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The Ultimate Guitar Experience ライブ@ Culture Club in FL 2016.02.26 part1. アンディ・ティモンズ

Monster Of Rock Cruise から下船したその日、マイアミからフォート・ローダデールまで移動して、ウリ・ジョン・ロートの The Ultimate Guitar Experience ツアー初日に参加してきました。それもこれも、アンディ・ティモンズを見るためであります!

The Ultimate Guitar Experience はG3みたいな企画モノで、ウリさん、アンディとジェニファー・バッテンの3人によるライブ。3人それぞれのセットの後で全員参加のジャムがあるというものです。トップバッターはアンディ。

アンディの出番を待っていると、数人のアンディ・ファンに声をかけられ、「彼のギタートーンは最高だ!」な熱いトークに参加してきました。ウリさんファンが当然多いなか、アンディを知らない人も多く、熱烈アンディ・ファンはアンディの啓蒙活動がんばっていました、ナイス!


FL では "Groove Or Die" はやらなかったんだけどね。

観客に声を掛けながら登場したアンディ、ベースはいつも通り、彼の右腕マイク・デーン。ドラムスは Monsters Of Rock Cruise でウリさんバンドだったリッチー・マニカーで、ドラマーを帯同していないアンディが今回お願いして叩いてもらったそうです。

1曲目は意外にもバラード曲、これは新曲かなぁ。アンディの生トーン、久しぶり♪
2曲目は明るくテンポをアップして "Super '70s" 微笑のアンディ全開です!聞いてる方もこの笑顔で幸せになれるのだ!続けて"Deliver Us" 1曲目にきそうなこの曲が3曲目。やはり生で聞くアンディのギターはいい!

「フロリダには沢山いい思い出があるんだ。僕はマイアミ大学に行ったし、Danger Danger で何度も来たよ」

そこで観客から声がかかります。どうやら男性が85年に行った何かのスクールイベント(ギターキャンプかな?)でアンディと一緒だったそう。

「ああ、それ行ったよ。えっと84年の夏だよね?85年?その時は近くのケンタッキー・フライドチキンを食べ過ぎちゃって太って彼女に怒られたんだ(笑)僕は当時フロリダのクラブで9ヶ月間ギグをやってたんだ。週に6晩、真夜中に始まるギグさ。さぁ、ギグに戻ろうか」

楽しいおしゃべりから一転、悲しい音色でギターが泣く "Gone" です。やはりアンディのエモーショナルなプレイは素晴らしいの一言。

「ここでちょとテキサスに戻って、イーハゥ!って言ってみてくれ。イーハゥ!!(観客と叫ぶ)リッチー(Ds)と速弾き比べをしてみるよ」

アンディが持ち替えたギターは初めて見る。新しいギターだそう。形が少し変わってて黄色いボディに黒いピックガード。ドラムが始まって、アンディのチキンピッキングでカントリー色濃い "Farmer Sez"。そうそう、アンディは何でも弾けるんだよねぇ。2周目はスピードを上げて再プレイ。ドラムのビートがかなり速くなったよ。それでも難なく速弾きしちゃうアンディ。ワォ!

会場を盛り上げるためにこういうお楽しみの要素を入れてみたのかも。アンディを知らなかった人たちも結構盛り上がってきています。

「この後は素晴らしいジェニファー・バッテンの演奏が聴けるよ。ウリ・ジョン・ロートは今回のツアーに僕なんかより有名なプレイヤーを選べたんだけど、何故か僕を気に入って選んでくれたんだ。とても気さくなドイツ人だよ」

締めはやはりこれ "Cry For You" 、うん相変わらず素晴らしい。アンディ、泣きのギター。

本日のセットリスト 

01. unknown
02. Super '70s
03. Deliver Us
04. Beautiful, Strange
05. Gone
06. Strawberry Fields Forever
07. Farmer Sez
08. Cry For You

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この後、ジェニファー・バッテンのショウはステージ中央にスクリーンを設置して、ジェニファーがPCで映像とバッキングトラックをながしながら、ロックやポップスなど多彩なヒット曲(Van Halen, Michael Jackson, Nirvana, Britney Spears, Jeff Beck 他)のメドレーアレンジを演奏していくというものでした。

アンディのステージが3ピースのバンドだっただけに、やはりバッキングトラックを使っての演奏は迫力もライブ感も落ちるし、少々物足りない。もちろん、ジェニファーのタッピングを多用したプレイや、マイケル・ジャクソンの "Beat It" なんかでは盛り上がったのだけど。

この日のライブに撮影取材にきていた Metal Authority Echo さんFBでは、当日撮影された素敵な写真がたくさん掲載されています。ぜひチェックを!

【追記 2016.11.26】

2016年11月アンディ来日公演でこの The Ultimate Guitar Experience の初日にウリさんのギタリストが不在となり、アンディがウリさんのセットでもギターを弾いた件について、アンディにウリさんからいつその旨の連絡があったのか聞いてきました。

「あれはほんの数日前にウリから電話をもらったんだ。凄くストレスフルな数日だったよ。僕は急遽(僕のベースプレイヤーの)マイクを呼ばなくちゃいけなかったんだ。ウリのミュージシャンが僕のバックを演奏してくれる予定だったのに」

なるほど!それでやっと謎が解けました。マイクはこのツアーの初日からしばらくプレイしていたものの、ツアー半ばからは動画などを見てもウリさんのベーシストがプレイしていたので、どうしたのだろうと思っていたのでした。

あの夜、いつもは微笑みのアンディがとても疲れていたのはそういう理由だったんですね。お疲れ様でした。