昨年に続いて名古屋JAZZに行ってきました。今年の会場は近郊の刈谷から名古屋中心部に移りました。去年は冒頭に刈谷市長の挨拶があって、温かみのある公演でよかったんだけど。ちなみに今年は名古屋市長の挨拶はありませんでした。多分ミスマッチになったと思うので市長の登場は無くて良かったです。（笑）
第1部はエスペランサ・スポルディング Emily's D+Evolution で、こちらは映像とパフォーマンスを取り入れた前衛的なライブ。ドラム、ベース、ギター、コーラス2名（キーボード＆ギターも担当）の編成でした。エスペランサはいい声してた。音楽の方はアート度が高過ぎて私には不向きでございました。（汗）
第2部は日野皓正＆ラリー・カールトンSUPER BAND featuring 大西順子、ジョン・パティトゥッチ、カリーム・リギンス。このメンツは東京JAZZのために作ったその場プロジェクトなんでしょうが、ラリー先生聞きたさに足を運びました。
多弦（6弦）のジョン・パティトゥッチ(B)＆カリーム・リギンス(Dr)のリズム隊はもの凄くカッコ良かったです。ドラムとベースの並んだ前にギターアンプが置いてあったので、奥まった立ち位置の2人でしたが、終始カッコイイ音だったなぁ。
大西さん(P)が思い切り弾いてくれるのも楽しみにしてたんだけど、サポートに徹してるという感じで、ソロは3回くらいだったかな。カッコ良くて、情熱あふれる弾きまくりを期待してたんだけど、結構おとなしめ。しかもPAのせいか、うち1回はピアノの音がドラムに負けちゃって聞きづらいところがあったのが、ちょっと残念。
演奏曲はラリー先生と日野さんの曲で構成されているようでした。MCが日野さんではなく、ラリー先生だったのは意外でした。日本なのにねぇ。ゆえに、トークはメンバー紹介くらいです。曲紹介も入れて欲しかった。
日野さんのトランペットはフリージャズっぽいというのでしょうか、私なぞには難解で、この響きはいいなぁと思うところと、無いほうがさっぱりしていいです（失礼）と思うところがあって消化不良。"Never Forget 311" という曲でのラップ風のボーカルを日野さんが歌ってらしたのだけど、（”Never forget 311”をひたすら連呼）、メッセージとして伝えたい気持ちは分かるんだけど、ラップもボーカルもちょっと･･･（以下自粛）
そんな中、ラリー先生のメロディアスなギターを聞くとほっとします。1月のブルーノートとは広さも音響も違う会場で、よりいい音で聞くことができました。
アンコールは"Room 335"! ラリー先生聞きたさに来た者としては嬉しいエンディングでした。トランペット・ソロ入りのバージョンなんてめったに聞けないかも。
エスペランサが約70分、SUPER BANDが約50分という今年の名古屋JAZZは若干の物足りなさが残りました。昨年はメインアクトが上原ひろみ The Trio Project というアルバムも出してツアーもしている本気プロジェクトだったので、それと比較してしまうとそう思ってしまいます。
本日のセットリストは一部不明ですが一応載せておきます。
01. Last Night (Larry Carlton)
02. unknown
03. Smiles & Smiles To Go (Larry Carlton)
04. Never Forget 311 (Terumasa Hino)
05. unknown
encore
06. Room 335 (Larry Carlton)
