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上原ひろみ The Trio Project ライブ@刈谷市総合文化センター 2014.09.09 躍動する演奏と天然トーク

先週のDanger Danger ライブでは東京会場に東京JAZZで来日中のサイモン・フィリップスが彼のソロアルバム"Protocol II" で共演したアンディ・ティモンズを見に来ていたという情報を聞き、サイモン先生とアンディの仲良しぶりを確認しつつ、翌週の上原ひろみ The Trio Projectでのサイモン先生のプレイを楽しみにしていました。

ライブは単独公演ではなく、「名古屋JAZZ」第1回目というお題で、バティスト・トロティニョン・トリオと上原ひろみ The Trio Project の公演でした。場所は2011年にWhitesnake を見た思い出の刈谷市総合文化センター。ここはクラシック演奏をメインに造られている会場なので、音響が良く、客席の傾斜もしっかりあって、今回お安いチケットで参加したにもかかわらず、大満足のライブ体験ができました。上原ひろみちゃんの人気のせいか、客席はほぼ埋まっていました。

バティスト・トロティニョン・トリオにかわって、上原ひろみアンソニー・ジャクソンサイモン・フィリップスが登場すると大きな拍手に会場が包まれました。ひろみちゃんはトレードマークのボリューミーな逆毛ヘアに白いヘアバンド、白いワンピースに黒いレギンス姿でカワイイ。ステージ左手にピアノ、中央奥にコントラバス・ギター、右手にサイモン先生の要塞ドラムセットの配置。

オープニングの"Move" は躍動感があって、ひたすらカッコイイ。ワイルドで自由奔放なピアノの旋律、サイモン先生のドラムが躍動感をさらに高める。ジャズのライブは久しぶりで睡魔の心配をしていたのですが、このトリオ演奏については全くの杞憂でした。生演奏の面白さ、素晴らしさを教えてくれました。ひろみちゃんの身体もピアノの前で踊っています。わぉ!

2曲目の"Player" が終わったところでひろみちゃんがマイクを持って出てきました。

「みなさん、こんばんは。今日は平日にもかかわらず、こんなに大勢の方に来ていただいて、ありがとうございます。。。あれ?今日って平日ですよね?

と天然ぶりを見せてくれて思わず笑ってしまいました。

「このバンドでは日本ツアーの前にアルゼンチン、ブラジル、スロバキア、イタリアと世界各地をまわってきました。とても愉快な仲間たちです」

とメンバー紹介が始まったのですが、アンソニー・ジャクソンサイモン・フィリップスのオジサマたちを「愉快な仲間たち」で表現してしまうひろみちゃん、またしても天然ぶりを発揮。

3曲目は"Dreamer" でしたが、最初にピアノとドラムの演奏を録音してループでメインの演奏で使うという手を見せてくれて、こちらも楽しめました。

4曲目は少し落ち着いて"Seeker"、5曲目の"Alive" の盛り上がりでメインセットは終了。拍手が本当に大きいです。

アンコールに登場したところで

「今回はすぐ移動で名古屋名物を食べる時間もないのですが、今年はあと2回名古屋に来ますので、どうかよかったら見に来てください。今度はたくさん名古屋名物を食べたいと思います」

刈谷で名古屋めしを語ってくれました。(笑)11月にこのトリオで再演があるのですが、これまた気になる。

アンコールもニュー・アルバムからで、"Life Goes On" でした。ひろみちゃんは話す時のあどけなさが演奏に入ると姿を消して、自由奔放そのものの演奏で、観客をぐいぐいとひきつける。サイモン先生のドラムがこれまた素晴らしい。"Protocol II"のライブ時よりもなぜか好きな演奏。上原ひろみ The Trio Project の極上のケミストリーはやはり生で体験して良かった!と心から思えるものでした。

本日のセット・リスト

1. Move
2. Player
3. Dreamer
4. Seeker
5. Alive
encore
6. Life Goes On