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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

サイモン・フィリップス ライブ@Blue Note Nagoya 2014.05.28 俺の太鼓を聴け!

4月のTOTO来日前にサイモン・フィリップスが脱退してしまったので、彼をTOTOライブで見ることができませんでしたが、ソロ・プロジェクトで名古屋に来てくれました。実は、私はこのプロジェクトに参加しているアンディ・ティモンズのプレイを見たかった、という動機で(サイモン先生、スミマセン)久しぶりにブルーノートへ行ってきました。

サイモン・フィリップスが2013年にリリースしたソロアルバム"Protocol II"のレコーディング・メンバーを引き連れての来日公演は名古屋をスタートに2公演、東京へ移動しての4公演です。ライブ会場が近いのって気軽に行けるし本当に嬉しい。(←最近は東阪のみのライブが多いんです・・涙)

ステージは客席から向かって左からドラム、ベース、ギター、キーボードと動画で見たライブと同じ配置でした。
ライブはドラムとキーボードのみでスタート。とは言え、最初からドラムが凄くて「俺の太鼓を聴け!」と言わんばかりのテクニック応酬劇。凄いわ~と感心していると、ベースとギターがそっと登場。アンディはシグネチャーのサンバーストを持っての登場でした。

アンディ最初の1音にワクワク。キター!って喜びだったのですが、正直に言いますと6割くらい「あれ?何かギターのトーンが違う!」という違和感にとまどいました。(どうしてだろう?席の関係?PA?)
サイモンのプロジェクトですので、メロディ隊よりもリズム隊が前方で存在感バリバリなのは当然なんでしょうが、私には初体験のサウンドでした。とは言え、難しそうなリズムの上で全員がうわっと展開して、サイモンの合図である1点にビシッと着地するところとか、この上なくカッコイイです。(メンバーがサイモンのプレイに意識集中して全員がドラムをガン見してる様もなかなかの見物・・・)

アンディは沢山弾きまくってくれたので大満足。ブルージーな音色とカッティング・プレイがやたらカッコよくて、ひたすらアンディの音と手元に集中してました。キーボードとの掛け合いソロパートでは、「う~ん、そうきたかぁ」な満面の笑顔でキーボードを聞き終わると、指板をなめらかに駆けるアンディの指先。音色に聞き入りました。

近年はすっかりジャズ・フージョンの人なのかなぁ、と思っていたけど、たまにロックの香り残るプレイもあったりして、そこも嬉しかった。微笑みのギタリスト、アンディだ~!
ギターはシグネチャーのサンバースト以外に白いの(新しいギターらしい)と黒いのとしか分からないけど、2本。全てIbanezでした。

サイモンはメンバー紹介では前に出てきてMCしてくれる人で、ドラムプレイ時の厳しい顔とは違って凄くにこやかなオジ様でした。これを言いたいっていう日本語を紙に書いて持っているんだけど、畳んでズボンのポケットに入れているため、読もうとすると汗で濡れちゃっているのですが、諦めずにカンペを開いて日本語を披露してくれました。いい人だ!あと会場で提供されていたProtocol II なるカクテルに興味深々のご様子で2回も観客に聞いていました。

ミュージシャンシップに溢れたテクニカルなフュージョンを堪能できたステージでした。今でもシンバルの音が耳に残る感じです~。

終演後にはサイン会に参加してきました。メンバーが並んで机に座り、サイモン&アンディが生ビール、スティーブ(key)&アーネスト(b)が赤ワインを飲みながらという絵になりました。普段は巨大なドラムセットに隠れて分からないのですが、サイモンは気さくで小柄なオジ様でした。

アンディが9月にDanger Dangerで来日することはライブ告知で知っていましたが、アンディが今でも80'sロックをプレイしてくれるのか、(しかもDanger Dangerで!)オリジナルメンバー来日と告知に書いてあっても信じられなかったのです。そこで、アンディに直接確認し、「Danger Dangerでプレイするのなんて25年ぶりくらいかな?」なんてコメントを聞くことができ、ほっと一息。これで今夜のアンディと9月のアンディのプレイの違いを楽しみに待つことができそうです。

本日のセットリスト

01. Octopia
02. Enigma
03. Kumi Na Moja
04. First Orbit
05. Wildfire
06. Sterm Crazy
07. Upside In Downside Up
uncore
08. Indian Summer