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Green (@ribbon_bear) が毎週好きな音楽ネタを語ります! Since 2011

EXTREME ライブ@なんばHatch 2014.06.12 悪音との戦い

先週末からバンド25周年ツアーで来日していたEXTREMEは東京で3連続公演を終えて、大阪へ移動し、6月12日になんばHatchで日本最終公演に臨みました。ヌーノを見たいという一心で初EXTREMEライブに行ってきました♪

開演時刻から5分経過くらいであっさりと始まったのは意外でうれしかったです。(東京では開演遅れたとか聞いていたので)黒い幕の向こうでギターリフが始まった!と思ったら、直ぐに演奏が止んで、場内一同??「お~い??」状態。

少しの間があってから再スタート。こんなのってアリ?幕が落ちてメンバーが現れる!私は後方だったのですが、開演直後の人波に乗って、ヌーノ正面直線上に出ることができ、しかも視界が開けるというナイスな立ち位置。

ヌーノは演奏しながら、不快そうな表情で自分のマイクスタンドを叩き、(マイクがないよ!)スタッフに指示。ギターサウンドはバリバリ、キンキン。うわー、これは音が悪い…相当ヒドイ。サウンド・チェックを終えて数時間でこんなトラブルもあるの??ヌーノのギターを聞きに来た者としてはかなり残念な状況です。

そんな音にも負けず、大阪のオーディエンスは1曲目の"Play With Me"から激しい盛り上がりをみせていました。皆、エライぞ!

3曲目あたりでヌーノはギターチェンジ。サウンドにストレスをためているようで、スタッフに指示が飛んでいます。これはヌーノ怒ってるね。ギターを換えても音の改善はあまりなく、演奏しながらヌーノが舞台袖に下がる場面も。(汗)

"Cynical"を終えたところでやっとヌーノがマイクを取りました。

「今夜はどう?凄いね!俺はちょっとそっちで直してくる。クソ、いったい何が起こってるのか確かめなきゃ。その間ゲイリーが話すから」

「オオサカー!今晩は大阪で一番のショウをやるよ!東京のヤツらをぶっ飛ばすくらい盛り上がろうぜ!次は日本で演奏するのは初めての曲をやるよ、(東京での)この3晩を除けば」

あのぉ、ゲイリー、日本で初めてと違うんだから、そんなに勿体つけて最後にドンデン返しするのはやめてよぉ。(笑)

舞台袖から戻ったヌーノがステージ上でサウンド・チェックを始めました。

「皆が俺の音をきちんと聴けるか確かめてるんだ。(速弾きのリフをきめて)これどう?大丈夫?」

観客参加型、本番中のサウンド・チェックというモノに初めて遭遇。(まー、実のところはPAさんに話してるんでしょうけど)少し音が落ち着きましたが、依然として酷いことには変わりなく、ボーカルマイクも音に難アリ。この状態で全力投球で歌いまくってるゲイリーに感銘を受けました。ゲイリーは頭髪に表れた加齢をものともせず、贅肉一つない鍛え上げた肉体でステージを所狭しと走り回り、パワフルにフロントマンの仕事を全うしてくれています。さすがだ!

大阪では初めて演奏するという"Learn To Love"の前には、ギター周りだけでなく、ドラム、ベース、ボーカルのラインの何がいけないのか調べるんだと言って、サウンド調整にしばしの間がおかれました。その間、ヌーノが口笛のラインを思いついた?などと言って「あーー」とか「おーーー」とか声を出し始め、笑いながらオーディエンスもそれをコピーするという不可解な珍事が進行していました。マイク音のチェック?あれは何だったのでしょう??

アコースティック・セットに移るシーンでは、誰かの呼びかけに応えたヌーノが
「なに?金返して欲しいの?」
なんて答えていました。もはやサウンド・トラブルをネタにする状況に突入。(笑)

ゲイリーが戻って、いよいよ"More Than Words"。

「2012年に大阪でこれをやった時は、皆凄く上手く歌ってくれた。今日はさらに上手く歌ってくれ」

というゲイリーに応えて、冒頭からオーディエンス大合唱。ゲイリーが歌っていないけど、皆が歌詞をここまでパーフェクトに暗記しているのも素晴らしい。エンディングへ向けてのコーラスはゲイリーの指揮に従って声も揃ってました。

「凄い!この25年で最高だったよ!」
とゲイリーがめちゃ褒めしてくれました。

エレクトリックに戻ると、幾分改善するも、まだ厳しいサウンド状態の中、ゲイリーとヌーノの腹をくくったかのようなプレイと盛り上げに客席もどんどんヒートアップ。"Take Us Alive"でヌーノは12弦ギターに持ち替え、カントリーな曲調の中、演奏テクニックをどんと披露してくれました。アコースティックになるとサウンドが落ち着くから、なんとかギターの音色が聞けるのがうれしい。"Hole Hearted"に続いてQueenの"Crazy Little Thing Called Love"が聞けたのは嬉しかったな。

「次は少しスローな曲をやるよ」
とエレキに持ち換えて言ったヌーノですが、えらく真剣にフィンガー・ポジション準備してる。。"Bamblebee"が始まって納得だったのだけど、すぐにテープを止めてやり直せ合図をヌーノが指示しています。音ですか、また音問題ですか。。やり直し3回目にして最後まで演奏。何度もやるので最初は小芝居かと思いました(汗)

アンコール1曲目はヌーノがピアノに入って"When I First Kissed You"。HRのバンドでこういう曲をライブ演奏できるって勇気があるし、ボーカルと演奏に自信があるってことだし、凄い。ヌーノってピアノもこんなに弾けるんだ~。

「今夜で日本のショウが最後で寂しいよ。皆のためにもう少し曲をやる。歌詞を思い出せるか不安だけど」
と言うゲイリーに続いてヌーノが

「音がこんなんでゴメン。何が起きてるにしても俺は気にしない。皆でクレイジーなパーティーができて最高だったよ。本当に本当にありがとう」
とコメント。

2曲目はケイティ・ペリーのカバー"Dark Horse"。これは東京公演のセトリに入っていたので、来るんだろうな、とは思っていたのですが、うーんな結果。アメリカならこの曲は毎日ラジオで流れてて誰でも知ってるのかもですが、日本で今日のライブに来た人半分には知らない曲だったのでは?太いリフのサウンドは音がギンギンしてるし、ゲイリーのボーカルも辛い!カバーやるなら、ケイティ・ペリーよりクイーンのカバーをもう1曲やって欲しかったなぁ。

最後は"Decadance Dance"、客席全員コーラスで始まり、思い切り盛り上がりました。ステージでの挨拶後にはヌーノがステージ右側の客席に降りてきて(その姿は残念ながら見えず)、さらにはゲイリーも降りてきて、吠えてくれました。

「オオサカ!ありがとう!次は新しいアルバムと一緒に戻ってくるよ!ミスター・ウドー、ありがとう!25年前に俺たちに賭けてくれて!」
ゲイリーとヌーノの挨拶でライブは終了しました。

自分にとっては初ヌーノだったのですが、厳しいサウンド・トラブルに見舞われ、ギタープレイを聴くどころじゃない音響でのライブは非常に残念でした。無念過ぎる。。。バンドも頑張ってくれたし、オーディエンスも頑張ったという事実が救いでしょうか。(涙)

本日のセットリスト

01. Play With Me
02. It('s A Monster)
03. Rest In Peace
04. Cynical
05. Color Me Blind
06. Flesh 'N' Blood
07. Kid Ego
08. Learn To Love
09. Midnight Express
10. More Than Words
11. Cupid's Dead
12. Am I Ever Gonna Change
13. Take Us Alive
14. Hole Hearted ~Crazy Little Thing Called Love (Queen cover)
15. Flight Of The Wounded Bamblebee
16. Get The Funk Out

encore
17. When I First Kissed You
18. Dark Horse (Katy Perry cover)
19. Decadance Dance