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Winger レブ・ビーチの代役でツアー継続!

遂にこの日が来てしまいました。4月29日のライブから Winger がレブ・ビーチの代役にジェイク・ファウンを立てて北米ツアーを継続しています。

Winger の設立メンバーであり、メインのソングライターにしてバンドの人気を牽引しているのはキップと共にレブであり、バンドサウンドにおいて欠くべからざる存在のレブを代役にして Winger のライブを続けられるのか?という命題は、これまでも少なからずバンド内で検討されてきたことでしょう。

今までは「NO」だったのでしょうが、2年に渡ったコロナ禍で十分なライブ活動ができない日々を過ごし、やっとライブショウが復活している音楽シーンの中で Whitesnake のツアー開始に伴うレブの不在を理由にバンドとして5~7月の活動をまるごと見送る訳にはいかないという判断だったのでしょうか。

これまでにも、Starship と掛け持ちで活動しているジョン・ロスの代役を立ててのライブを頻繁に行ってきた Winger ですが、レブの代役というのはちょっと次元が違ってくる話です。

この件について是非ともキップの見解を訊いてみたいのですが、最近はキップがインタビューを受けておらず、不思議なことにこのようなバンドの歴史上大きな変化についてメディアのカバーも無いようです。(なぜだ…)

staytogether.hateblo.jp

私は2020年2月にキップと立ち話の機会があったとき、「少し前にレブがアンディ・ティモンズなら俺の代役になると言っていたけれど、レブなしでのライブを考えているの?」と訊いてみました。

「それはあいつをからかう時に昔から言っていることだよ。そんなことインタビューで答えてたの?」

とキップは言っていましたが、同時に Whitesnake の予定にバンド活動の全てを合わせなくてはならないことにフラストレーションを感じているという趣旨のコメントもありました。

Winger は上手く Whitesnake と予定を合わせていると私は認識していたのですが、実際には随分と活動の制約になっていたのだな、とキップの反応を見て知ったのでした。

そのような背景があり、遂に今年はレブの代役でのツアーに踏み出したのだと思います。思うに、キップは最初、アンディにオファーを出したのではないかな?でもアンディに断られたのでギタリストを探したのでは。(アンディに是非とも確認したい)

さて、大きな役割を任されるジェイク・ファウンはどんな人か?UK出身で現在はロス在住のギタリストで、様々なギグをこなしているワークング・ミュージシャンのよう。2020年2月から行われていたデイヴ・リー・ロスの KISSサポート・ツアーではデイヴのギタリストを務めていました。

デイヴのバンドで弾くということは、EVH・VAI等、デイヴの過去ギタリストのパートを弾くことになるので、厳しいデイヴの眼に適った人物なのだろうと思います。

3月9日にはヴェガスでの KISS & デイヴのライブをヴァイ先生が観に行っており、ライブ後に楽屋を尋ねた先生はデイヴと歓談していたそうです。その時にジェイクはヴァイ先生とのツーショットを撮影し、インスタに投稿しています。

ヴァイ先生は「(デイヴの)ギタリストは全てを完璧に弾いていたよ」と後日ファンからの質問に答えていました。

 

さて、話を戻して最新の Winger ライブから

5月13日 HardRock Casino Biloxi MS 公演

 

この日はジョンも不在で代役がハウイー・サイモンとなっており、ギタリストが2人代役での Winger ライブです。(汗)こうなってくると何をもって Winger なのかという気がしますが、オリメン3人はいるのだから、今どきの大抵の80年代バンドよりもオリメン率は高いからいいのか。(苦笑)

"Headed For A Heartbreak" は彼らの代名詞的楽曲で一級品のギターソロがある曲です。そこでのジェイクのプレイは…見事な完コピ。音符をしっかり再現しているのはさすがプロ。でも仕方ないけれど、トーンが違う、迫力が違うなどとファンは思ってしまうのでした。

そしてもう1つ、レブ不在で大きな戦力が欠けてしまったのはコーラス。レブは特に高音のコーラスを担当していましたから、ジェイクではこれがどうにも補えない。"Seventeen" とか主要曲で多数あるのだが…

それにしても、動画でのキップは高音が本当にキツそうで泣けてくる。頑張れ、キップ!

 

ところで、今年には発売予定だったはず(去年だったか?)の Winger ニューアルバムの話がすっかり聞こえてこなくなりましたが、最近の情報がレブのインタビューでコメントされました。

「もう出来てるんだ。キップはいくつか俺のソロをやり直したがってる。俺のギターを(調整に)出したらフレットはステンレスを入れられたんだが、どういう訳か、特定の高音で妙な風合いが出ちまって、それをキップは直させたいんだ。

ジョン・ロスが書いた曲がある。俺はそれを覚えてレコーディングしなきゃならないが、あとはそれだけだ。他は全て終わっている。最高のアルバムになる。

俺たちの最後のアルバムになるかも知れないが、俺にはわからない。違うかもな。でも(アルバムが出来るには)何年もかかるってわかるだろう」

 

"It's done." と言うには少々作業が残ってる気がするけれども。何年か前には「俺たちはヤル気になれば10日でアルバムできる」って豪語してたよなぁ…(遠い目)