの目隠しが落ちて、まばゆい照明のフラッシュに襲われるなか、"On The Run"でライブが始まりました。できれば座ってゆったり聴きたいという私の夢は当然のごとく打ち砕かれ、オールスタンディング開始。

ステージ上は一点を除いてほぼLive in Polandと同様です。ドラマーのサイモン・フィリップスが脱退して後任がキース・カーロックになりました。ドラムセットが一回り小さくて客席からも大柄そうなキースさんが良く見えます。

そして待ち望んだ最初の瞬間、ルカサーのギターソロ!やっぱ上手いよ!程よい小ぢんまりサイズの会場が良かったのか、席がPAの後ろだったことが幸いしたのか、今まで参加してきたライブの中で一番音がいい!こんなにいい音でギター聞いたことないわ。しかもステージでは生ルカサーがスポットライトの中で弾いている。ああ、鳥肌が立つ…

"Hydra"でのルカサーのギターには会場がもはや熱狂!"St. George And The Dragon"が終わってやっとルカサーのMCが入りました。

「コンバンハ、ナゴヤ!ここに来れてうれしいよ。久しぶりのライブだ。新しいドラマーのキース・カーロックを紹介しよう。では次の曲は美しい日本女性に捧げます。知ってたら一緒に歌って!」

(美しい日本女性のくだりは、言い方がスケベオヤジっぽかったんだけど…幻聴だろーか?)
"I'll Be Over You"でルカサーの歌とギター演奏が始まると、美しいメロディとギターサウンドにうっとり。その音色は温かみがあり、五感に染み込むかのような余韻たっぷり。

"Rosanna"は会場の拍手が一段と大きかった。ハイトーンで登場するジョセフ・ウィリアムズのボーカルは力強くてお見事。後半の演奏シーンはデヴィッド・ペイチの即興ピアノで始まり、暴れまくるギターソロ、バンド演奏から一巡して最後もピアノで締めでした。これは生で聴けていとうれし。

「次の曲は2人の兄弟へ捧げる。空のどこかから俺たちを見てるジェフ(ポーカロ)と故郷にいるマイク(ポーカロ)。2人と俺とデイヴで作った曲だ」

と言ってルカサーが歌い始めたのは"Wings Of Time"。ギターソロがまたかっこいい!そのサウンドからルカサーが強く感情をこめて弾いているのを感じました。本日2回目の鳥肌。

"I Won't Hold You Back" をしっとりと聞いた後、MC交代してジョセフ・ウィリアムズ

「コンバンハ、楽しんでる?皆が"Rosanna"を歌ってたのを聞いてたよ。次の曲も一緒に歌って欲しい。偉大なデヴィッド・ペイチが書いた曲」

そして"Pamela"が始まると、会場の熱気が上がる!ジョセフの声が伸びるぅ~。ピアノソロが美しいわ、おしゃれだわ。ジャズライブならずっと聴いていたいよ。

「ジョセフの歌は凄いな。次はアコースティックで古い曲をやるよ。皆はこの曲の本当の意味を誤解してるんだ。本当はデイヴが考案した性的な体位についての曲なんだ。99」

ちょっとぉ!ルカサー先生!こんな美しい曲をアコギでやるっていう時に、どういう曲紹介?イメージぶち壊しやん!と内心ブーイングだったのですが、オーガニックで美しく寂しげなアコギとピアノの演奏とルカサーのボーカルにすっかり気分は持ち直し。アコギも本当にいい音。ぎゅっと音を絞ってささやく様に弾く音までダイレクトにハートに伝わる。こんないい音聴けて幸せ。

ピアノの旋律はそのまま"White Sister"イントロへ。1人スポットを浴びたジョセフの悲しげな"Do you love me?"の繰り返しから一転、バンドが加わって一気にパワフルな曲が始まる。

「今の曲のスピード感は十分だった?今夜はデイヴがナーバスなんだけど、(静かにしてるだけだ!とペイチが抗議)次の曲は(大ヒットした結果)デイヴが大きくて立派なゴールドのゴルフカートを買っうことになった曲。(笑)彼はロスのゴルフクラブの会員なんだ」(ルカサーの話を遮ろうとペイチが後ろでピアノを鳴らすw)

お馴染みのイントロで始まった"Africa"に客席はオールスタンディングの拍手で大合唱。こういう曲があるバンドは強いね。ネイザンのベース&掛け声に合わせて、会場とのコール&レスポンスが延々と続くかと思いました。

ルカサーによるメンバー紹介では、ネイザンの紹介にひときわ拍手が大きくなった後、
「彼の歌唱力は凄いだろ?俺の高校の友達、ジョセフ・ウィリアムズ
「彼がいなければ俺は今日ここにいなかった。高校で彼と出会い、彼の家族が俺の人生を変えた。戻ってくれて本当にうれしい。彼がTOTOを始めたんだよ!スティーヴ・ポーカロ!」
でまた拍手が大きくなりました。

ロックなグルーヴ感たっぷりの"How Many Times"でハードなギタープレイを堪能し、"Stop Loving You"からドラムソロに続いて、ルカサーの3回に及ぶ"Are you ready?"の掛け声の後、バックドロップが1stアルバムのジャケに変わり、(Live in Polandと同じ!バックドロップ1/4しか見えないけどw)最高な盛り上がりの中、あのイントロが始まる!
"Hold The Line"きたー!ギターソロ、かっけー!

一度ステージを去ったメンバーは拍手に応えて再び登場。アンコール曲の紹介はデイヴでした。

「日本に来たのは凄く久しぶりだ。君たちファンが呼んでくれた。ありがとう!次の曲は自由について歌った曲だ。こうして音楽を演奏したり、私たちが当たり前だと思っている自己表現の自由。この自由を尊重しよう!この自由のために私達は戦っているんだ!」

"Home Of The Brave"で大歓声のうちに約2時間20分に及ぶショウは終わりました。こんな充実感の高いライブはそうそう体験できるものではないと思う。昨年のワールドツアーが終わってから今日まで6ヶ月ほど間があって、前日の来日直後のショウだったので、名古屋はウォーミングアップくらいかな?なんて思っていたのですが、鮮やかに予想を裏切ったライブを見せてくれて本当にありがとう!

本日のセットリスト

01. On The Run
02. Goin' Home
03. Hydra
04. St. George And The Dragon
05. I'll Be Over You
06. It's A Feeling
07. Rosanna
08. Wings Of Time
09. Falling In Between
10. I Won't Hold You Back
11. Pamela
12. 99
13. White Sister
14. Africa
15. How Many Times
16. Stop Loving You
17. Drum Solo
18. Hold The Line
encore
19. Home Of The Brave

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Live in Poland限定上映会

Live in Polandですが、DVD発売直前に映画館での上映会が1日限定でありました。
それを見に行って、ルカサーにツイートしたところ、たまたま幸運にもリプをもらえました。
(ルカサーは割りとこまめにファンのツイートにリプしていますので、運とタイミング次第でリプもらえる可能性があります。)
映画館での上映についてはTOTOメンバーは知らなかったようで、とても驚いていましたが、いいね!と気に入ってもらえたようです。

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